自転車プロコーチおススメの寒さ対策、泥除けとショウガが欠かせないわけ
中田尚志
- 2021年02月10日
一年の中でも最も気温の低い2月。それでも屋外を走りたいという読者のために、前回は「自転車プロコーチが教える寒さ対策、知っておきたいアイテム&コース選び」として、ピークス・コーチング・グループのコーチ、中田さんにウエアやルート設定を聞いたが、今回はその続編。厳冬期を切り抜けるロードバイクの機材について、中田さんがおすすめの寒さ対策を教える。
寒波に備える冬の機材とは?
今回は冬のライドを快適にする機材についてご紹介したいと思います。まだまだ寒い日が続きますから是非参考にしてみて下さい。冬は気温が低いだけでなく山間部に入ると突然の雪や雨に見舞われることがよくあります。寒さ対策という意味でも、濡れない、そして滑って転ばないことが前提になります。
泥除け
泥除けはフルカバーがおすすめ。冬のロングライドに泥除けはおすすめです。寒い中、路面から巻き上げた水でお尻が濡れるのは辛いものです。そんなとき、泥除けがついているとずっと快適に走れます。多少の雨や雪ならほとんど濡れなくて済むほどです。冬の間ずっと濡れているような日陰の道を通っても、お尻は濡れず快適なです。私はスピードが上がっても濡れないフルカバータイプの泥除けをおすすめしています。
太いタイヤを選ぶ
普段使用しているタイヤよりも、2~3mm太いタイヤを選ぶのも良い選択です。太いタイヤはより安定した走りが可能になるので、雪や凍結した区間があっても細いタイヤよりも安全に走れます。落車はいつだって避けなければなりませんが、寒い冬に転んだときの痛さと言ったら……。くれぐれも安全なライドを!
MTB・グラベルバイク・シクロクロスに乗る
あまりに寒いときはオフロードバイクに乗るのもおすすめです。ロードバイクよりも低速になるので寒さを感じにくいですし、森の中は木々に風が遮られ驚くほど温かいものです。
ドリンクを工夫して身体を温めよう
サーモボトルを活用する
寒い冬こそサーモボトルを活用しましょう。最近ではかなり保温能力の高いボトルが発売されています。
ライド中に息が上がると気管を通して冷気が肺に入り、それに伴い胃も冷えます。暖かい飲み物で胃を温めると身体全体が温まるのでおすすめです。
ジンジャーティーを飲む
生姜が冷えた身体を温めてくれる。
温かい飲み物ならばボトルの中身は何でも良いと思いますが、私はジンジャーティーをおすすめします。生姜に含まれるショウガオールという成分が身体を温めてくれます。ショウガオールは加熱した方が効果が高まると言われているので、常温よりも温かい紅茶に入れたほうが効果は高くなります。
すりおろしたショウガを冷凍保存しておいて、使う時に入れると簡単です。市販のティーバッグを使っても良いでしょう。ジンジャーティーはサーモボトルに入れて携行しても良いですし、ライドの前後に飲むだけでも随分温まります。
2回に渡ってお伝えした防寒対策いかがだったでしょうか? 寒い冬もあと少し。暖かくして快適なライドを楽しんで下さいね!
中田尚志 ピークス・コーチンググループ・ジャパン
ピークス・コーチング・グループ・ジャパン代表。パワートレーニングを主とした自転車競技専門のコーチ。2014年に渡米しハンター・アレンの元でパワートレーニングを学ぶ。
https://peakscoachinggroup.jp/
中田尚志の著書「ロードバイクのパワートレーニング」はこちらから読むことができます。
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