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参考にしたいおしゃれキャンプサイト8選|キャンプイベントで突撃インタビュー

昨今のキャンプブームを反映してか、キャンプ場はどこもかしこも大にぎわい。ここでは、そんななかでもとくに目を引いた「ただ者じゃない」サイトをアポなし取材! 上級キャンパーたちの並々ならぬこだわりを、とくとご覧あれ。

文◉ヤマシタユウスケ
写真◉落合明人
撮影協力◉Let’s Chill Out! 2020
出典◉CAMP TOOLS 2021

snap.01
イギリス物のファニチャー類が
生み出すサイトの統一感

たけしさん、ゆいさん

キャンプ歴は約12年、月2回ほどキャンプを楽しんでいるというふたりのチェアやテーブル、コンテナなどは、イギリスものを中心に構成。オートキャンプの王道であるアメリカ感とは少し違った雰囲気にして、全体に統一感を生んでいる。クルマのタープフックに衣服を吊るすことでこなれ感を出しているのは、キャンプの先輩譲りのサイト演出方法。インスタグラム上で「サイトにシャツをハンギング協会」のハッシュタグで活動中だとか。

ヒルバーグのシェルター内は、中央のポールを除けずにテーブルを置く工夫で、シンメトリーな居住空間を生み出した。
イギリスの放送局「BBC」のカメラ機材入れを転用したコンテナ。
アンバーグローブのランタンは、夜のサイトを温かい光で照らしてくれる。

snap.02
プライバシーと開放感を両立
サイト作りの模範解答

ハマヤさんファミリー

グループキャンプとファミリーキャンプをそれぞれ月1回程度楽しんでいるという、ハマヤさんファミリー。サイトは、ヘリノックスのシェルターの中にヒルバーグのテントを入れたカンガルースタイル。プライバシーを確保しつつも眺望のいい開放的なリビングを生み出して、キャンプ場の絶景を独り占めしていた。アースカラーを主体としつつもチェアのファブリックなどを鮮やかな赤色にすることで、サイト全体の差し色として効かせるテクニックがおみごと。

ヴィンテージのランタンは70年代のサーモス製。真下にも光が落ちて、ランタン自体の影ができないのが便利。
シエルブルーのテーブルには娘さんの遊び道具が山盛り。

snap.03
アメリカンビンテージがテーマ
保護犬とともにすごすキャンプ

アイリさん、ファティマくん

保護犬の里親を探す活動をしているアイリさんと、いっしょにすごして半年という保護犬のファティマくん。ビンテージ家具を数多く所持するアイリさんが「今回はアメリカンヴィンテージをテーマに揃えた」というサイトは、さすがの統一感。パステルカラーがかわいいコットン生地のテントも、のちのカーカムスのモデルになったという1960年代のコールマンの逸品。雰囲気もサイズ感も、愛犬といっしょに寝るのにピッタリだ。

サンゾクマウンテンの焚き火台は、愛犬をあしらったオリジナルデザイン。
本日のテーマに合わせてコールマンのヴィンテージを多めにチョイス。
本来は屋内用のテーブルだが、脚部を取り外せるのでキャンプに転用。

snap.04
ビンテージシェルターで揃えた
グループで楽しく語らう場所

ダイさんファミリー、ヨコとジョギー

本人は「鰻の寝床ですよ」と自嘲していたものの、キャンプ場でひときわ目をひいたのが、MSRのヴィンテージシェルターをふたつ連結したこのサイト。「ピクニック倶楽部」の集まりだという4人のグループは、それぞれキャンプ歴が10年を超え、年間30〜40回は野営を楽しんでいるという達人でもある。こだわりのキャンプ道具に囲まれながらも、みんなでお酒を飲みながら和気あいあいと語らう感じが、肩肘張らなくて心地いい。

コンパクトで使いやすいテーブルは、アメリカのショップ「REI」のものを個人輸入。
ファブリックを別注で張り替えてもらった、お気に入りのカーミットチェア。

snap.05
ファミリーキャンプは
小さなテントでも楽しめる

ダイキチさんファミリー

大きなテントに家族みんなが集まってすごすという当たり前の価値観を覆してくれたのが、ダイキチさんファミリー。小さな子どもがいる5人家族にもかかわらず、ソロからデュオ用のテントをふたつとシェルターひとつを設営して、分散して就寝。さらにはせっかくの大自然なので、リビングは割り切ってお日様の下で広々と。カヌーなどのアウトドアクティビティも楽しむ自然派ファミリーが示してくれた、ファミリーキャンプのアイデア賞だ。

1950年代のビンテージクーラーボックスを愛用。
ちなみにテントは全部で40張ほど所持しているそうで、季節や気分に合わせてコーディネートするのが楽しみなのだとか。

snap.06
改装ワーゲンバスに詰め込んだ
こだわりヴィンテージアイテム

柳川さん夫婦

車中泊好きが高じて、エスティマからフォルクスワーゲンに乗り換えたという柳川さん夫妻。オリジナルのまま楽しむことが多い「タイプ2」にどんどん手を入れて改装したのは、もともとのDIY好きがゆえ。そんな愛車には「新しいモノを買うとなじまない」ことから、キャンプ道具も自然とヴィンテージ品が増えていったとか。夫婦共通の価値観で集めたこだわりの品々を、フランスのブランド「キャバノン」のシェルターが包み込む。

1970年代製造シアーズガソリンツーバーナー。アボカドグリーンのカラーがお気に入り。
ブッシュ製ラジオはヴィンテージながらもブルートゥース対応に改造済み。

snap.07
キャリーケースのミニマム
キャンプにも木の質感を!

Aiさん

キャンプは始めたばかりでテント泊は2回目というAiさんは、キャリーケースに荷物を詰め込んで出かける、いまどきの「キャンプ女子」。この日はお目当てのミュージシャンを観るのを目的にファン仲間のクルマに乗って訪れたが、ゆくゆくは公共交通機関でソロキャンプにチャレンジするのが夢だと語ってくれた。家キャンプの写真をインスタグラムにアップするのにも夢中で、いまはキャンプ道具を集めるのが楽しくて仕方ないのだとか。

荷物を少しでも減らしたくなるキャリーケースのキャンプでも、センチェルライフワークスのテーブルを持って行くのがこだわり。
コンパクトになり、持ち運びや収納も快適。

snap.08
寝るのはクルマ、
くつろぐのはシェルター。
愛犬と楽しむ車中泊キャンプ

イトウさん夫婦

ホテルや旅館と違って愛犬2頭といっしょに気軽に旅行できることから、車中泊キャンプを積極的に楽しむイトウさん夫妻。リビングの多くを占めるのは、キャンプマニアプロダクツやシエルブルーなどのウッド系ファニチャー。見た目がよいだけでなく、イトウさん曰く「アウトドアではぶつけたりしがちだけど、気にならない。経年変化を楽しめる」「自分で直しやすい」。ウッド系に機能性を見出す視点には、納得のひと言。

ヘリノックスのチェアも、脚先にウッドキャップを被せてイメチェン。
焚き火台はサンゾクマウンテン風に自作したもの。

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PEAKS 編集部

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装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

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