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【いつか泊まりたい山小屋#46 尾瀬・駒の小屋】稜線上の池塘のほとりに佇む素泊まり小屋

「あの山小屋に泊まってみたい」。そんな憧れが、山へ向かうきっかけになることもあるはず。本連載では、立地や食事、山小屋の主人やスタッフの人柄など、その山小屋ならではの魅力にスポットを当てながら、ランドネ編集部おすすめの山小屋をご紹介。46軒目は、会津駒ケ岳の山頂付近の池塘のほとりに建つ、駒の小屋をピックアップ。

客室は隠れ家感満載な2階の屋根裏

▲三角屋根が特徴的な駒の小屋の外観。

尾瀬ヶ原の北東にそびえ、燧ヶ岳や至仏山とともに尾瀬を象徴する山のひとつとして知られる会津駒ケ岳。駒の小屋は、この山の山頂付近に点在する池塘のなかでもとりわけ大きな「駒の大池」のほとりに建つ。福島県檜枝岐村にある滝沢登山口からは、片道約3時間。長い坂を登り稜線上に出ると、この山小屋の三角屋根が見えてくるだろう。

駒の小屋は素泊まり専用で、1階には自炊室や売店、2階には客室がある。基本的に電気が通っていないため、灯りはオレンジ色の光を放つランプだけ。だからこそ、あたり一面が暗闇に包まれる夜は、その優しい光のありがたみをよりいっそう感じられるに違いない。

▲山小屋の屋根裏にあたる、2階の客室。寝具は借りられるが、布団カバー代わりのインナーシュラフや枕カバ―代わりの手ぬぐいなどは用意していこう。
▲いくつものランプが並び、熊の毛皮が飾られたワイルドな自炊室。コンパクトな空間で、仲間同士だけでなくほかの宿泊者とも交流しやすい。

手描きのアートが居心地のよさを生み出す

▲館内にはこのように、あたたかみのある手描きの絵がいくつか飾られている。

素泊まりながらファンが絶えない駒の小屋。人気の秘訣は、オーナ夫妻の人柄のよさに加えて、館内の壁面に飾られた絵や文字、山小屋オリジナルグッズのデザインにきっとあるだろう。なだらかな会津駒ケ岳の稜線のように、ゆるっとしたタッチのイラストや文字で表現されたそれらは、館内を照らすランプの光とともに、訪れた登山客の心を和ませてくれる。

▲お土産の手ぬぐいに描かれている文字や絵も、もちろん手描き。同じメッセージが描かれたTシャツも販売されている。
▲山小屋オリジナルコーヒーのパッケージにも、山や山の動物がモチーフとなったイラストが。
▲山小屋オリジナルコーヒーは、館内でもいただける。スリーブに描かれた「koma no koya」というロゴもかわいらしい。
▲深田久弥氏の著書『日本百名山』内に登場する会津駒ケ岳の紹介文を、手書き文字で表現。

山小屋から目指すおすすめルート【駒の小屋~会津駒ケ岳~中門岳 片道約1時間10分】

▲会津駒ケ岳山頂から中門岳へと伸びるなだらかな稜線。木道なので歩きやすい。

駒の小屋から会津駒ケ岳までは登りでも20分でたどり着けるので、目指す目的地としては物足りないと感じる人も多いだろう。そこでおすすめなのが、会津駒ケ岳から中門岳まで足を延ばすルート。

会津駒ケ岳から中門岳までの所要時間は、往復で2時間ほど。基本は湿原や池塘に覆われたなだらかな稜線で、アップダウンの少ない木道が続く。初夏から秋にかけては高山植物の景色が美しく、ハクサンコザクラをはじめ、ニッコウキスゲ、イワイチョウ、チングルマ、キンコウカといった花々が湿原に彩りを添える。

中門岳の山頂の手前には「中門池」という大きな池塘が出現。天候次第では、青空を映す水鏡となった中門池の美しすぎる姿を拝むチャンスも。池塘のまわりにはベンチも整備されているので、ゆっくり腰掛けて、時間の許す限り景色を堪能しよう。

▲ハクサンコザクラがピークを迎えるのは7月下旬~8月上旬。あたり一面をピンク色に染める。(写真◎駒の小屋)

平坦な道を歩く尾瀬ケ原とは異なり、会津駒ケ岳は高度差もあり体力的には少しハードさを感じるかもしれない。だからこそ、駒の小屋に一泊して、湿原や池塘、高山植物をゆっくりと愛でる時間を味わうことをおすすめしたい。

駒の小屋
https://komanokoya.com/
・標高:2,050m
・営業期間:4月27日~10月26日
・宿泊料金(税込):素泊まり(寝具付き)3,300円
・電話番号:080-2024-5375(7時~19時20分)
※この記事は、2024年4月1日現在の情報となります。最新情報は、山小屋の公式ウェブサイトやSNSをご参照ください。

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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