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OZE mini 植物図鑑

尾瀬には約900種もの植物があるといわれています。まずは自分の好きな花をひとつやふたつ見つけ、覚えてみて。それだけで、尾瀬歩きの楽しさはぐっと深まるものです。ここでは代表的な湿原に咲く花種を紹介!

no.1 ミズバショウ

  • 開花時期:5月下旬〜6月中旬
  • おもに見られる場所:尾瀬ヶ原、大江湿原など

尾瀬の植物のなかでもっとも知名度の高いミズバショウ。雪解けと同時に顔を出す、花リレーの第一走者。サトイモ科で水の流れによって種を運ぶため、川沿いや湿原の水の多い場所で見られる。水気のない森で見つけた場合は、動物が食べてフンをしたことにより芽が出た可能性が高い。花びらのような白い部分は苞(ほう)。その中にある棒状の肉穂花序に花を付ける。花が終わると葉はぐんぐん大きくなり“お化け”と呼ばれる。

no.2 ワタスゲ

  • 開花時期:5月下旬~6月中旬(花)、6月下旬(果穂)
  • おもに見られる場所:尾瀬ヶ原、大江湿原など

湿原を一気に幻想的な雰囲気にするワタスゲ。このかわいい綿毛になった姿を見たことがあっても、ワタスゲの花を見たことがないハイカーも多いはず。雪解け直後、ミズバショウの咲くころに開花する黄緑色の花はあまり目立たず、青々と茂る前の湿原の中にまぎれてしまう。似ている植物にサギスゲがある。違いは果穂の付き方。ワタスゲはふんわりとひとつ、サギスゲは少量で複数。まずは綿毛になった姿を覚え、それから花を見つけてみて。

no.3 レンゲツツジ

  • 開花時期:6月中旬〜7月上旬
  • おもに見られる場所:尾瀬ヶ原、大江湿原

高い木が育ちにくい湿原でも、しっかりと根を張る落葉低木のレンゲツツジ。日当たりのよい場所を好む。鮮やかなオレンジ色のつぼみを付け、開花を迎えるとその存在感が際立ち、湿原は一層にぎやかに。美しさのいっぽうで、葉、花、根にそれぞれ毒をもつため、誤食はNG。蜜にも毒あり。馬や牛も食べないことから、ウマツツジやベコツツジという別名もあるほど。群生して咲くレンゲツツジは“見て”楽しんで。

no.4 ヒツジグサ

  • 開花時期:7月上旬〜9月上旬
  • おもに見られる場所:尾瀬ヶ原、沼尻

湿原に点在する池塘(ちとう)に葉と花を浮かべるヒツジグサ。深さが1m前後の池塘に棲む。シーズンを迎えると丸い葉を水面に広げるため、底からニョキニョキと茎を伸ばす。その一生懸命な姿がとても愛らしいので、ぜひ見てもらいたい。小さな白い花は、夕方から夜になると花を閉じ、また朝になると花を開くのが特徴。朝は少し遅起きなので、早朝にはまだ開いていない。秋になると葉が紅葉し、その光景はとても美しい。

no.5 ニッコウキスゲ

  • 開花時期:7月中旬〜7月下旬
  • おもに見られる場所:大江湿原、尾瀬ヶ原

ミズバショウと並んで、“尾瀬といえば”の花のひとつ。ひとつの株に5~6個の花芽を付け、順番に開花する。一日花とも呼ばれ、花を楽しめる時間はとても短い。しかしその花々が湿原で一斉に咲き誇るようすは、圧巻の風景。この時期を目指して訪れるハイカーも多い。近年では、そんなニッコウキスゲの新芽やツボミをシカに食べられる食害の問題も。シカ柵ネットで湿原を囲うなど、さまざまな対策により少しずつその数は戻りつつあるが、課題は多い。

no.6 キンコウカ

  • 開花時期:7月中旬~8月上旬
  • おもに見られる場所:尾瀬ヶ原、アヤメ平、熊沢田代など

尾瀬の湿原には欠かせない植物のひとつ。茎の先に総状花序の星のような形をした黄色の花を付け、下から順に開花する。剣状の平らな葉はアヤメに似ている。尾瀬にある「アヤメ平」の名前は、そこに群生していたキンコウカの葉をアヤメと間違えたことが由来ともいわれる。秋になると真っ先にその葉はオレンジ色へと変わり、“尾瀬らしい”風景のひとつである「草紅葉」をつくり出していく。キンコウカの多い湿原は、草紅葉が美しく見られる証。覚えておくと尾瀬の紅葉を逃さず楽しめるはず。

no.7 イワショウブ

  • 開花時期:8月中旬~9月中旬
  • おもに見られる場所:尾瀬ヶ原、大江湿原

夏までの植物の開花ラッシュが少し落ち着いたころ、青々とした湿原のあちこちに咲き始めるイワショウブ。花径に小さな白い花を複数付ける。花が終わるとグラデーションがかった赤い実をつけ、秋の湿原で目を引く存在に。アリなど地面から茎をつたい花粉を狙う虫対策のため、茎には腺毛がありネバネバとする。花粉を運び受粉してくれている昆虫だけが、花にたどり着くことができる仕組みだ。

no.8 オゼミズギグ

  • 開花時期:8月中旬〜9月上旬
  • おもに見られる場所:尾瀬ヶ原、大江湿原

18種あるとされる「オゼ」と名前の付く植物のなかでも、秋の湿原に多く咲き、植物ビギナーでも見つけやすいオゼミズギク。尾瀬に多く自生することからその名前が付けられたとされる。おなじキク科のタンポポにも似ているため、一度覚えたらすぐに見つけることができるはず。まっすぐと伸びる茎の先端に花をひとつ付け、葉の裏には腺点が多くあるのも特徴。秋の訪れを感じる植物のひとつでもある。

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Mountain Trip OZE

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2007年に日光国立公園から分割し、国立公園に指定された尾瀬国立公園。本州最大の高層湿原「尾瀬ヶ原」や標高1,650mにある「尾瀬沼」、日本百名山にも選定される「至仏山(しぶつさん)」「燧ヶ岳(ひうちがたけ)」「会津駒ケ岳」など、何度も訪れたくなる見どころにあふれる場所をご紹介します。

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