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北海道発祥だが、あらゆるフィールドで活躍するエゾハチ 青物攻略ジグ

エゾハチの代表を務める平中彰彦氏が2013年に北海道でブリを狙うために誕生させたエゾハチ・ナマラジグ。その後、平中氏は、さらに様々な可能性を追求し続けエゾハチブランドから、次々とアイテムをリリース。
ここでは青物を対象に、エゾハチジグの性能とともに使用方法などを紹介したい。

エゾハチジグでの青物攻略

エゾハチは北海道を拠点とするジグメーカーであり、代表の平中彰彦氏を中心に展開している。今回は、エゾハチのジグを使用した私なりの青物攻略を書いてみたいと思う。

私がテスターとして活動している北部九州、特に平戸、五島エリアのヒラマサ、ブリ狙いでのジグセレクト、使い方となる。

まずは簡単にラインナップの紹介。エゾハチには4タイプのジグがあり、それがナマラジグ、オンジジグ、メンジジグ、ナマラジグスローチューンだ。

普段、これらを使い分けて釣りを展開している。そしてこれらのジグの出しどころを、私なりにではあるが説明したい。

ちなみに私は、PE3〜4号を組んだタックルを使用。バーチカルで水深100m程までなら200g程度を基準にジグを選んでいく。

ナマラジグ

「ナマラ」とは北海道弁で「凄い」と言う意味で、凄く釣れるジグとして命名された。

このジグは、最初の一投、潮の様子を見るパイロットジグとして投入することが多い。ややリアバランスの形状で、フォール時のアクションがしっかり効くのが特徴。潮噛みも良く、潮の変化も捉えやすい。

ワンピッチでしゃくってもオートで食わせの間が入ってくれる。速いしゃくりより、少しテンポを落とした時にヒットしてくることが多い。ドテラ、バーチカルともに実績がある。

ナマラジグ
全21色 100g~300g 税込価格1,650~2,750円

オンジジグ

「オンジ」は北海道弁で『弟』と言う意味で、ナマラジグの弟分として命名された。

セミロングボディ、センターバランスで、ベイトサイズが小さい時に効果的。特にイワシベイトの時は出番が多い。潮が緩くなったタイミングでも威力を発揮する。

このジグはスピード変化も入れやすいので、ハイギアのリールを使用して、変速的な誘いも多用している。またテイルフックを付けると、アクション後の対空時間を長くできるためスロージギングでの使用も可能だ。

オンジジグ
全10色 160g~220g 税込価格1,925~2,365円(グローカラーは100円up)

メンジジグ

「メンジ」は北海道弁で『妹』と言う意味。ナマラジグの妹として、丸みを帯びたヘッドとキールが特徴のモデルだ。

ナマラ、オンジと見た目は対極の細身なシルエットで、引き感も軽く、速いアクションにもしっかり対応する。またテイル側にキールが設けられていることで、簡単に横を向かせることが可能。誰にでも使いやすいジグといえる。

ロッドアクションは、上げメインのワンピッチがメインとなるが、ドテラの際や斜めに引いて誘う時は、ストップを入れてやることでアタリが出ることを多く経験している。魚からの反応がないと思った時は、速いアクションからのストップも試してもらいたい。

▲エゾハチテスターの筆者が、五島沖水深80mでメンジジグでヒットさせた1匹。ボトムから10ジャークで魚が後ろに付いたのを感じ、そこから10ジャークでヒットしてきた。
メンジジグ
全14色 150g~190g 税込価格1,870~2,145円(全カラー同価格)

ナマラジグスローチューン

個人的にはヒラマサ狙いより根魚中心での出番が多いモデル。だが、寒ブリ狙いの七里ヶ曽根沖のドテラの釣りでは、フォール主体の攻め方でいい思いをしている。常にスローに攻めるというより、ワンピッチで3〜5しゃくりし、その後にフォールが入るような大き目のシャクリをいれると効果的。あとは出来るだけラインにテンションを掛けないようにする。テンションを掛けてしまうとドテラのため、引っ張りすぎてしまうので注意したい。

