【平松慶】千葉県外房で実感!ローカルアングラーの凄さ【PART3】
SALT WORLD 編集部
- 2022年01月10日
平松慶氏がホームグランドとしている玄界灘。しかし最近は近海のフィールドにも訪れている。
行く時はお店の休みの日。いわゆるサンデーアングラーと同じように釣行している。
そして、その釣行を組む難しさとともに、ローカルアングラーの術に脱帽したのであった。
一般的には週に一度しか釣りにいくことができないというアングラーも多いはず。
そんなアングラーたちの視点に立った際に見えてくる難しさと共に、実際に釣行に赴いた外房の魅力を平松氏に紹介していただこう。
実釣開幕の様子と今回使用したタックルをお見せした前回。今回はその後、様々な魚種が姿を現し始めた外房の様子をお伝えする。
【平松慶】千葉県外房で実感!ローカルアングラーの凄さ【PART1】>>>
【平松慶】千葉県外房で実感!ローカルアングラーの凄さ【PART2】>>>
イナダの猛攻とサワラのいたずら
過去通っていた12月の外房に比べ、水鳥であったり、漁をする船が少ない。まだサンマがバンバン飛んでいないからであろうが、10年ほど前なら12月の2週目ともなれば、それこそヒラメのノマセ釣りであったり、ヒラマサのカモシ釣りも終盤を迎え、船が散らばるほどだった。だが、この10年できっと何かが変わったのだろう。そのあたりは私自身、なぜ変わったのかは分からない。探求もしていないが、きっといずれ分かることだろう。それまでは今楽しめる外房ヒラマサゲームに没頭したいと思っている。
ポツポツとイナダが周囲で掛かりだした。1㎏もない可愛いイナダ。群れを成してジグにバイトしてくる。私にもヒットし、そのジグを水中で暴れるようにすると、もうひとつのフックにもバイトしてダブルヒットとなる。どれもスムーズにフックを外し、リリース。10本以上リリースしたのではないだろうか。
ポイントは少しずつ瀬を替え、流していく。カジメがボトムで何度もジグのフックに掛かる。水深が浅くカジメの成長がしっかりしているのも外房エリアの特徴。根掛かりだと思っても、引き抜くような取り方をするとカジメは切れてジグは回収できる。しかし、本物の根とカジメとの区別がつかないと、がっつりとフッキングしてしまい、ジグのロストにつながる。ここは難しいところだが、慣れが必要だ。経験を積むことで回避できると私は思っている。そんな話を移動中にしながらワンデーゲームを楽しむ。
8時を過ぎて船団がやってきた。伊勢エビ漁の網を仕掛ける漁師だ。仕掛けるのか回収しに行くのかは分からないが、伊勢エビ漁だと聞いた。漁場が豊かでサンゴの白化や磯焼けのような瀬荒れがまだ少ないから外房は魅力的なフィールドなのだろう。
イナダに交じり、根魚も豊富にヒットしてくる。そして秋から冬に回遊するサワラは表層の魔術師。一瞬にしてメタルジグの抵抗を無くし、ナイフのような切れ方でリーダーからやられてしまう。美容師さんも花上青年も何発かやられていた。
ミヨシでシャクっていた常連の添田さんからも「サワラが回遊してますから気を付けて」とアドバイスをもらう。握るリーダーの先にジグはなく、完璧にサワラの仕業だ。表層は特に注意が必要。外房の週イチパターンは、午前船。11時過ぎには釣りが終わり、12時には帰港となる。気持ちが高ぶっている時などは、午前と午後と乗船するが、金銭的なものもある。午前、午後の通しは、月に一回程度。これもサンデー(ワンデー)アングラーのスタイルとして私も同じように行なっている。
【この記事は2020年1月現在の情報です】
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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