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ツール・ド・フランス第9ステージ|ログリッチが総合トップへ、山岳でスロベニア勢が躍進

ピレネー山岳ステージ2日目となるツール・ド・フランス第9ステージが9月6日、ポーからラランスに至る153kmのコースで行われ、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)がプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)やエガン・ベルナル(イネオス・グレナディアス)らマイヨジョーヌ有力候補をスプリント勝負で下し、ステージ優勝を果たした。マイヨジョーヌはこの日2位でフィニッシュしたログリッチの手に渡った。ステージ優勝したポガチャルが1位、そして総合トップに躍り出たログリッチが2位となり、スロベニア勢がワンツーフィニッシュを決めた。

50km過ぎの1級山岳ラ・ウルセル峠の上りでようやくヒルシが抜け出す

ピレネー山岳ステージ2日目となる第9ステージは、5つのカテゴリー山岳が登場。スタートからわずか9.5kmで4級山岳アルティーグルヴ峠(距離2.3km、平均勾配4.5%)が現れ、しばらく平坦基調のコースを進んだあと、およそ70km地点に1級山岳ラ・ウルセル峠(距離11.1km、平均勾配8.8%)、続いて3級山岳スデ峠(距離3.8km、平均勾配8.5%)とカテゴリー山岳が連続。スプリントポイントを経て3級山岳イシェール峠(距離4.2km、平均勾配7%)、最後にボーナスポイントのかかった1級山岳マリーブランク峠(距離7.7km、平均勾配8.6%)を越えてフィニッシュとなる。

この日もスタート直後から激しいアタック合戦が繰り広げられるも、早々に逃げグループが形成された前日とは異なり、逃げを狙う選手たちによるアタックの応酬がしばらく続く。最初の4級山岳アルティーグルヴ峠はブノワ・コヌフロワが先頭で通過し、山岳ポイントを稼いだ。その直後の下りでマルク・ヒルシ(サンウェブ)が集団から飛び出そうとするも、平坦までに吸収され、大きな動きのないままプロトンは距離を消化していった。

1級山岳ラ・ウルセル峠にさしかかると、ようやくレースに大きな動きが見られた。個人総合争いでは大きく遅れたティボー・ピノ(グルパマFDJ)が集団前方にやってきたかと思うと、間隙を縫ってヒルシが再びアタックし、単独で集団を抜け出すことに成功した。集団からはダヴィデ・フォルモロ(UAEチームエミレーツ)、オマール・フライレ(アスタナ)、ジョナタン・カストロビエホ(イネオス・グレナディアス)、ダヴィ・ゴデュ(グルパマFDJ)、セバスティアン・ライヒェンバッハ(グルパマFDJ)、ワレン・バルギル(アルケア・サムシック)、ダニエル・マルティネス(EFプロサイクリング)、レナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ)の8選手が追走を開始。メイン集団はユンボ・ヴィズマ勢が前方のグループとのタイム差をコントロールしながらこれを追った。

1級山岳マリーブランク峠の上りでマイヨジョーヌのイェーツが遅れる

ヒルシはラ・ウルセル峠の山頂を先頭で通過。続く3級山岳スデ峠も先頭で通過し、山岳賞ポイントを荒稼ぎ。一方、追走グループはヒルシを追うものの逆にリードを広げられ、やがてメイン集団に吸収されてしまった。ヒルシはその後も独走を続け、1級山岳マリーブランク峠の麓では、メイン集団とのタイム差を3分55秒とした。

追走グループを飲み込んだメイン集団は、ワウト・ファンアールトやセップ・クスらユンボ・ヴィズマ勢の強力な牽引でヒルシを追走。この動きで集団の人数が大きく減っていくなか、峠のピーク手前でポガチャルがアタックを始めた。この動きは封じ込まれたものの、集団の活性化でペースアップしたことにより、マイヨジョーヌを着るアダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)が遅れ始めた。

続いてエガン・ベルナルがアタックを仕掛けると、ポガチャル、ログリッチ、ミケル・ランダ(バーレーン・マクラーレン)、リッチー・ポート(トレック・セガフレード)が反応し、ヒルシを追走する5人のグループを形成した。個人総合争いで上位に着けるギヨーム・マルタン(コフィディス)やロマン・バルデ(AG2Rラモンディアール)、ナイロ・キンタナ(アルケア・サムシック)らはこの動きに乗れなかった。

ヒルシを吸収した個人総合有力勢のスプリント勝負で雌雄が決する

独走を続けるヒルシは、1級山岳マリーブランク峠も先頭で通過。この時点で山岳ポイントランキングで3位に躍り出た。

一方、ヒルシを追う追走グループはポートが脱落して4人に駒を減らしたものの、平坦区間に入って個人総合のライバルたちとのタイム差を稼ごうとペースアップ。残り2km地点でついにヒルシをとらえた。ステージ優勝は5人によるスプリント勝負に委ねられ、これを制したポガチャルが自身初のツール・ド・フランスのステージ優勝を果たした。2位にはログリッチが入り、ボーナスポイントのかかる1級山岳マリーブランク峠の2番手通過と合わせてボーナスタイムを大きく稼いだ。

この結果、個人総合争いでログリッチがトップに立ち、マイヨジョーヌに袖を通した。山岳賞、ポイント賞、ヤングライダー賞に変動はなかったが、チーム総合トップにモビスターが躍り出た。敢闘賞には90km地点からレース終盤まで単独で逃げ続けたヒルシが選ばれている。

動画 ラスト1㎞

リザルト ツール・ド・フランス第9ステージ

ステージ順位

1 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
3 マルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ)
4 エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)
5 ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・マクラーレン)
6 バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)

マイヨジョーヌ(個人総合成績)


1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
2 エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)+21秒
3 ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)+28秒
4 ロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)+30秒
5 ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)+32秒
6 リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFプロサイクリング)

マイヨヴェール(ポイント賞)

ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)

マイヨアポワ(山岳賞)

ブノワ・コヌフロワ(フランス、AG2Rラモンディアール)

マイヨブラン(ヤングライダー賞)

エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアス)

チーム総合順位

モビスター

ステージ敢闘賞

マルク・ヒルシ(スイス、チームサンウェブ)

動画 ダイジェスト版

第9ステージのルート

ツール・ドフランス出場選手リストはコチラから。

「ツール・ドフランス出場選手リスト」

大会WEBサイト
https://www.letour.fr/

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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