BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo
  • タビノリ

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

新城幸也チームメイト、ラヨビッチがステージ&スチュワートが総合優勝|ツール・ド・熊野

和歌山県と三重県を舞台に開催されている「第25回ツール・ド・熊野2025」。和歌山県太地町で行われた第4ステージは、ドゥシャン・ラヨビッチ(ソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニ)がスプリントで勝利。さらに同チームのマーク・スチュワートも同集団3位でフィニッシュして総合優勝を決め、新城幸也がアシストした同チームが活躍を見せた。

快晴の最終決戦が幕開け ラヨビッチがポイント賞を手中に

© TOUR de KUMANO 2025

4日間にわたって開催されたツール・ド・熊野は大詰め。最終ステージは太地湾に面する10.5kmの起伏に富んだ周回を10周する104.3kmのレースが行われた。前日の天候から打って変わって爽やかな快晴の下、それぞれ4色のジャージを着用するリーダーたちを先頭に81名がスタートラインを発つ。

© TOUR de KUMANO 2025

パレード走行を終えて、太地漁港を臨む登坂区間から総合成績のジャンプアップを狙う選手を筆頭に仕掛け合いが始まる。2周回完了時に設定されたスプリントポイントを、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が先頭で通過。続いたドゥシャン・ラヨビッチ(ソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニ)もポイントを加算すると、ポイント賞ジャージ獲得が決定的に。

5名の逃げにリーダーチームが対応 後半に向けてタイム差を調整

スプリントポイントでの争いを経て3周目に突入すると、第2ステージ優勝の今村駿介(ワンティ・NIPPPO・リユーズ)、入部正太朗(シマノレーシング)、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)、レオネル キンテロ(ヴィクトワール広島)が先行。次の周回で山岳賞が確定しているニコロ・ガリッボ(JCLチーム右京)がこれに追いつくと5名が先頭集団を形成。

© TOUR de KUMANO 2025

メイン集団を牽引するソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニが先頭とのタイム差を1分程に調整し、マーク・スチュワートのリーダージャージを守る動き。しばらく先頭集団とメイン集団のタイム差は一定の間隔を保ったが、レース後半になるにつれてそのタイム差は縮小。ソリューション・テック・ヴィーニ・ファンティーニ、宇都宮ブリッツェンなど総合成績上位選手を要するチームが集団を牽引して前との差を詰めにかかる。

© TOUR de KUMANO 2025

全ての逃げを吸収し、スプリント勝負へ

残り2周回に入った先頭集団ではガリッボがアタックし、ルバと今村が追いかけて再び3名での逃げを打つ。

© TOUR de KUMANO 2025

最終周回もハイペースで先頭を追ったメイン集団が迫ると、ガリッボを最後に逃げた先頭メンバーは全て吸収された。ひとつになったメイン集団ではフィニッシュへ向けたスプリント争いへ。最後はラヨヴィッチとキム・ユロ( LXサイクリングチーム)が競り合うと、ラヨヴィッチが先着してステージ優勝。その後ろ、3位でフィニッシュしたマーク・スチュワートがリーダージャージを確定させた。

© TOUR de KUMANO 2025

1周目でメカトラブル、出遅れたリーダージャージと新城幸也

集団を牽引する新城 Photo Miwa ARASHIRO     

じつは新城幸也にとって、リーダーチームとして迎える最終日は、波乱の幕開けとなった。2周回目からリーダーのスチュアートの自転車が動かなくなり、新城は自分のマシンを差し出した。これにより、新城はペースアップした集団から一人遅れる状況となってしまったからだ。

「最終日、結果だけみればステージ優勝&総合優勝で大成功でしたが、大変な100kmでした。2周目に入ったところで、リーダーのマークに器材トラブルが起こってしまい、僕の自転車を渡して、マークは集団に留まることが出来ました。僕は代車を受けとり、集団を追いかけたのですがアタック合戦でペースの上がった集団から遅れる選手が続出し、チームカーの隊列を使えずに約3周程追いかけて、ようやくメイト集団に復帰しました」

