MERIDA(メリダ)・ミッションCX 8000-E|ニューモデルインプレッション
管洋介
- 2018年10月10日
注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回は、レースでの勝利を目指してパーツアッセンブルにまでこだわったフラッグシップモデル、MERIDA・MISSION CX 8000-E(メリダ・ミッションCX 8000-E)を管洋介がテスト!
レースでの勝利を目指して生まれた
シクロクロスレーサー「ミッションCX 8000-E」
UCI承認を取得したフレームでモデルチェンジを果たしたシクロクロスバイクのミッションCXシリーズ。8000Eはレースでの勝利を目指してパーツアッセンブルにまでこだわったフラッグシップモデルだ。
ブレーキはシクロクロスの標準ともいえるフラットマウント規格のディスクブレーキを採用。前後ともにスルーアクスルとして剛性を高めることで、ブレーキの制動力に対応し、悪路でのハンドリング性能も確保した。トップチューブはレースでの担ぎやすさを考慮して扁平形状を採用。シートポストも扁平形状によって振動を吸収し、悪路での乗り心地とペダリング効率を高めるSフレックスカーボンシートをアッセンブルした。
コンポーネントもシクロクロスレースでの使用を考慮してチェーンスタビライザーを装備するアルテグラRX Di2リアディレイラーを選択。悪路でのチェーントラブルを回避することで、ストレスフリーな走りを可能にした。さらにヴィジョンのカーボンホイールによって、走りの軽さも演出する。またフェンダーを取り付け可能とするなど、細部までメリダのこだわりが生きるバイクに仕上げられた。
本格的にシクロクロスに挑むレーサーから、冬場のトレーニングにシクロクロスバイクを使用するライダーまで、あらゆるユーザーに最適なバイクといえる。
乗り心地を向上するSフレックスカーボンシートポストを標準装備する。
マッドコンディションでの使用を考慮して、泥詰まりを防ぐ十分なタイヤクリアランスを確保した。シートステーには取り外し可能なマッドガードステーを装備して、泥除けを取り付けることが可能だ。
上ハンドルが手前にセットバックしたハンドルバーを採用。オフロードでも扱いやすいポジションを構築している。
ケーブル類はフレームに内装するスマートエントリーを採用。Di2のほか機械式にも対応可能で、フレーム内部で固定されるため音鳴りの発生も抑えられている。ハンドリング性能を高めるためにテーパードヘッドチューブを採用した。
メリダ
ミッションCX 8000-E
70万円(完成車/税抜)、24万9000円(フレームセット/税抜)
■フレーム:CF3カーボン ■フォーク:CFカーボン ■コンポーネント:シマノ・アルテグラDi2 /アルテグラRX Di2 ■ハンドル:ロードチーム ■ステム:エキスパートCC ■シートポスト:カーボンチーム Sフレックス ■サドル:エキスパートCC ■ホイール:ヴィジョン・SC 40DB ■タイヤ:マキシス・オールテレーン ■サイズ:47cm(XS)、50cm(S)、53cm(M)、56cm(L) ■カラー:ブルー×レッド ■試乗車重量:8.0kg(S)
踏み込みが効率よくスピードにつながるバイク
管洋介がインプレッション
第三世代の進化を遂げたミッションシリーズのフラッグシップモデルであるCX8000-E。メリダオリジナルのCF3カーボンチュービングを採用し、駆動効率が高く、踏み込んだトルクを素早くスピードへとつなげてくれる感覚がある。ペダリングの特性は、クランク位置4〜5時あたりでは、ウイップが効いて、しなやかな推進力へ繋がっていく。
メリダロードシリーズから継承したX-テーパーヘッドチューブは、ヘッドからフォークまで芯の通った高剛性化に貢献している。ディスクブレーキの制動力との相性もよく、キレのいいシャープな操舵性と細かな制動コントロールを強みとしている。
実走テストでは、急激な加速やパンチのある急斜面に素早く呼応し、軽快でメリハリのある走力を発揮してくれた。これによりフィールドを問わず、アグレッシブにライディングを満喫することができる。
また今回のモデルからジオメトリーが改良され、ショートヘッドチューブを採用し、よりレーシーなジオメトリーへと変更された。この変更によって、ロードバイクユーザーでも違和感なく乗りこなすことができるはずだ。冬場のトレーニングとしてシクロクロスバイクを使いたいユーザーにもオススメできる。また、シティコミューターとしても使える汎用性の高さにも注目だ。
インプレッションライダー
管洋介
競技歴22年のベテランライダーで自身のチーム、アヴェントゥーラサイクリングの代表も務める。長年の経験を生かした的確なインプレッションが持ち味。身長168cm。
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問:ミヤタサイクル www.merida.jp
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