フランダース・ツアーに日本チャンピオン與那嶺恵理が出場、チームのエースが不発
Bicycle Club編集部
- 2020年10月08日
コロナ禍で秋口に開催となったフランダース・ツアー。本来は春先に行われるレースで、ベルギー特有の石畳や急坂の続く激しいコースが続く。10月7日にブラバンツ・パイルが開催、エリートウーメン、エリートメンが行われたが、エリートウーマンに與那嶺恵理(アレ・BTC・リュブリャナ)が出場した。新型コロナウイルス感染拡大防止のためコースは非公開のなか行われた。
レースはエリートメンでは世界チャンピオンジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)がマチュー・ファンデルプールを下して優勝。また、エリートウーマンではグレース・ブラウン(ミッチェルトン・スコット)が優勝している。
與那嶺が所属するチームのアレ・BTC・リュブリャナは昨年、同大会で優勝しているイタリアチャンピオン、マルタ・バスティアネッリをエースにレースを組み立てたが、最上位はスペインチャンピオンのマヴィ・ガルシアの9位が最高位と勝利には結びつかなかった。 チームのためにアシストとして働いた與那嶺は29位でゴールしている。與那嶺選手からコメントを紹介しよう。
昨年優勝のエース、イタリアチャンピオンマルタを勝たせる戦略
昨年優勝のマルタをエースに組み立てました。 しかしもう一歩噛み合わず、マヴィが9位。 私もお仕事たくさんでした。
10月。フランダースクラシックが始まりました。 石畳、厳しい登り、細い道、荒い路面。 これぞクラシックということで、鼻息荒く、レースに挑みます。初戦。マルタをエースに組み立てをしました。天候は晴れ、曇り、風というコンディション。
スタートから激しい展開でドンパチをしながら、ズンズン進むプロトン。 位置取りも激しく、私はエースとマヴィを連れて行きながら、メインの周回に入るまではとにかく安全に走ることを心がげました。 周回にはいってからは前で展開をしながらレースを進めました。
私は上りもフィーリングも軽く、調子がいい感じ。 マヴィがまずは攻撃をしかけ先行し、追走はミッチェルトン・スコット、チームサンウェブとトレック・セガフレードという展開になりました。
石畳、上りごとに集団はセレクションがかかり人数が減ります。 エースのマルタの呼吸が荒く、ちょっと苦しそう。心配な様子でした。
まずはローレン・ステフェンス(チームティブコSVB)が攻撃をしかけました。彼女は世界選手権で9位の選手で、 私もいい位置で見ていたのですが、一瞬躊躇して見送りました。
そして石畳の上りで、グレース(ミッチェルトン・スコット)が強烈に攻撃。 私は彼女から4番めといい位置にいましたが、 粘りたかったのですが強すぎました。ぎりぎり追いつけず、グレースに行かれてしまいました。
あとは追走を回しながら、マルタとマヴィを連れて行って 次の石畳の最も厳しい上り。いい位置取りで突入したのですが、サンウェブが攻撃しながら抜け出し、マルタとマヴィがドロップ気味になってしまいました。
ここからは私が全力で引き倒すしかないのでやり切って、今日のお仕事は終わり。 あとはゴールに安全になだれ込みました。
うーん。今日は自分のチャンスが欲しかったな。 走れていただけにちょっと残念です。
レース後のミーティング。 エース含めて色々と話しをしました。 勝ちたいですね!
フランダースクラシックは続きます。
次は今週の日曜日、ワールドツアー「ヘント〜ウェヴェルヘム」です。
全てを力に変えて 與那嶺 恵理
大会データ
ブラバンツ・パイル
コース Lennik – Overijse (121.9㎞)
大会公式WEBサイト
https://www.debrabantsepijl.be/en/dbp/elite-women
SHARE
PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
No more pages to load