ナマラジグスローチューン
全10色 100g~450g 税込価格1,595~3,630円

エゾハチオリジナルフックについて

エゾハチにはツインアシストフックの「ささらさる」と、シングルアシストフックの「ぶっささる」の2タイプがある。青物をターゲットとして探る時は「ぶっささる」がメインフックとなり、フックサイズは150〜200gまでなら6/0の3㎝。それ以上なら4㎝もしくは7/0の3㎝を使用している。スローチューン使用時は6/0の3㎝をフロント、リヤの両方に取り付けて使用している。

ささらさる(ツインアシストフック)
全12アイテム フックサイズ1・1/0・2/0(アシスト長さ2~4cm・2セット入り)税込価格605~825円
ぶっささる(シングルアシストフック)
全4アイテム フックサイズ6/0・7/0(フックは、がまかつ社バーティカルヘビー別注タタキ仕様。アシスト長さ3~4cm・2セット入り)1,100~1,210 円

簡単にではあるがエゾハチのジグの特徴を書かせていただいた。ぜひ使用する際の参考にして頂ければと思う。しかしここで書いたのは、あくまでも私の使い方であり、使い方はアングラーそれぞれで異なるでしょう。まず、いろいろと使い分けたり、動かし方を考えたりと、釣りを楽しんでほしい。

▲平戸沖水深50mで、イワシ付きの反応でジグを飛ばし過ぎないタックルで得た1匹。少ない力で掛かる『ぶっささる』が、がっちりとフッキング。
▲七里ヶ曽根の水深100mで、ボトム付近に出る反応に対し、ワンピッチで追わせ、その後の大きめのジャークでヒット。ブリ、ヒラマサだけでなく根魚狙いでも出番が多い。

ナマラジグが生まれるまで (文◉エゾハチ代表・平中彰彦)

▲代表の平中氏。五島沖水深70mで、長い開発期間を得て作り上げたナマラジグの早巻き&ロングステイでヒットに持ち込んだ時の1枚。

まだブリジギングが北海道で本格的に流行りだす前の2011年。この頃はワンピッチでとにかく速いジャークで魚を掛ける釣り方であり、釣りと言うよりはスポーツ感覚のほうが強く、ジギングを懸念されるアングラーが多かった。そこで、ジギング=体力勝負と思われがちだったハイピッチジギングのイメージを変えたく、『もっと楽に、誰にでも楽しめるジギング』をモットーに開発がスタートしたのがナマラジグだった。

引き抵抗を少なく、少しの力でジグが横を向き、フォールしてくれるジグを考えた。

そこに辿り着くまでに港でのスイミングテストを行いつつブランクス削り、そこで納得いったら遊漁船に乗ってのスイミングテストとブランクス削りといったことを数10回、1年以上続けた。そして自分の中で100点とまではいかないが、納得のいくブランクスを完成させた。自分の力量ではこれがベストか…と。

しかし、そのブランクスを船ベリに置いた瞬間、船が大きく揺れ、そのブランクは海の底へと落ちていった。これは釣りの神様が、「このジグで魚は釣れても、誰にでも釣れるジグではない」と言われた気がした。そしてそこからは、「もっと楽に、誰にでも楽しめるジギング」ということに、「誰が振っても釣れるジグ」という目標がプラスされた。

そしてそこから更に1年以上の時間を費やし生まれたのがエゾハチの最初のジグ・ナマラジグである。2013年に発売を開始し、アングラーの好評価と好釣果により、現在では海外含め200店舗以上の釣具店でお取扱い頂いている。

商品ラインナップは、「ナマラジグ」を筆頭に、スロースタイルの「ナマラジグスローチューン」、フォールでの攻めが重視のマグロには「オンジジグ」、青物に特化した「メンジジグ」と4アイテム全18ウエイトで展開中。カラーについては他メーカーに無い独特なカラーをメインに全53色展開している。

さらにジグに合わせたツインアシストフックも12アイテム、青物用シングルアシストフック4アイテムを販売中だ。

商品詳細はこちらから!

エゾハチ公式HP

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SALT WORLD 編集部

SALT WORLD 編集部

近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

SALT WORLD 編集部の記事一覧

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