TOKEN・C22AX デュエズ ゼニス ホイールセット【TEST ME】
山口
- 2019年05月30日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回は2019年ニューモデルとして登場したアルミホイール、TOKEN・C22AX デュエズ ゼニス ホイールセットを副編・山口がテスト!
セラミックコーティングが施されたアルミリムホイール
ホイールにボトムブラケット、ヘッドのベアリングにハンドル&ステム。さらにはボルトまで幅広く展開するトーケン。アルミやチタンなどの金属はもちろん、近年はカーボンパーツも高クオリティーのアイテムを展開中。
そんななか、あえての「アルミホイール」が2019年ニューモデルとして追加。「C 22AX デュエズゼニスホイールセット」は、10万円以下で1415gという軽さが手に入るハイコストパフォーマンスモデルだ。
22㎜のリムハイト、セミエアロスポーク、外付けニップルなどオーソドックスな組み合わせかと思いきや、強く個性を放つ「真っ黒なアルミリム」。リム全体にセラミックコーティングが施され、剛性とブレーキ性能(特に雨天時)が向上。さらに現代のトレンドであるチューブレスレディタイヤへの対応も実現している。
アルミらしい軽さと硬さが売り。ブレーキ性能も向上!
セラミックコーティングが施されたアルミホイール。通常のアルミ用ブレーキシューが使えるが、同社のカーボン用ブレーキシューも付属
リムにセラミックコーティングを施し、耐久性とブレーキ性能を向上させた。黒い仕上がりが美しく、多くのロードバイクとマッチするだろう
22㎜という低いリムハイトが特徴。こぎ出しやヒルクライム時にその恩恵が得られる。外付けニップルでメンテナンスもしやすい
シンプルな形状のフロントハブ。カーボンホイールと同じZ1ハブを採用することで、回転性だけでなく、剛性も向上
リアもフロントと同じハブを採用。ラチェット音は甲高い音ではなく、やや低めの音。現状シマノ11Sにのみ対応する
INFO
TOKEN・C22AX デュエズ ゼニス ホイールセット
8万7000円(前後セット/税抜)
●リム:セラミックコーティングアルミ ●対応タイヤ:チューブレスレディ、クリンチャー ●リム高:22㎜ ●リム内幅:18㎜ ●重量:1415g(前後セット) ●付属:トーケン・カーボンブレーキシュー
雨天でも安心アルミリムのレースホイール
1415gという軽さから来る、走りの軽さとしっかりとした剛性が第一印象だ。完成車に付属するホイールよりひとグレード上の走りを体験できる。軽過ぎて剛性が低いことはなく、踏んだ分だけ進むのでロードレースでガンガン走りたいライダーにお薦めしたい。
リム内幅18㎜と、今までのスタンダード17㎜と比べるとワイド化されている。このため横方向の剛性も高く、コーナリングでは横のたわみが少ないので、思いどおりのラインを描ける。
理論的にはカーボンリムの内幅19㎜がベストかもしれないが、フレームによってはリム幅が広すぎて入らないケースもある。今使っているフレームを生かしたいユーザーにはうれしい寸法だ。アルミリムのため、肉厚が薄く、カーボンリムより外幅も狭くできる。
また、リムサイドにセラミックを使うことで、雨天でも安定したストッピングパワーを発揮できる。扱いがラクなアルミリムなので、ロングライドやツーリングでも気を使わなくていい。高性能を気軽に楽しめるホイールだ。
TESTER
ヤマグチ
マウンテンサイクリングin乗鞍での1時間切り企画をきっかけに、35歳でロードレースを再開。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。44歳を迎えた現在では体力の衰えをカバーするために、機材や身体の研究に余念がない
問:東商会 www.eastwood.co.jp
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PROFILE
バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。