DE ROSA(デローザ)・コラム|検証!スチールロードバイク新時代
Bicycle Club編集部
- 2021年01月08日
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1953 年創業のイタリアンブランド「DE ROSA(デローザ)」。ウーゴ・デ・ローザの自転車への情熱を表したハートマークが特徴。2019 年にブランドロゴを変更し、古いものを否定せずに「今」を捉える「レトロ・フューチャー」をコンセプトに掲げる。
モダンフレーム×個性的デザイン
イタリアの伝統を引き継ぎながらも新しい未来を走るデローザ。スチールフレームのコラムは、もとより鉄素材の可能性の追求を使命とするモデル。通常の生産ラインと異なる「ブラックラベル」に分類され、オーナー一人ひとりに最適なフレームを提供できる。
温故知新のスチールロードバイク
今回のフルモデルチェンジにより、フレームはややスローピング形状に。また、前三角を太めのパイプで、後ろ三角は細めのパイプでコンパクトに設計。さらにオーバーサイズのヘッドチューブと合わせて現代のカーボンフレームに近い形状になっている。そんなコラムの先進性について代理店担当者はこう話す。
「2014 年時点でディスクブレーキ化を果たしていたのがこのコラムです。ブランド内のスチールフレームとしては初で、かなり早い導入といえます。さらにこのレボカラーはダウンチューブではなく、フロントフォークとシートチューブに新しくなったロゴが並んでいます。他社のスチールフレームではなかなかないデザインです。フレーム設計だけでなく、デザインの面でもレトロ・フューチャーを表現する新しい一台です」と太鼓判を押す。
2020 年に大きな節目を迎えたデローザブランド。伝統的なス
チールバイクにも新しい風が吹き始めている。
デローザ・コラム
49万8000円(ディスクブレーキフレームセット/税抜)
46万8000円(リムブレーキモデルも展開/税抜)
- SPEC
- フレーム:レイノルズ・853
- フォーク:カーボン
- サイズ:カスタムオーダーほか、44、45、46、48、49、50、51、52、53、55
- カラー:レボ、スカイブルーグロッシー、カスタムカラー
- 試乗車重量:8.48kg
コラムをインプレッション!
バイクと話し合いながら走る楽しみにあふれた一台
管洋介のコメント
クランク位置3時でのトルクの入りはマイルドで5時くらいからのヌケも軽い。フワフワとしたペダリングフィールが特徴的だが、フロントまわりのシャキッとしたハンドリングがしっかりと先導
してくれる。コーナリングは特に感触がよく、フロントの高剛性とトレイルが織り成すクイックなハンドリングに対して、後輪は
穏やかに流れるようについてくる。上りはハイケイデンスでもハイトルクでもウイップを感じやすく、リズムが取りやすい。乗り手が向き合うあらゆる走行環境に対して、バイクと話し合いながら攻略するような、楽しみにあふれた一台。
全体的にはまとまった乗り味デローザのなせる技
鈴木太地のコメント
心地よく加速するウイップ感がクラシックなスチールバイクっぽさを醸し出しているが、その走りはしっかりと最新スチールバイクの進化を感じさせてくれる。反応性のよさは、今またトレンドにもなっているコンパクトなバック三角が効いている。ただそれでいてリアの動きは穏やかで荒い路面での突き上げなどにも跳ねにくく、巡航しやすいと強く感じた。フロントセクションはキビキビと動き、少しクイックな味付けだ。前三角と後ろ三角のフィーリングは違えど、全体的にはまとまった乗り味。トータルバランスの妙はデローザの歴史深さを感じた。
デローザのその他の記事はこちらから。
問:日直商会
www.derosa.jp
- BRAND :
- Bicycle Club
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PROFILE
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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