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尾瀬で生きる動物たち

多様な動物が暮らし、憩う尾瀬。その生態や適切な距離感を知れば、尾瀬の魅力がさらにアップ!

本州最大の湿原を抱え、ラムサール条約湿地にも登録されている尾瀬。日本海側と太平洋側の接点でもあり、高山から森林、湿原に沼まで豊かな自然が広がっているため、多様な段物たちの安寧の棲み処になっている。

教えてもらったのは 西澤政春さん

尾瀬山の鼻ビジターセンターの所長を務め7年。「当センターでは、ヤマネとオコジョを尾瀬で見つけた人に
発見証を贈呈しています」

動物の変化に季節の訪れを知る

「哺乳類は約35種、鳥類は約160種、昆虫はトンボだけでも34種が確認されています。尾瀬で初めて発見された動物も、約20種いるんです」とは、尾瀬山の鼻ビジターセンターの所長・西澤さん。

名前の通り腹が赤いアカハライモリ。雨の日は木道に現れることも

湿原の池塘ではアカハライモリが愛らしい姿を見せ、清流にはイワナが泳ぐ。鳩待峠から山ノ鼻への下りで渡る小川に、この渓流の王様が見つかることも!「森林にはイヌワシやフクロウ、ヤマネ、山の岩場にはオコジョも生息していますよ」

左)体長約15 ~ 20 ㎝と小さくて素早いオコジョは、会えたらラッキー。右)夜行性で、こちらも会えたら幸運のヤマネ。背中の黒い毛が特徴

冬の長い尾瀬は、春・夏・秋の移ろいが早いのも特徴。目にする動物の変化で、季節の変わり目を知ることも多い。「イワツバメの飛来が尾瀬に春の訪れを告げ、植物研究見本園の草木にモリアオガエルの卵が見られるようになります。7〜8月には、池塘周辺で日本一小さいトンボ、ハッチョウトンボの姿も!水色の翅が美しいアサギマダラという渡り蝶がやってくるのもこの時期です」

1 円玉の直径サイズのハッチョウトンボ。池塘周辺で探してみて

山小屋の軒下に巣を作ったイワツバメは温かい南方へ帰っていくと、尾瀬も秋。この時期は木道付近でビロード色の翅を休めるアサギマダラも散見できる。

雪解けの時期、巣の材料を探すイワツバメ。腰周辺が白いのが特徴

秋に入り、ドングリがなりだすと、それを食べに木登りする哺乳類も現れる。「ツキノワグマですね。7〜8月はミズバショウの実や種もエサにするので、湿原付近に出没することもあります。令和5年には計150件以上もの目撃件数がありました」

では、もしもツキノワグマに遭遇した場合は、どのように対処すればよいのだろうか?「状況にもよりますが、10〜20m離れていてクマが食事中だったら、知らんぷりして通りすぎるのがいちばん。すぐ近くで出合ってしまったら、背中を見せて逃げるものを追う習性があるので、目を離さずにあとずさりするのがよいでしょう」

尾瀬国立公園内に何100頭も生息しているとされるツキノワグマ

尾瀬山の鼻ビジターセンターではクマに出合わない方法や尾瀬の生物に関する展示があるので、湿原散策前に立ち寄ると自然への理解度も増す。「週末を中心に、朝の自然観察会も開催しているので、ぜひ参加してみてください!」

尾瀬にあるふたつのビジターセンター

尾瀬山の鼻 ビジターセンター

野鳥の鳴き声をここで予習♪

至仏山のふもと、尾瀬ヶ原の西端に立地。タッチペンで触れると野鳥の鳴き声が聴けるコーナーや触ることができる動物の毛皮、ツキノワグマやシカの獣害対策など、尾瀬に関するさまざまな展示を行なう。尾瀬ヶ原周辺のその時々の見どころや登山道の状況も確認できる。

  • 開館期間:5月中旬~ 10月下旬
  • 開館時間:7:00 ~ 18:00 (窓口案内7:30 ~ 16:00)
  • 電話番号:070-8708-2752(9:00 ~ 16:00)

尾瀬沼 ビジターセンター

リニューアルで展示が見やすく!

2021年の建て替えで、天井が高く開放感のある展示スペースに。尾瀬に棲むホンドギツネの剥製やツキノワグマなどの毛皮に触れられるほか、尾瀬の成り立ちが分かるCG映像も放映する。週末を中心に夜はスライドショー、朝は観察会も開催。2025年には中央広場も新設予定!

  • 開館期間:5月中旬~ 10月下旬
  • 開館時間:7:30 ~ 16:00
  • 電話番号:090-8137-6006

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PROFILE

Mountain Trip OZE

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2007年に日光国立公園から分割し、国立公園に指定された尾瀬国立公園。本州最大の高層湿原「尾瀬ヶ原」や標高1,650mにある「尾瀬沼」、日本百名山にも選定される「至仏山(しぶつさん)」「燧ヶ岳(ひうちがたけ)」「会津駒ケ岳」など、何度も訪れたくなる見どころにあふれる場所をご紹介します。

Mountain Trip OZEの記事一覧

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