燻製器のおすすめ6選!選び方のポイントを解説【家庭&アウトドア用】
FUNQスタッフ
- 2022年09月30日
キャンプで大活躍の燻製器は、使用するだけで同じ食材でも一気にいつもと違う味わいに。調理中にふんわり漂う燻製の独特な香りもたまりません。
おかずやお酒のおつまみにも最適で、自分で作ったベーコンやソーセージは格別に美味しいもの。作る楽しみはもちろんのこと、食べる楽しみも料理の醍醐味です。
使ってみたいけどたくさんある燻製器の中からどのように選べばいいかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はおすすめの燻製器をいくつかご紹介します。それぞれの燻製器の種類や特徴、選び方のポイントも解説しますのでぜひ最後までご覧くださいね。
燻製器の選び方
ひとつ持っているだけで何度でも燻製が楽しめる燻製器。
素材やサイズなどたくさんの種類がありますが、どのような点に注意して選ぶと良いのでしょうか。
用途に合わせた選び方やどんな種類があるのか、調理法や手入れなどについても解説していきます。
燻製器の種類
ひと口に燻製器といってもその種類やメーカーもざまざまです。素材や大きさ、使用する場面によって適した燻製器を選ぶ必要があります。主に使用される場面は次の2つです。
キャンプ・アウトドア用
燻製といえばキャンプなどアウトドアの場面で使用することをイメージする人が多いのではないでしょうか。
アウトドア用であればなるべくコンパクトで軽量なものがおすすめ。軽くて丈夫なステンレス製やソロキャンプなどでも気軽に使えるダンボール製などが使いやすく、多くの人から重宝されています。食材を吊るしておけるタイプを選べば見た目も本格的でアウトドアっぽい燻製料理の楽しみ方が可能です。
車からの移動や、荷物の積み下ろしが多いキャンプなどの場面では、丈夫で持ち運びしやすいかどうかが燻製器を選ぶポイントです。手入れがしやすいかどうかもチェックポイントに入れておくといいでしょう。
室内・家庭用
キャンプなどのアウトドアの場面のみならず、最近では家庭でも気軽に燻製を楽しめるようになりました。室内で利用する際に気になるのが燻製の独特な匂い。調理後も部屋に残ってしまうとどうしても気になりますよね。
室内や家庭用で利用するなら、できるだけ蓋と本体の機密性が高い燻製器がおすすめです。機密性が高いことで、室内の匂い予防だけでなく煙が食材にまんべんなくあたるので、より美味しく燻製料理を楽しむことができます。
家庭用の燻製器では家電タイプもおすすめです。陶器やステンレス製も手軽でおすすめですが、家電タイプの燻製器は火加減の調整が不要でなるべく手間をかけずに燻製料理を楽しむことができます。フィルターやファンで匂い対策がしっかりできるのも嬉しいポイント。
家電タイプの燻製器は燻製だけでなくそのまま肉や魚を焼いて調理できるものもあり、ひとつあれば手軽にいろいろな料理を楽しめるでしょう。
形状
燻製器には箱型、鍋型など形状にも種類があります。それぞれの特徴や違いを見ていきましょう。
箱型
ソーセージや長さのある肉や魚を燻製にするのに適している箱型燻製器。縦に長い形状で底の面積が小さいのであまり場所を取らないのが特徴で、アウトドアにも最適です。
フックを使って長いものを吊るして燻製にすることも可能で、網を使えば小さいものと同時にまとめて燻製にすることもできます。さらに網棚がたくさんあるものを選べば一度にたくさんの食材を並べることができ、時短にもつながります。
フックや網を上手に使い分けて、効率よく燻製を楽しめるのが箱型燻製器のメリットです。
鍋型
鍋型の燻製器はその名の通り鍋型の形状のもので、長いものよりも小さいものをたくさん並べて燻製にするのに適しています。基本的にはコンパクトで使いやすいものが多いですが、鍋の大きさによっても一度に燻製にできる量が異なります。
鍋型の燻製器を選ぶ際には、蓋との機密性や煙が出づらいかどうかもチェックするといいでしょう。
鍋型は家庭でも収納しやすく使いやすいので、なるべく煙の出ない設計のものを選ぶことをおすすめします。
アウトドアではなるべく丈夫な素材のものを選ぶのがベストです。
素材
形状だけでなく燻製器は素材もさまざまなものが存在します。たくさんありすぎて迷ってしまいそうですが、使う場面や目的に合わせて賢く選びましょう。
一般的によく燻製器に使われている素材とおすすめの使用場面についてもご紹介します。
陶器
陶器製の燻製器はしっかりしていて、保温性に優れているのが大きな特徴。遠赤外線効果によって食材の旨味を最大限に引き出します。
形状は土鍋タイプのものが多く、重量があるためアウトドアよりは家庭での使用に適しています。衝撃に弱く割れやすいのでキャンプなどで使う際には落としてしまわないよう注意が必要です。
サイズやデザインも豊富で、比較的リーズナブルなのが特徴です。
ステンレス
