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ツール・ド・フランス第16ステージ|ケムナが前哨戦・ドーフィネ以来の逃げ切り勝利!各賞争いも熱を帯びる

ツール・ド・フランス2020の3週目初日の第16ステージが9月15日、ラ・トゥール=デュ=パンからヴィラール=ド=ランに至る164kmのコースで行われ、レナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ)が終盤20kmを独走して逃げ切り、グランツール初勝利を挙げた。2回目の休息日に行われたPCR検査では陽性者が出なかったため、全22チーム、156人全員のレース続行が許可された。

ステージ勝利、ポイント賞、山岳賞に向け、逃げたい選手が積極的にアタック

ツール・ド・フランス2020も残すところあと6ステージ。勝負が決まる第3週は、5つのカテゴリー山岳を含むアルプス山岳ステージから始まる。休息日に行われたPCR検査の結果、全22チーム、156人の選手がこの日もスタートラインに立った。

マイヨジョーヌ争いが実質プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)とタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)の両者に絞られたため、レースは序盤からステージ優勝を狙う選手や山岳ポイントを稼ぎたい選手、スプリントポイントの上積みを図る選手ら逃げを決めたい選手たちが断続的にアタックを仕掛ける展開に。ティボー・ピノ(グルパマFDJ)やジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)らが積極的に動き、8km地点で25人ほどの選手が先行した。

後半の山岳に備えるメイン集団

この日最初の4級山岳ヴィリュー峠(距離2.3km、平均勾配6.8%)は、ナンズ・ピータース(AG2Rラモンディアール)が先頭通過。さらに44.5km地点のスプリントポイントに向けてアタック合戦が続き、スプリントポイントは15人の選手が先行。ポイント賞3位に着けるマッテオ・トレンティン(CCCチーム)がトップで通過し、ポイント賞上位2人との差を詰めた。

ロランが山岳ポイントを荒稼ぎし、コヌフロワと同率首位に

その後、メイン集団からピエール・ロラン(B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)やリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアス)ら8人が逃げ集団に合流。23人になったこのグループにはイネオス・グレナディアスの選手が3人いたが、個人総合上位の選手が乗らなかったこともあり、ユンボ・ヴィズマがイニシアチブをとるメイン集団はこの逃げを容認した。

25人ほどの逃げ集団。メイン集団との差を大きく広げた

66.5km地点の2級山岳ポルト峠(距離7.4km、平均勾配6.8%)と94.5km地点の2級山岳ルヴェル峠(距離6km、平均勾配8%)はともにロランが先頭で通過。山岳賞争いの6位からポイント数では首位のブノワ・コヌフロワ(AG2Rラモンディアール)と並んだ。

1級山岳でケムナが独走に持ち込み、20kmほど逃げ切って勝利

この日最大の難所、1級山岳サンニジエ=デュ=ムシェロット(距離11.1km、平均勾配6.5%)を前に、逃げグループはメイン集団との差を13分近くにまで拡大。逃げグループではカンタン・パシェ(B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)が独走に持ち込み、1級山岳に上り始める。ピークのおよそ6km手前で追走グループからレナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ)、セバスティアン・ライヒェンバッハ(グルパマFDJ)、アラフィリップ、カラパスの4人がパシェに合流し、逃げグループは5人になった。

追走グループから逃げに合流したアラフィリップ

カラパスのペースアップでアラフィリップやライヒェンバッハが遅れる。さらにピーク付近でケムナがペースアップすると、これに誰も付いていくことができず、ケムナが単独でピークを通過。ケムナはその後もペースを緩めることなく164km地点の3級山岳ヴィラール=ド=ラン(距離2.2km、平均勾配6.5%)もクリアした。結局ケムナはフィニッシュ地点まで20kmほど独走で逃げ切り、ツール・ド・フランス初勝利を果たした。ケムナは今年のクリテリウム・デュ・ドーフィネの第4ステージで逃げ切ってプロ初勝利を挙げたばかりで、これがプロ通算2勝目となる。

1級山岳で激しい攻防を繰り広げるカラパスとケムナ

フィニッシュまで20㎞ほどを逃げ切ったケムナ

ドーフィネでステージ優勝したケムナ

ドーフィネ第4ステージ、ツール覇者ベルナルがリタイヤ、総合首位のログリッチが落車

 

俄然熱を帯びてきた各賞ジャージ争い

メイン集団は最終的に先頭から17分近く遅れてフィニッシュ。マイヨジョーヌ争いを繰り広げるログリッチとポガチャルは、ポガチャルが先着したもののタイム差は付かなかったため、ログリッチが40秒差を保ってマイヨジョーヌをキープしている。

マイヨジョーヌを危なげなくキープしたログリッチ

ポイント賞はサム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ)がマイヨヴェールをキープしているものの、この日スプリントポイントを稼いだトレンティンがベネットとペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)との差を縮め、ポイント賞の有力候補に名乗りを上げた。

山岳賞もコヌフロワがキープしているが、この日2級山岳を2つトップ通過したロランがポイントの上では同点に追いついている。今後の展開から目を離せない。

なお、ヤングライダー賞はポガチャルが首位を独走。ステージ敢闘賞にはステージ2位に入ったカラパスが選ばれている。

ヤングライダー賞のポガチャル

ラスト1㎞

ツール・ド・フランス2020 第16ステージ結果

ステージ順位

1 レナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
2 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアス)
3 セバスティアン・ライヒェンバッハ(スイス、グルパマFDJ)
4 パヴェル・シヴァコフ(ロシア、イネオス・グレナディアス)
5 シモン・ゲシュケ(ドイツ、CCCチーム)
6 ワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック)

レナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)

 

マイヨジョーヌ(個人総合成績)

1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)+40秒
3 リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFプロサイクリング)+1分34秒
4 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)+1分45秒
5 アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)+2分3秒
6 リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)+2分13秒

プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)

 

マイヨヴェール(ポイント賞)

サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)

 

マイヨアポワ(山岳賞)

ブノワ・コヌフロワ(フランス、AG2Rラモンディアール)

 

マイヨブラン(ヤングライダー賞)

タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)

 

敢闘賞

リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアス)

 

チーム総合成績

モビスター

 

動画 ダイジェスト版

第16ステージのルート

 

ツール・ドフランス出場選手リストはコチラから。

「ツール・ドフランス出場選手リスト」

大会WEBサイト
https://www.letour.fr/

 

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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