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【会津駒ヶ岳エリア】山頂の湿原と高山植物が美しい。会津駒ヶ岳に登る|尾瀬ガイドが解説

福島県檜枝岐村にそびえ、“天上の楽園”ともいわれる会津駒ヶ岳。高山植物と植生の変化を楽しみながら、湿原と池塘を抱いたおおらかな峰へ。

たおやかな山並みのなか、空へと伸びる稜線を歩く

尾瀬の北方に位置し、日本百名山にも選ばれている会津駒ヶ岳。ハクサンコザクラやニッコウキスゲ、イワイチョウなど多数の高山植物も咲き誇り、山と花を愛した作家・田中澄江が新・花の百名山に選んだ名峰だ。森林限界を越えた山頂付近は明るくのびやかな道が続き、気持ちのよい稜線歩きを楽しめることも、多くの登山者を魅了する理由のひとつ。

「7月の終わりにハクサンコザクラやチングルマなどの高山植物が登山道を彩りはじめ、8月になると草紅葉に欠かせないキンコウカが金色に輝き、9月中旬をすぎると一面が山吹色へと変化していく。そんな季節ごとの景色の違いを楽しんでもらえたらいいですね」

そう話す館山美和さんと会津駒ヶ岳までへの道を登っていくと、次々と植生が変わっていくのに気がつく。

「始めの急登ではミズナラやオオカメノキなどの広葉樹林が空を覆い、次第にブナが現れてきて、オオシラビソの針葉樹林帯へと変化していきます。やがて視界が開け、湿原が見えると、キンコウカやイワイチョウなどがじゅうたんのように一面に広がる。標高を上げるごとに植物の性質が変わっていくところも魅力です」

POINT1:会津駒ヶ岳から中門岳へ向かうのびやかな稜線

会津駒ヶ岳山頂から中門岳までは往復約2時間。稜線に伸びる長い木道の道のりは、アップダウンが少なくゆるやかで、そのまま続く空まで歩いて行けそうなくらいの気持ちよさ。稜線に広がる湿原と池塘を高山植物が彩り、あたり一面に広がる景色も美しい。駒の小屋に宿泊した翌朝、中門岳まで歩き、山頂でのんびりと朝食をとるのもおすすめ。

POINT2:檜枝岐村でいちばんおいしいお水

滝沢登山口から1時間30分ほど登るとベンチのある広い休憩ポイントに到着。そこから少し下ったところに唯一の水場がある。会津駒ヶ岳に育まれた水はボトルが結露するほど冷たく、とてもおいしい。休憩ポイントから水場までは急坂になるので、不要な荷物は分岐に置いていくのがおすすめ。

POINT3:高山植物が楽しめる

初夏から秋にかけて、森林限界を越えた湿原あたりから中門岳まで、たくさんの高山植物が一面に咲き誇る。そのなかでもとくに登山者を魅了するのが湿原や駒ノ大池付近に咲くハクサンコザクラ。7月下旬~ 8 月上旬にかけて、ピンク色のじゅうたんのように群生。ニッコウキスゲやイワイチョウなども美しい。

POINT4:青空を映す駒ノ大池

山頂付近には湿原が広がり、いくつかの池塘が点在。そのなかでもひときわ大きい駒ノ大池は、天気がよい日に青空や会津駒ヶ岳の山頂を映し出し、その姿は思わず足を止めてしまうほど美しい。テーブルやベンチもあるので、山ごはんを楽しむのにもぴったり。すぐ横には駒の小屋(素泊まりのみ)も佇む。宿泊して、朝や夜など、泊まらなくては感じられない池の雰囲気を楽しむのも◎。

コース

コースタイムが7時間半ほどなので、ふもとに前泊するのがおすすめ。檜枝岐村内にはキャンプ場や旅館も多いので、ぜひ活用してみては

計7時間30分

滝沢登山口→3時間→駒の小屋→20分→会津駒ヶ岳→50分→中門岳→1時間→駒の小屋→2時間20分→滝沢登山口

案内してくれたのは

館山美和さん

片品山岳ガイド協会会長。群馬県片品村で暮らし、夏は尾瀬の登山ガイド、冬はスノーボードのレッスンやバックカントリーを楽しむなど幅広く活動中。尾瀬ガイド歴は20年。

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PROFILE

Mountain Trip OZE

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2007年に日光国立公園から分割し、国立公園に指定された尾瀬国立公園。本州最大の高層湿原「尾瀬ヶ原」や標高1,650mにある「尾瀬沼」、日本百名山にも選定される「至仏山(しぶつさん)」「燧ヶ岳(ひうちがたけ)」「会津駒ケ岳」など、何度も訪れたくなる見どころにあふれる場所をご紹介します。

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