キャンプに適している燻製器で最も多いのがステンレス製の燻製器です。ステンレスは熱伝導率が高く、まんべんなく熱を伝えることで素早く燻製にすることが可能。丈夫で壊れにくく、軽くて使い勝手がいいので初心者にも向いています。
アウトドアの場面で頻繁に燻製を楽しみたい人はステンレス製がおすすめです。
ホーロー
ホーローの燻製器は機密度が高いのが特徴で、煙が出にくく家庭での使用に最適です。アルミや鉄などの金属にガラスのコーティングが施されており、熱を逃しにくいのもホーローのメリット。
焦げ付きにくく使いやすいですが、衝撃に弱く重量もあるためあまりアウトドア向きではありません。室内で使うのであれば煙も少なく、手入れも簡単なホーローがおすすめです。
セラミック
セラミックの燻製器は耐熱性が高く、加熱時間と煙が少なく済むのが特徴です。
遠赤外線でじっくり加熱するので食材がジューシーに仕上がります。セラミックは陶器でもあり、金属やステンレスに比べると耐性が低いのでどちらかというと家庭用におすすめです。
ダンボール
ダンボールの燻製器はとにかく軽量で持ち運びしやすいのが特徴で、キャンプなどアウトドアの場面に最適です。
使い終わったら燃やしてしまえばいいものや繰り返し使えるものもあります。たたんで持ち運びができるので荷物にもならず、場所も取りません。ただ、雨や風に弱いので外で使用する際には天候に注意が必要です。
ダンボールの燻製器に関してはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
調理法をチェック
燻製というとただ食材を並べ加熱して待つだけのイメージですが、実はさまざまな調理法が存在します。
熱燻
熱燻は80〜140℃の高温で1時間ほどの短時間で一気に燻製にする調理法です。素材の水分が多少残るためジューシーに仕上がります。短時間で素材に燻煙を纏わせて風味をつけるといったイメージです。
温燻
燻製の調理方法で一般的なのがこの温燻です。
ほとんどの燻製は温燻と呼ばれる調理方法で、50〜80℃くらいの温度で調理されています。熱燻に比べて煙をじっくり纏わせて調理するので失われる水分量も多く、ジューシーさは劣ります。その分保存性が高まり、数日から一週間程度保存が可能です。
冷燻
冷燻は25℃以下と非常に低い温度で長時間調理するのが基本です。
低温を保つための温度管理が重要なため、大きな燻製器が必要になります。じっくり低い温度で燻製にしていく調理法で、二週間から数ヶ月もの期間かける場合もあります。水分量は熱燻や温燻に比べて格段に少なくなりますが、保存期間が非常に長いのが特徴です。
使うスモークウッドやスモークチップを工夫する
スモークウッドは燻製材と呼ばれる木材を固めて棒状にしたもので、着火すると燃えて煙を出すのでその煙を利用して燻製にしていきます。一度火をつけてしまえば線香のように燃え続け、同時に煙も出し続けるので手間要らずで燻製を楽しめます。
スモークチップは燻製材を細かくチップ状にしたもので、短時間で一気に燻製にすることが可能です。食材に合わせて使う量を調整しやすく、少しだけ作りたい場合にも簡単に香り付けができます。
それぞれの特徴を活かしたスモークウッドやスモークチップを使うことで燻製の調理の幅が広がるので、食材に合わせて選ぶといいでしょう。
使う木材の種類
燻製に使われる木材はさまざまですが、主に広葉樹が使われることが一般的です。
ひと口に木材といっても種類によって風味や香りが異なるので、使う食材に適した木材を選ぶようにしましょう。
燻製に使われることが多い代表的な木材をいくつかご紹介します。
サクラ
比較的メジャーな燻製材で、香りが強いのが特徴です。
ラム肉など少しクセのある食材との相性が良く、ベーコンを作る際にも適しています。
ヒッコリー
ヒッコリーも燻製に使われる木材としては代表的で、クセがなく使いやすいのが特徴です。肉や魚などどんな食材でも合うので万能ですが、他の木材と比べてお値段は少し高めです。
リンゴ
クセのない仕上がりが特徴で、どんな食材にも使いやすいです。魚介類などは臭みが取れ、マイルドになって特におすすめです。
ブナ
燻製の色づきが非常に良く香りが出やすいのが特徴です。ヨーロッパではソーセージやハムなどの燻製に使われていることが多い木材です。
熱源をチェック
燻製の種類や使用する燻製器によってそれぞれ熱源が異なります。基本的にはガスコンロを使ったり、小さな熱源で良い場合はバーナーを使用したりします。スモークウッドやチップがそのまま熱源になる場合も。
コンロではなく家庭のIHを使用したい場合には、燻製器がIHに対応しているかどうかも確認するといいでしょう。
手入れ・片付けのしやすさ
燻製器を選ぶ際は手入れや片付けのしやすさも選ぶときのポイントです。
美味しく燻製をいただいた後は、燻製器をしっかり長持ちさせるためにも片付けと正しい手入れを怠らないようにしましょう。
