TREK・MADONE SL 6 DISC【ニューモデルインプレッション】

注目の最新モデルを徹底インプレッション! 軽さと強度、剛性のバランスを追求しながらコストパフォーマンスにも優れる500シリーズOCLVカーボンを採用したマドン待望のミドルグレード、トレック・マドンSL6ディスクを鈴木雷太がチェック!

待望のミドルレンジエアロディスクロードが登場!

昨年フルモデルチェンジを果たしたマドン。トレックの誇るエアロロードとして、先代モデルよりもCFD解析や風洞実験から導き出されたエアロ性能を研ぎ澄ました。また独自の振動吸収機構のアイソスピードをトップチューブにマウントするなど、快適性にも優れるモデルだ。トップレベルのレースで頂点を極めるために生まれたバイクといえよう。
このマドンに待望のミドルグレードが登場した。これまで展開されていたのは、最高峰の700シリーズOCLVカーボンを採用したSLRモデルのみだったが、マドンSL6ディスクは、軽さと強度、剛性のバランスを追求しながらコストパフォーマンスにも優れる500シリーズOCLVカーボンだ。またハンドルやステムをエアロ性能に特化した専用品でなく、標準的な仕様とすることで価格を抑え、多くのユーザーがマドンの魅力を体感できるモデルへと仕上げられた。
グローバルの生産体制において、ハイエンドリムブレーキモデルの生産終了を発表したトレック。マドンSL6も、最新フレームを使用した展開はディスクブレーキのみとなる。ノーマルハンドル使用でもケーブルの露出を極限まで抑えたのはルーティングの自由度の高い油圧式ディスクブレーキがあってこそ。コントロール性に優れたブレーキにより、バイクの性能はさらに引き出される。

トップチューブ裏にマウントされた調整可能な振動吸収機構、アイソスピードを採用。ライダーの疲労を軽減する

ハイボリューミーなハンガー部により、ライダーのパワーを受け止めロスなく後輪へと伝達する 

ハンドルとステムは一体型ではなく標準的な仕様。ケーブルの露出を極限まで抑え、空気抵抗を軽減している 

重量と剛性のバランスに優れ、価格も抑えられる500シリーズOCLVカーボンを使用

 

INFO
トレック・マドンSL6ディスク
53万円(完成車/税抜)
■フレーム:500シリーズOCLVカーボン ■フォーク:カーボン ■コンポーネント:シマノ・アルテグラ ■ハンドル:ボントレガー・エリートエアロVR-CF ■ステム:ボントレガー・プロ ■シートポスト:専用エアロカーボン ■サドル:ボントレガー・アイオロスコンプ ■ホイール:ボントレガー・アイオロスコンプ5ディスク ■タイヤ:ボントレガー・R3ハードケースライト ■サイズ:50、52、54、56、58、60、62 ■カラー:マットダイナスター×グロスボルト、レディオアクティブレッド×トレックブラック ■試乗車重量:8.4kg(52 /ペダルレス)

 

IMPRESSION

オールラウンダーとして逸なバランスのエアロロード

エアロフォルムの重厚なイメージとは裏腹に、乗り心地のよさがあるバイクだ。低速のペダリングから脚に対するかかりがあって、力を受け止めているときの多少のウイップも感じられる。そもそも剛性は脚力と体重によって感じ方が大きく変わるが、トップ選手ではなくなった今の自分にとって、500シリーズOCLVカーボンのマドンSL6はちょうどいい感覚だ。フラットな道でダッシュしていくときにも足裏にチェーンテンションを感じられている。これはペダルを踏んでいるときにBB付近が多少たわんでテンションがかかっているからだといえる。
ヘッドまわりの剛性は高く、段差からの衝撃こそダイレクトに突き上げてくるが、スプリントやアタックするときなどは、上半身の力をロスなく使えるしっかりさがありがたい。剛性でいえばヘッド部分が硬く、リアエンドにいくにしたがって剛性を落としいくイメージだ。段差超えもハンドルでは受けるが、リアは確実に吸収している。ここはアイソスピードが効いている証拠と言ってもいい。
エアロロードでありながら、クライミング性能も平均以上のレベルで遜色なくこなすことができる。ハンドリングもニュートラルであり、どんな状況でもストレスを感じずに走っていける。専用でなくノーマルハンドルとステムが使用できて、自分好みのセッティングにできるなど、より扱いやすくなったエアロロードバイクは、乗り味にクセもなく乗りやすい1台といえる。

 

IMPRESSION RIDER
鈴木雷太
MTBクロスカントリーでは2回の全日本タイトルを獲得しシドニー五輪にも出場した元プロライダー。ロードバイクの経験も豊富で、さまざまな目線からバイクをインプレッションしている。身長168cm

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問:トレック・ジャパン www.trekbikes.com
TEXT:猪俣健一/鈴木雷太 PHOTO:猪俣健一
(出展:『BiCYCLE CLUB 2019年8月号』ニューモデルインプレッション)

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