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アウトドアショップ「エルク」が案内!山梨百名山の楽しみ方|#01 桃源郷の山

山梨百名山チャレンジがスタート!

みなさん、初めまして。山梨県甲府市の登山用品店「エルク」の綾井(あやい)です。

エルクは、まさに”山しかない”と揶揄される山梨県にありますが、登山を生業としている僕にとっては、”山ばっかりで最高!!”と胸を張れる場所です。ありがたいことに、オープンから今年で40周年を迎えました。

そんな記念イヤーを飾るべく、何か山梨の山を盛り上げる企画ができないかと、エルクスタッフで話し合い、「山梨百名山を一から百まで全部登って紹介しよう」と、山梨百名山チャレンジがスタート。

地元の登山用品店だからこその目線で、おすすめのコースや季節、そして山梨百名山それぞれの山の魅力を発信できるのではないか。すでに登ってる山も多いなか、2023年3月から12月までをチャレンジ期間と定め、”1から100座”すべてを歩き、そのようすをエルクブログで紹介していきます!

さらにこのランドネWEBでは、今月登った山の紹介と、印象に残った山の詳細について連載と……ハードなことと自負しておりますが、山好きのみなさんと共有できるならと頑張っていく次第です。

これから山梨百名山を登る人たちに見てもらうことで、山を100倍楽しんでもらえるものになれば幸いです。

3~4月中旬までに登った山梨の山

・日向山(1,660m)
・三ッ峠山(1,785m)
・三方分山(1,422m)
・九鬼山(970m)
・岩殿山(634m)
・大栃山(1,415m)
・達沢山(1,358m)
・高ドッキョウ(1,134m)
・貫ヶ岳(897m)
・黒富士(1,635m)

記念すべき一座目は日向山。みなさんもなじみ深い山でしょう。その先の甲斐駒ヶ岳の大展望を見ることができる、鞍掛山まで足を運びました。

▲高ドッキョウ
▲岩殿山

高ドッキョウや貫ヶ岳といった南部町の山は、ヤマビルが出没するので、冬~春の時期に行くのを強くおすすめします。山と桜のコラボレーションで有名な岩殿山も、この時期は外せません。

そして山梨の春山といえば、桜だけではなく「桃の花×登山」が楽しめる大栃山も、この季節に歩いてほしい山です。

大栃山~桃の花の絨毯が待ち受ける桃源郷へ~

▲桃の花×大栃山

甲府盆地の南側、盆地から見れば御坂山塊の前衛に位置する大栃山。別名「黒駒富士」という立派な異名もありますが、なかなか山梨百名山を目指す方以外は登山の対象として見られない山のひとつでしょう。

ふもとでは、3月下旬から4月初旬にかけて桜と桃の花の開花時期を迎えます。山梨の名産品の桃は6月頃から出回り始めますが、花の開花は桜と比べ、例年一週間遅れ。山梨育ちの人のなかには「食べ飽きた」という声も聞きますが、他県出身の僕からしたら、桃はもらったらうれしいご馳走のひとつです。

▲花鳥山一本杉公園

さて、そんな桃源郷エリアと大栃山をつなぐコースはマイナールートで、多くの方は最短の登山口からピストン(往復)で登ります。今回は下山後に「桃の花×大栃山」の景色を見てみようと、登山口の檜峯神社(ひみねじんじゃ)から山頂を目指し、花鳥山一本杉公園へ下山するルートを選びました。

山梨百名山あるある 「登山口のアクセスがわかりにくい」

山梨百名山は北岳や富士山など、日本屈指の名峰があるいっぽうで、マイナーでどう目指したらよいかわかりにくい山もいくつかあります。大栃山もそのひとつでしょう。ほかにも、車でないとアクセスに苦労する登山口は多く、公共交通機関で山梨百名山の完登を目指そうとなると、なかなか大変ですのでご注意ください。

▲大栃山の登山口。トイレあり、給水可能。

今回はエルク代表の柳澤をはじめ、エルクスタッフが勢ぞろい。ひとけのない山ということで、看板犬のダンテ君も一緒に登りました。

登山口の檜峯神社からはヒノキの植林地帯を歩いて、まずは鳶巣峠(とびすとおげ)を目指します。鳶巣峠までは15分ほどで到着となります。ここから、おなじ山梨百名山の「釈迦ヶ岳」まで延びる道と、大栃山へ続くルートにわかれます。

▲鳶巣峠
▲木々のあいだから望む釈迦ヶ岳

新緑が芽吹く前のこの時期は、木々のあいだから景色を望むことができます。展望の少ない山を歩く際は、落葉しているシーズンを選ぶのも、中低山を楽しむひとつの手。

鳶巣峠から大栃山までは、急登はあるものの、気持ちのいい尾根道を歩くことができます。途中展望スポットがあり、甲府盆地と南アルプスの景色を見ることができます。ここから一番目立つ山は、白嶺三山。南アルプスの開山日が待ち遠しいです。

▲歩きやすい尾根道
▲南アルプスの展望

登山口の檜峯神社から1時間と少し、山頂に到着です。山頂からは、いままで見えていなかった富士山が顔を出します。この企画を通じて山梨百名山の山頂標識を見るたびに、喜びがこみあげてくるようになりました。

▲山頂からの富士山

さてここからが本番。花鳥山一本杉公園までの下山コースのほうが、長くて時間がかかります。登山口と下山口が異なるため、事前に車をデポ(登山口に1台、下山口に1台)しておく必要があります。

標識はあるものの踏み跡が少なく、倒木や落ち葉など、不安定な路面状況が続くので要注意。またルートを示すピンクのテープなどもありますが、油断していると尾根を一本間違えて下りてしまうことも。読図の準備やGPSアプリが活用できると安心です。

▲花鳥山ルートの道標
▲視界の開けた盆地へ

尾根を下り、開けたところに出ると、そこは桃の花でピンクに染まった桃源郷。30万本とも言われる桃の花が色づき、山の裾野から盆地まで広がるその景色は圧巻です。甲府盆地暮らしの私にとって、桜よりも桃の花の開花は、春の到来をより実感できるものです。

桃の花見と登山。春の山梨百名山を登るなら、ぜひ味わっていただきたい楽しみ方です。花鳥山ルートへ下りずとも、大栃山のピストンや、達沢山、釈迦ヶ岳などの周辺の山を登ってから、寄ってみるのもおすすめです。

次回、4月下旬から5月にかけては、新緑と花の季節。ツツジやシロヤシオの開花がピークとなる山を中心に登る予定です。残り90座、ペースを上げていきます!

エルクスタッフ 綾井瞭
北岳の山小屋で勤務後、山梨の山が好きで移住し、エルクに入社し7年。登山、トレイルランニング、スキーと広く山を楽しんでいたが、ヒザを壊してからは山梨県の山を改めて登り始める。山梨百名山チャレンジ企画の担当であり、山梨県の山を登って魅力を発信することをモットーに山登りを続けている。

エルクブログ「山梨百名山チャレンジ」はこちらから!

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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