【今年の気になるウエア】アクティブインシュレーションが今春注目のキーワード！

PEAKS 編集部

2023年03月16日

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
3月15日発売「PEAKS 2023年4月号（No.159）」より、誌面記事の一部をご紹介します！
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

担当した総数80点以上のアイテムのなかから、気になったウエアをざっくばらんにディスカッション。
どれも特徴は同じと思いきや、実物に触れるからこそわかることも多々あるわけで、ライター吉澤と編集長宮上のリアルな声をお届けする！

編集◉PEAKS編集部
文◉吉澤英晃
写真◉熊原美惠

深夜0時の四方山話。軽量、山シャツ、アクティブインシュレーションが今春注目のキーワード！

吉澤　ふ〜、やっとすべてのサンプルを撮り終えた〜！
宮上　今回もお疲れさま！
吉澤　担当したレインウエア、ウインドシェル、インシュレーションの撮影点数を数えたら、100カットを超えていました。丸2日かかって、ほら、日付が変わっちゃいましたよ。
宮上　本当お疲れ。帰りに夕飯（？）奢るからそれで勘弁！ところで撮影したなかで最近の傾向や気になるアイテムあった？

レインウエアは「軽さ」を取るか「暖かさ」を取るか

吉澤　レインウエアは軽いモデルが増えましたね。触れると、薄！軽！みたいな。
宮上　フーディニの「ザ・オレンジジャケット」（P111※）は生地が薄すぎて、これ本当にレイン？って思っちゃったね。
吉澤　なのに生地は3層構造なんですよね。今年からシェルの素材が新しくなったティートンブロスの「フェザーレインフルジップジャケット」（P108※）も軽量な3レイヤーです。軽さで選ぶならこれも有力候補になると思います。アクシーズクインの「ストレッチレインパンツ」（P113※）も気になりました。見た目と生地感はほぼトレッキングパンツなのに、ちゃんと防水性がある。いままでなかった新商品ですね。
宮上　レインウエアの今年の傾向は“軽量モデルがますます普及”ってところかな？
吉澤　だから逆に、生地が厚いモデルを探すのが難しいと思いました。生地に厚みがあると保温性が高くなるので、寒さ凌ぎで羽織ることを考えると、個人的にはコシがある昔ながらの感じも好みです。コロンビアの新作「エンジョイマウンテンライフジャケット」（P107※）やパタゴニアの「トレントシェル3L・ジャケット」（P112※）がそれに近いモデルですね。

ユニークなデザインのウインドシェルに注目！

宮上　ウインドシェルはどう？
吉澤　ミレーの「ブリーズバリヤーシャツジャケット」（P123※）がほしいです！
宮上　急にピンポイントできたな。そんなに良かったの？
吉澤　山シャツが好きで前々から探してたんですけど、なかなかいい商品がなくて……。そこにミレーの新作です。シンプルな見た目に高機能。私の好みにドンピシャでした。長袖なのもいいですね。
宮上　袖の長さは好みが分かれるところだね。同じシャツだと、ティートンブロスの新作「ウィンドリバーシャツ」（P122※）も今年は人気が出そうだな。
吉澤　ウインドシェルといえばジャケットが定番ですが、その当たり前に囚われないユニークな商品がますます増えることに期待です！

変わりつつあるインシュレーションの勢力図

宮上　インシュレーションは近年“アクティブインシュレーション”が話題だね。
吉澤　撮影サンプルをピックアップしながら数があまりにも多くて、化繊綿とダウン入りのウエアを探すのが大変だったくらいです。需要の高さを肌で感じました。
宮上　このウエアは特徴を理解したうえで上手に使いこなす必要があるね。
吉澤　アクティブインシュレーションは中間着に最適です。いわゆるミッドレイヤーの括りで、保温性もあるから気温が高い時期は保温着にもなる。昔はフリースを同じように使っていたので。その進化系と捉えるとわかりやすいかもしれません。ただ、私は行動中に着るウエアと割り切って、アークテリクスの「アトム SL ベスト（P129※）を愛用しています。一年中レイヤリングに暖かさをプラスしたいときにかなり便利です。
宮上　休憩中に着る保温着は別に用意してるの？
吉澤　そうなりますね。それもあって、ロフト感が抜群に良かったダウンジャケット、ウエスタンマウンテニアリングの「クイックフラッシュジャケット」（P128※）や、化繊綿だと軽さの割に暖かかった、アウトドアリサーチの「スーパーストランドLTフーディ」（P132※）が気になりました。他にも……。
宮上　話しはまだまだ尽きそうにないね。もう遅いから、続きは店で飲みながら！
吉澤　ですね！あー、マジでお腹空きました。編集長、美味しいところでお願いします！