多摩川サイクリングコースに川崎市が安全を呼びかける段差を設置
Bicycle Club編集部
- 2021年01月09日
神奈川県川崎市が多摩川沿いの「愛称 かわさき多摩川ふれあいロード(多摩川サイクリングコース)」に段差(スピードバンプ)を設置した。これは河川敷にある野球場などの運動場への動線になる場所の前後にあり、自転車利用者と歩行者の事故を防ぐことを目的としている。
川崎市では路上に安全を呼びかける表示のほか、マナー呼びかけなど「かわさき多摩川ふれあいロード」の安全対策を行ってきている。例えば2020年2月に「多摩川サイクリングコース」及び「多摩川河口青少年サイクリングコース」の愛称を「かわさき多摩川ふれあいロード」と定めている。これは「サイクリングコース」という名称では自転車優先というイメージがあり、自転車がスピードを出して走行してもいいという印象を与えてしまうため、愛称を変えることで、自転車だけではなく歩行者も安全に利用できるように改めたいという意図の対策だ。ただ、その改善が不十分という判断で、今回のバンプ設置はさらに一歩踏み込んだ対策といえる。
以下、川崎市のWEBサイトより(抜粋)
かわさき多摩川ふれあいロード
段差(スピードハンプ)の設置について
かわさき多摩川ふれあいロードは、自転車専用道路ではないため、歩行者も自転車も利用します。利用者がお互いに譲り合いの気持ちを持ち、安心安全に利用できるよう、サイクリング専用コースという誤解が生じないような、「かわさき多摩川ふれあいロード」という愛称の設定や、「歩行者優先」「ゆっくり走ろう」などの表示の設置、マナー啓発キャンペーンの実施などの取組を行ってきました。
しかしながら、高速で走行する自転車と歩行者が接触または接触しそうになったという情報が、本市や警察に多く寄せられている状況です。そのため、マナー啓発のみでなく、一歩踏み込んだ対策として、段差(スピードハンプ)を設置することとしました。これは、自転車の通行を阻止する目的ではなく、段差や色で自転車の速度抑制・注意喚起を促すことを目的とするものです。
段差の高さは、車椅子の方も通行できる、交通バリアフリーにおける歩道と車道の段差の基準である2cm以下となっています。
設置場所は、パークボール場や運動施設等があり、歩行者の利用も多くロードの幅員が狭
い、高津区の宇奈根地区駐車場入り口周辺の2か所です。段差(スピードハンプ)の手前に
は、段差注意の表示を設置しました。
かわさき多摩川ふれあいロードご利用の皆さまには、引き続き、安全な利用について、御
理解・御協力をお願いいたします。
段差(スピードハンプ)
設置場所は高津区の宇奈根地区駐車場入り口周辺の2か所で、段差はそれほど大きいものではなく、自転車で走ると段差を感じるだけのもので、東京都調布市側に設置されているものよりも低い印象だ。
以前から設置されている路面標示。歩行者優先が謳われていたが、これだけでは不十分という判断だ。
川崎市のWEBサイト かわさき多摩川ふれあいロードの利用について
https://www.city.kawasaki.jp/530/page/0000113987.html
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