ステンレスやホーロー、陶器などは比較的使い終わった後の汚れが目立ちやすいので、定期的な手入れが必要です。燻液は手などに付着するとなかなか落ちづらいので洗う際にはビニール手袋などを装着することをおすすめします。
1番片付けやすく手間がかからないのがダンボールタイプ。
繰り返し使えるのもありますが、キャンプなどの場面では焚き火と一緒に燃やしてしまえば手間もかからず荷物にもなりません。
キャンプやアウトドアの場面では片付けが簡単で手入れの手間がかからないものがおすすめです。しつこい汚れの場合には自宅に持ち帰ってしっかり洗うのもひとつの手段です。
付属品をチェック
効率よく燻製を楽しむために、燻製器を選ぶ際には付属品に関してもしっかり確認するようにしましょう。
たくさんの食材を一気に燻製にできるように網が付いているか、縦型であればフックが付いているかどうかや数に関しても要チェックです。付属品が多く付いているほどその燻製器のバリエーションが広がり、多様な楽しみ方が可能になります。
初心者向けのセットには軍手やチャッカマンなどが付属されているものもあり、初めてでもひとつあればそれだけで簡単に燻製を楽しめるように工夫されています。
また、燻製器と一緒にスモークウッドやスモークチップが付いてくる場合もあり、そのようなセットを選べば別で買う手間も省けてお得です。
燻製器を選ぶ際は製品の使いやすさが一番大事ではありますが、付属品がしっかり充実しているかどうかも確認しながら選んでみてくださいね。
燻製器のおすすめ6選!
室内・家庭用おすすめ燻製機
室内・家庭用としておすすめの燻製機を3つご紹介します。
SOTO(ソト) スモークポットIH ST-128
熱伝導率が高い陶器製で、しっかりと食材に熱が伝わりやすいのが特徴。ガスコンロにもIHにも対応しています。
- メーカー参考価格:7,480円(税込)
- サイズ:23×19×14.2cm
- 重さ:約1.4kg(金網含む)
- 材質:鍋本体:耐熱陶器/フタ:磁器/金網:鉄(亜鉛メッキ)
キャメロンズ ミニスモーカー
コンパクトなサイズ感で、収納の場所を取らないのが特徴。炭火、ガス、オーブン、IHに対応しているマルチなスモーカーです。
- メーカー参考価格:4,290円(税込)
- サイズ:17.5×42.5×7cm
- 重さ:約1.2kg
- 材質:ステンレス
アペルカ テーブルトップスモーカー
キッチンで手軽に使いやすく、2020年のグッドデザイン賞を受賞したスマートで珍しいデザイン。スモークチップにもスモークウッドにも対応しています。
- メーカー参考価格:16,500円(税込)
- サイズ:23×18×22cm
- 重さ:約0.8kg
- 材質:本体:鋼板(シリコン樹脂塗装)/つまみ:ウォールナット/蓋,網,チップ皿:ステンレス鋼
キャンプ・アウトドア用おすすめ燻製機
キャンプ・アウトドア用におすすめの燻製機を3つ紹介します。
SOTO(ソト)燻家 ST-114
ダンボール製でとにかく軽くて扱いやすいので初心者にもおすすめ。
手軽に組み立てられて、繰り返し使用可能です。
- メーカー参考価格:1,400円(税込)
- サイズ:幅230×奥行230×高さ520mm(使用時)
- 材質:ダンボール
- セット内容:スモーカー本体、スモークウッドミニ(1本)、金棒(2本)、金網(1枚)、フック(4個)、アルミ皿(1枚)
ユニフレーム インスタントスモーカー 665930
折りたたんで収納することができ、コンパクトになるので持ち運びに便利。
熱燻にも温燻にも対応しており、別売りのフックがあれば食材を吊るすことも可能です。
- メーカー参考価格:6,600円(税込)
- サイズ:25×25×28cm
- 重さ:1.7kg
- 材質:ガルバリウム鋼板
- セット内容:チップ皿・棚網(3枚)
Snow Peak(スノーピーク) コンパクトスモーカー CS-092
その名の通りコンパクトで、折りたたみ式のハンドルが付いているので使い勝手抜群です。
ネットが2段構造になっていて、汁の受け皿もセットになっています。
- メーカー参考価格:13,200円(税込)
- サイズ:31.5×22×16.5cm
- 材質:本体:ステンレス0.5mm厚/ネット,汁受け皿:ステンレス/ツマミ:天然木
燻製器で料理の幅を広げよう!
家庭でもアウトドアでも大活躍してくれること間違いなしの燻製器。いつもの食材も燻製にするだけで全く違った味わいになります。燻製の調理法もさまざまで、仕上がりや保存期間を考えたうえで調理法も工夫するといいでしょう。
初めての燻製に挑戦する方は数ある燻製器の中から何を選べばいいか悩んでしまうと思いますが、今回ご紹介したおすすめの燻製器もぜひ参考にしてみてくださいね。
すでに燻製器をお持ちの方も違うタイプを買い足すことで、さらに燻製料理の幅が広がりさらに楽しむことができます!
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