CAMPAGNOLO・コーラス【TEST ME】
山口
- 2019年08月22日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回は、いまもっともリーズナブルな12スピードドライブトレインとして話題の、CAMPAGNOLO・コーラスを副編山口がチェック!
いまもっともリーズナブルな12スピードドライブトレイン
カンパニョーロの上位から3番めのグループセット、コーラスが12速化。基本コンセプトは上位モデル譲りながら、素材の変更などで価格を抑えている。さらにリヤ最大歯数が34Tとなり、プロ向けの上位モデルとは異なり、より幅広いユーザー向けだ。
おもな仕様の違いは、素材の違いとそれによる重量の違いだ。たとえばレバーがスーパーレコードやレコードがカーボン製なのに対してアルミ製となる。
ただ、ディスクブレーキでは上位モデルで採用されていた、AMSアジャスト機構は省略されているところが大きな違いといえる。
上位機種の基本コンセプトを引き継ぐグループセット
INFO
CAMPAGNOLO・コーラス
リアディレイラー2万4840円、フロントディレイラー1万40円、エルゴシフトレバー3万8340円、スプロケット2万620円、チェーン6372円、クランクセット5万6160円、リムブレーキキャリパー1万4040円、エルゴパワーDB+キャリパー5万8320円(すべて税抜)
●重量:2333g(リムブレーキ、基本8点セット)、2631g(ディスクブレーキ、基本8点セット※ローター含む)
IMPRESSION
グラベルライドやシクロクロスにも使えるキャパシティの多さ
最大の特徴はスプロケットが34Tまで対応するようになった点で、ふじあざみラインのような15%を超える激坂でも、12速のメリットとあわせて感じることができる。また、フロントチェーンリングの組み合わせも48-32T、50-34T、52-36T とよりワイドレシオだ。レース用の定番53-39Tはラインナップしていないので、ここは好みの分かれるところ。グランフォンドやグラベル、シクロクロスも視野に入れた設定だ。
シフト操作は、上位モデルと同じウルトラシフトを採用しているため、リア5段一気シフトダウンができ、快適だ。リムブレーキモデルは、エルゴパワーレバーのブレーキストローク調整が2段階になっているので、手の小さいライダーには朗報だ。
いっぽう油圧ディスクブレーキモデルは、レバーがアルミとなるが、上位モデルと同じマスターシリンダーを採用、キャリパーについては同じものを採用している。AMSアジャスト機構は省略されているが、リーチアジャスト調整はできるので不足はない。
TESTER
ヤマグチ
かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。ただ、44歳を迎えた現在では体力の衰えをカバーしつつも、ロードレースやグランフォンドを楽しむため機材や身体のケアを研究する
問:カンパニョーロジャパン www.campagnolo.com
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PROFILE
バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。