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五輪代表候補の與那嶺、コロナ禍のスペインで迎えた今期ラストレース

例年であれば9月にスペインで、ブエルタ・ア・エスパーニャの開催に合わせておこなわれる女子のレース「セラティツィ・マドリード・チャレンジ・バイ・ラ・ブエルタ」、今年はコロナ禍で今年は11月上旬の開催となった。東京2020大会の日本代表候補の與那嶺恵理(よなみねえり)選手が出走、2020年UCIのラストレースを総合32位で締めくくった。コロナ禍のスペイン、さらに悪天候の中で開催されたこのレースの様子を、スペイン在住の對馬由佳理がレポートする。

チームメイトの感染でようやくレースを走った與那嶺

第1ステージスタート前、與那嶺が所属するアレ・BTC・リュブリャナのプレゼンテーション。Photo by Yukari TSUSHIMA

毎年ブエルタ・ア・エスパーニャと同時に開催される女子UCIレース「セラティツィ・マドリード・チャレンジ・バイ・ラ・ブエルタ」。新型コロナウイルスが感染拡大中のスペインでの開催だったため、直前まで開催が危ぶまれたほか、レースコースがオーガナイザーから周知されるのに時間がかかるなど、さまざまな障害もあったが無事11月上旬に開催された。

昨年まで2日間であったこのステージレースも、今年は3日間に延長。第1ステージはマドリードを離れ、スペインの古都・トレドが舞台となった。

トレドの郊外の川岸に設定された第1ステージのスタート地点に集まった選手は84人。すでにシーズンオフに入っているチームも少なくなく16チームの出走となった。

與那嶺選手所属のアレ・BTC・リュブリアナは、この日が約1ヶ月ぶりのレースとなった。

久しぶりに会ったチームメイトと楽しそうに話す與那嶺選手にチームの様子を聞いたところ、「新型コロナの感染がチーム内で発覚して、この1ヶ月間はまったくレースを走ることができなかったんです。その間、私はオランダの自宅で待機することができましたが、チームメイトの中には2週間ベルギーから出れなかった人もいました。それに今イタリアは出入国を禁止しているから、自宅に帰れないイタリア人チームメイトまでいたんですよ」と語った。

第1ステージはトレドをスタートし、エスカロナをゴールとする82km 。距離は比較的短いものの、終始平均時速60kmの強風が吹くこの日は選手にとって厳しいコンディションのなかでのレースとなった。

この状況の中、スタートして25kmほどから逃げたい選手らが飛び出すが、すぐに集団に引き戻される状況が続く。加えて、レースの途中でオーガナイザーがコースを間違ったため、終始落ち着かない状況でのレースが続いた。

結局50人ほどの選手が一団となってゴール地点のエスカロナのゴール前の最後の上りへ向かうことになった。この日の上りの集団スプリントを制したのは、オランダのロレーナ・ビベス選手(チーム・サンウエブ)。與那嶺選手も第一集団でゴールし、この日のレースを無地に終えることとなった。

初日のトレドに続き、2日目はマドリード郊外での個人TT

Photo by Yukari TSUSHIMA

第2ステージは、昨年と同じマドリードの郊外にあるボアディーリャ・デル・モンテをスタート・ゴールとする約9kmの個人タイムトライアル。昨年と同じコースを今年も選手たちは走ることになったが、オーガナイザーのコメントによると「コースの前半に一番厳しい上りがあります。後半は上りが穏やかですが、風があると女子選手には厳しいかもしれませんね」とコースを分析する。

オーガナイザーの言葉どおり、この日のマドリードは前日のトレドと同じように強風が吹き、雨雲が途切れることなく空を覆っていた。レースの後半には雨も降り出し、後半スタートとなった選手たちは、雨とも戦うことになった。

與那嶺選手はこの日全選手中43番目にスタート。幸いスタート時には雨もまだ降らず、風も比較的穏やかな中でのスタートとなった。レース後、與那嶺選手にこの日のレースの感想を「雨が降る前にゴールできてよかった」とコメントしている

この日のステージを制し、総合首位となったブレンナウアー選手。Photo by Yukari TSUSHIMA

この日のステージを制したのは、昨年のこのレースを総合優勝したリサ・ブレンナウアー選手(セラティジット・WNT・プロ・サイクリング)。ちょうど雨の中を走ることになったブレンナウアー選手は、ゴール後「雨が降っていたので、カーブは注意しながら曲がらなくてはならなかった。自分より前にスタートした選手たちは雨が降る前にレースを終えていたのが気がかりだったけど、自分は自分のレースをしようと思って走っていた」とコメントしている。

最終日はマドリード市内のスプリント勝負

レース終盤、集団の前方を走る與那嶺選手。Photo by Yukari TSUSHIMA

今年もマドリード市内のサーキットコースが舞台となる最終日は。距離は約96km。しかし例年とは異なり、今年はマドリードを南北に走るコースのみが使われた結果、標高差がほとんどない平坦でスプリンター向きのレースとなった。

選手たちにとってこの日がシーズン最後のレースとなるため、シベレス広場でのチームプレゼンテーションでは、セルフィをとる選手たちが続出していた。

レースは午前11時にスタート。スタート直後に1人の選手が転倒したあとは、強力な逃げ集団が形成されないままレースが進行する。レース中盤になって総合2位につけていたイタリア人のエリサ・ロンゴ選手(トレック)が、スプリントポイントでのボーナスタイムを狙って、一人で集団を飛び出すが、同選手の逃げも終盤に集団のペースが上がり吸収されることになった。

そして、ゴールまでラスト5kmを切るころ、與那嶺選手がチームメイトのマルタ・バスティアネリ選手のスプリントをアシストするために、メイン集団の前方に位置すると、メイン集団のスピードがさらに上がる。そして、最後のカーブを曲がって、直線のスプリント勝負に持ち込まれた。

この日、マドリードのステージを制したのはエリサ・バルサモ選手(バルカル・トラベル・アンド・サービス)。今年8月のヨーロッパ選手権のアンダー23で優勝した選手がこの日の優勝者となった。また総合順位は、昨年優勝したブレンナウアー選手の2連覇で、今年最後のレースが幕を下ろした。

後日、與那嶺選手がアレ・BTC リュブリャナ(イタリア)から、チーム・ティブコ-シリコンバレーバンク(アメリカ)への移籍が発表され、結果的にこのセラティツィ・マドリード・チャレンジ・バイ・ラ・ブエルタが與那嶺選手にとってアレ・BTC リュブリャナで走る最終レースとなった。

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BiCYCLE CLUB 編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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