疲労回復にも効果的な酢を使った酸っぱレシピ|小雀陣二の山グルメ
PEAKS 編集部
- 2022年03月30日
麺や丼物にお酢をたっぷりかけるのが好きな人っていますよね? なにを隠そう私もお酢愛好者のひとり。酸っぱいものを心ゆくまで食べたい! ってことでお酢レシピを考えてみました。
INDEX
お酢を使ったレシピは消化促進にも効果あり
酢は人間が作った最古の調味料といわれている。古くから漢方薬として親しまれてきた背景には理由があって、「すっぱい」成分が体の代謝を活発にし、消化を促進したり疲労回復を助けてくれるのだ。店頭にはさまざまな種類が並ぶが、ツンとしない米酢が料理にはおすすめ。酸味が得意でない人は、少し熱を加えるとまろやかに仕上がる。麺や丼もの、炒め物に加えるだけで、さっぱり食べやすくなってお腹は快調、と良いこと尽くし。
【初級レベル】さっぱりイタリアンうどん
酸味と温かい麺は相性が良いのでほかにもお試しあれ。歩き疲れていてもツルッと食べられる。
材料(1人分)
うどん…1束(80g)
ミニトマト…3個
イタリアンパセリ…5本
ブラックペッパー…適量
酢…10ml
白ダシ…5ml
- 調理時間/10分
- 使用する水の量/500ml
- 食材の重さ/130g
作り方
【1】鍋にお湯を500mlを沸かし、中火でうどんを茹でる。
【2】4等分に切ったトマトを加えて煮込み、調味料を加えて味を調える。
【3】うどんが茹で上がったら、刻んだイタリアンパセリを添え、ブラックペッパーをふる。
軽くて便利な甘酢用調味料
どこのスーパーでも、場所によってはコンビニでも手に入る「すしの子」。本来は寿司飯を作るための粉末調味料なのだが、じつは甘酢味の料理を作るのにも最適。粉なので軽量で持ち運びやすく、山に便利。甘酢料理やちらし寿司に活用している。
【中級レベル】酸辣湯スープパスタ
中華系に酢を入れると料理の格がワンランクアップ。辛みと酸味も、ぜひ試してほしい組み合わせだ。
材料(1人分)
卵…1個
ショウガスライス…1枚
高野豆腐…小2個
乾燥キクラゲ…4個
酢…大さじ2
ラー油…大さじ1
鶏ガラスープの素…小さじ1
パスタ…100g
- 調理時間/12分
- 使用する水の量/500ml
- 食材の重さ/240g
作り方
【1】鍋にお湯を500ml沸かし、砕いたキクラゲと高野豆腐、ショウガ、パスタを入れて中火で煮込む。
【2】鶏ガラスープの素、酢を加え、パスタが好みの硬さになるまで煮込む。
【3】溶いた卵を加えて火を止め、ブラックペッパーをふり、ラー油をかける。
入れるタイミングで酸味が変わる?
加熱時間の短い酢は酸味が強めで煮崩れを防ぐ作用がある。長時間火を入れると酸味は和らぎ、タンパク質をやわらかくしてくれる。山での調理は基本的に短時間だが、火を通す時間で酸味の調整は可能。入れるタイミングを先か後か好みで変えてみよう。
【中級レベル】まんぷく餡掛け炒飯
甘みと酸味も意識してほしい味のコンビネーション。粉末調味料「すしのこ」でも代用できます。
材料(1人分)
サラダチキン…1袋
長ネギ…6cm
鷹の爪…1本
好きなご飯…適量
酢…15ml
醤油…5ml
ガムシロ…10ml
片栗粉…大さじ1
- 調理時間/10分
- 使用する水の量/200ml
- 食材の重さ/380g
作り方
【1】鍋にお湯を200ml沸かし、鷹の爪、スライスした長ネギを入れて茹でる。
【2】チキンを手で一口大に割いて鍋に加え、3分ほど中火で煮込む。
【3】かき混ぜながら調味料を加えてトロみをつける。皿にご飯を盛り、餡掛けをかける。ご飯は炊いてもいいし、アルファ米、コンビニおにぎりなどでも可。
入れるだけの便利な片栗粉!?
トロみのあるメニューは寒い山でも冷めづらく魅力的。しかし、片栗粉はダマになったり、水に溶いてから加える手間があって面倒だ。そこで、この「とろみちゃん」。水に溶かずに、そのまま加えてかき混ぜるだけでトロみがつけられる優れものだ。
教えてくれた人:小雀陣二さん
アウトドアコーディネーター。野外での料理が楽しくなる簡単で美味しいレシピを考案し、キャンプを快適にするための道具作りにも関わる。『キャンプ料理の王様』『山グルメ』(小社刊)など好評発売中!
※この記事はPEAKS[2021年3月号 No.136]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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