リーダージャージのスチュアートと新城 Photo Miwa ARASHIRO

同チームは6選手中すでに2選手がリタイアし、新城も怪我を負っているという厳しい状況ではあったものの、個々の強さを発揮し、チームは最終日もドゥシャン・ラヨビッチのステージ優勝を達成する。そして、ステージ3位に入ったマーク・スチュアートが個人総合優勝を果たした。

「ラスト周回の登り迄には先頭を捕まえなくてはならない。脚の揃った5人を、簡単では無かったが最終周回で捕まえる事に成功!僕は逃げを捕まえる事に集中していたので、フィニッシュの事までは考えていなかったが、集団に残ったドゥシャンとマークでステージ1位&3位とこれ以上ない締めくくりをしてくれました。4ステージ中、3ステージ優勝!!総合優勝&総合ポイントジャージと大成功のツールド熊野でした、初参戦のチームで優勝出来て嬉しいです」

新城がツール・ド・熊野走ったのは2008年。梅丹本舗GDR所属時以来という。

「2008年、当時のチームメイトの清水都貴さんが総合優勝、僕はステージ優勝と総合3位だった。17年の年月を経てまた総合優勝できて嬉しい。来週のツアーオブジャパンに向けてチームの士気も上がりました!僕は先ずは落車のダメージを回復させます」という。

各賞ジャージ獲得者

© TOUR de KUMANO 2025

個人総合時間賞(イエロージャージ):マーク・スチュワート (ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)
ポイント賞(グリーンジャージ): ドゥシャン・ラヨビッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)
山岳賞(レッドジャージ):ニコロ・ガリッボ(JCLチーム右京)
新人賞(ホワイトジャージ):ソーレン・ケイエ(ワンティ・NIPPO・リユーズ)

全4ステージを終えての結果、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニは個人総合成績とポイント賞獲得で2枚のリーダージャージを得た。

ステージ勝利ではラヨビッチが第1、第4ステージで2勝を上げ、第3ステージでのマーク・スチュワートの1勝を合わせると計3勝を記録。さらにラヨビッチは和歌山城クリテリウムでも勝利をしており、唯一参加したUCIプロチームとしての実力を見せた。

なお、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニは5月18日から25日にかけて開催されるツアー・オブ・ジャパンへも出場を予定している。今大会4ステージ中3ステージを勝利した爆発力を継続して発揮できるかその模様を見届けたい。

第4ステージ リザルト

© TOUR de KUMANO 2025

1位 ドゥシャン・ラヨビッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) 2h28m12s
2位 キム・ユロ( LXC LX サイクリングチーム)+0s
3位 マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) +0s
4位 織田 聖(マトリックス・パワータグ)+0s
5位 ニコロ・ガリッボ(JCLチーム右京) +0s
6位 ジル・ドックス(ワンティ・NIPPO・リユーズ) +0s
7位 マティアス・ブレグノイ(トレンガヌサイクリングチーム)+0s
8位 孫崎 大樹(ヴィクトワール広島)+0s
9位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+0s
10位 ヴァディム・プロンスキー(トレンガヌサイクリングチーム)+0s

個人総合成績

© TOUR de KUMANO 2025

1位 マーク・スチュワート (ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) 11h06m20s
2位 マティアス・ブレグノイ(トレンガヌサイクリングチーム) +08s
3位 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +48s
4位 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)+55s
5位 ソーレン・ケイエ(ワンティ・NIPPO・リユーズ)+55s
6位 小石祐馬(JCLチーム右京) +55s
7位 バッサイカン・テグシュバヤール(ルージャイ・インシュランス) +58s
8位 ヴァディム・プロンスキー(トレンガヌサイクリングチーム) +59s
9位 織田 聖(マトリックス・パワータグ) +59s
10位 橋川 丈(愛三工業レーシングチーム) +59s

ポイント賞
ドゥシャン・ラヨビッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)83pt

山岳賞
ニコロ・ガリッボ(JCLチーム右京)32pt

新人賞
ソーレン・ケイエ(ワンティ・NIPPO・リユーズ)11h07m15s

チーム総合成績
トレンガヌサイクリングチーム

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load