JAMIS(ジェイミス)・レネゲードエクスプロイット|ニューモデルインプレッション
管洋介
- 2019年05月13日
注目の最新モデルを徹底インプレッション! オンオフを問わない走行からアドベンチャーロードと呼ばれる、JAMIS・RENEGADE EXPLOIT(ジェイミス・レネゲードエクスプロイット)を管洋介が乗り倒す!
百人百様の楽しさを提案するクロモリアドベンチャーロード
「レネゲードエクスプロイット」
2015年にデビューし、ジェイミスがアドベンチャーロードとしてカテゴライズするレネゲード。登場から時間を待たずして人気モデルへと上りつめたバイクだ。
アドベンチャーと位置づけ、グラベルロードと呼ばないのは、オンオフを問わない走行から、キャリアを取り付けてのツーリングまで使い方がユーザーの手に委ねられているところだろう。
フレーム素材もカーボン、アルミ、クロモリと3種類から選択可。純粋に速さを求めるならカーボンだろうし、ダイレクトな踏み味を楽しめるアルミなら、本体価格で10万円を切る設定が魅力だ。
今回インプレッションを行うのが、クロモリのエクスプロイットだ。
レースバイクとは異なり、しなやかな乗り味と耐久性が求められるレネゲードにおいて、レイノルズ・631ダブルバテッドクロモリのチュービングは、好みの違いこそあれど、最適のチョイスと言っていい。
フロントフォークはカーボン製を採用し、コンポーネントはシマノの105とスラムのエイペックスを同価格でそろえる。
さらに44㎝から合計6サイズを用意し、さまざまな身長のライダーに最適なフィッティングを提供する。
レネゲードをどう楽しむかは百人百様だ。日常の未舗装路から長期のツーリングまで、思い思いのカスタマイズを施してアドベンチャーの世界に飛び込みたい。
前後ともにフラットマウントキャリパーとスルーアクスルを採用。
ハの字型のハンドルにより、ダートでも安定したコントロールを可能にした。
内部に補強リブの入るフォークは、上部でいったん前方にベンドすることで、横剛性を保ちながら前方からの振動を吸収。キャリアなどを取り付けられるダボも設けられる。
定評のあるレイノルズ製の631ダブルバテッドクロモリチューブを採用する。
ジェイミス
レネゲードエクスプロイット
26万円(完成車/税抜)
■フレーム:レイノルズ・631ダブルバテッドクロモリ ■フォーク:アドベンチャーECOモノコックカーボンコンポジット■コンポーネント:シマノ・105 ■ハンドル:リッチー・エボマックスコンプ ■ステム:リッチー・コンプ4アクシス ■シートポスト:ジェイミス・カーボン ■サドル:フィジーク・マイクロテックススーパーライト ■ホイール:WTB・STライトi23 TCS 2.0 USTチューブレス(リム)、フォーミュラ・アロイ(ハブ) ■タイヤ:ドネリー・XポラーMSOチューブレス ■サイズ:44、48、51、54、56、58cm ■カラー:フラットスチール ■編集部実測重量:10.8kg(51 /ペダルレス)
エンデュランスに最適化した踏み味と走行性能がある
管洋介がインプレッション
ロードバイクに乗ってきたユーザーにとって、40Cのワイドタイヤの走行感は、まるで雲の上を走るような弾力性の高い浮遊感だ。ところが一歩踏み出すとフワッと押されるような駆動から、一気に高い直進性の波に乗っていく。惰性で伸びていくスピードに回転を合わせていくだけで、トルクのプレッシャーを受けずに悠々自適のライドを楽しめる。
そしてレイノルズ631の持つフレームの粘りは、加速時や高いトルクでのペダリング時に本領を発揮する。力を受け止め、ライダーの脚への負担をいなしていく絶妙な踏み心地は、長時間に渡ってペダルへと力を伝え続けられる。
ジオメトリーを見てみると、フォークオフセットやBBドロップ、リアセンターなどの数値がサイズごとにいくつかの段階で異なっている。サイズが異なっても同じ乗り味を提供するためのものだが、このこだわりから、ジェイミスがしっかりとアドベンチャーロードに取り組んでいることを再認識した。
幅広でコントロール性の高いハンドルや、ワイドタイヤの安定感と軽い沈み込みにより、バイクの芯をとらえやすいため、アスファルトのタイトコーナーでも理想のラインを描くことができる。さらにグラベルでの自由な走行感覚は、ライダーの冒険心を十分に満足させてくれるだろう。
インプレッションライダー
管洋介
競技歴22年のベテランライダーで自身のチーム、アヴェントゥーラサイクリングの代表も務める。長年の経験を生かした的確なインプレッションが持ち味。身長168cm。
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問:ジェイミスジャパン www.jamis-japan.com
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