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日本の国立公園を知る、歩く。【#9】吉野熊野国立公園が守り続ける壮大な大自然と熊野信仰

山・川・海のつながりを感じる旅へ

和歌山、三重、奈良の3県にまたがり、美しい自然とたくさんの動植物に恵まれた吉野熊野国立公園。熊野本宮大社と熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社を総称する「熊野三山」めぐりを目当てに、多くの観光客が足を運ぶエリアだ。そのなかでも、熊野本宮大社を巡礼する複数のルートが「熊野古道」と称されており、登山者からの人気を博している。多くの人々は吉野熊野国立公園内にある熊野三山を目指して歩いてくることがおもなため、熊野古道は深い関わりがある場所だと言えるだろう。

▲熊野本宮大社の旧社地である大斎原。桜の名所としても知られており、日本最大の鳥居は圧巻のスケール。

▲熊野三山の中心とされており、京都から続いている紀伊路~中辺路を歩くと最初にたどり着くことができる「熊野本宮大社」。神の使いであるヤタガラスがシンボルとなっており、境内のいたるところで祀られている。

吉野熊野国立公園の全体像を見たときにまず驚くのは、山や川だけでなく渓谷から海まで、多種多様の自然を体感することができるところだ。

世界遺産にも登録され、地震による隆起や、風化と波の浸食により形成された大岩壁「鬼ヶ城」、850mほど続く、海に浮かぶ岩柱「橋杭岩」など、ダイナミックな自然の造形を楽しめる観光名所が多数点在している。また、語り部やガイドとともに歩くことで地域に根づく文化的な要素や、自然や地形の成り立ちを学べるのも吉野熊野国立公園ならではの魅力。

熊野詣が盛んであったとされる平安時代には、平民から当時の天皇や上皇まで、身分や階級を問わず、さまざまな人が赴き、現在ではインバウンドの観光客なども訪れる場所。全国、そして世界各地からお参りをするために多くの人々が足を運ぶこの地で、歴史に想いを馳せながら歩くのもおすすめだ。

▲国の特別名勝であり、神秘的な絶景を望める瀞峡。

▲例年7月に熊野那智大社で行なわれる那智の火祭り

▲岩の形が橋の杭のように見えることから橋杭岩と名付けられた。

吉野熊野国立公園管理事務所の所長である加藤麻理子さんは、今後の展望についてこう答える。

「吉野熊野国立公園は、エリアが広く移動距離や時間も長くかかる場所が多いですが、そのぶん貴重で日本の精神性を深く感じることができる自然が多く残っています。私たちとしては、個々のスポットの風景だけでなく、紀伊半島の地形や自然の成り立ち、深い畏敬の念から生まれた自然信仰や人々の生業・暮らしなどのつながりを感じていただけたらうれしいです。地域の方々とともに、いまある自然の価値を守り、活用していくために、多くの方々に吉野熊野国立公園の背後にあるストーリーについてわかりやすく伝えていきたいと思っています」

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ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

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