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自転車趣味「どうやって節約してますか?」プロコーチが教えるお金のセーブ術

バーゲンや各社から新製品の発表など、ついつい自転車への出費がかさみ「お金がない!」と焦っているライダーもいるかもしれません。ピークス・コーチング・グループの中田尚志さんが賢く節約し自転車に乗る方法を伝えます。

「タイヤ・チェーンその他の消耗パーツ代、ライド中の補給食代など、新しい機材を買わなくとも、自転車に乗り続けるにはそれなりの維持コストがかかります。それらの出費を抑えることは、自転車に長く乗り続けるためにも必要な工夫だと思います。寒い冬にお財布まで寒くなってしまうのは精神的にもキツイですし、家族に「そんなお金のかかる趣味は止めて!」と言われるのはもっとキツイはずです」と中田さん。

今回は自転車乗りのためのマネーセービングを紹介しましょう。

消耗品の工夫その1
タイヤ・ローテーションを工夫する

左は後輪、右は前輪。センター部分の縦溝やひげを見ると摩耗具合が違い、後輪がすり減っているのがわかる。

走りを左右するタイヤはつねにいい状態にしたいところです。できれば高性能なタイヤを使いたいですし、摩耗したり、古くなったら交換することは大切です。

そこでタイヤをローテーションを工夫してみましょう。タイヤが摩耗するスピードは前後均等ではありません。”転がっている”だけのフロントタイヤに対し駆動輪であり体重が乗るリアタイヤの方が2-3倍速く消耗します。そこでリアタイヤを交換するときにフロントに使っていたタイヤを持ってくると、つねにフロントは新しいタイヤ、リアは履き潰せるタイヤになり摩耗のバランスが取れます。

ちなみにリアタイヤをフロントに持ってくるのはご法度!パンクやスリップのリスクが高くなり危険です。

フロントにはグリップが良くパンクしにくい高級タイヤ、リアには安価で摩耗しにくいトレーニング用のタイヤを付けるのもひとつの選択です。

消耗品の工夫その2
チェーン洗浄

チェーンが汚れているとチェーンの摩耗は驚くほど進みます。ロードでは数千km使えるはずのチェーンでも、泥のMTBレースに使用すると1回で摩耗し寿命を迎えることもあるぐらいです。

チェーンをいつもキレイにすることで性能を維持し交換頻度を減らすことができます。ちなみに汚れたチェーンの方が伸びたチェーンよりも駆動抵抗は大きいので、快適に走るためにもチェーンをキレイにしましょう。

メンテナンスを覚える

プロが行うメンテナンスは我々アマチュアが行うメンテナンスとはレベルが違うものです。ですがちょっとしたメンテを自身で行えるようにすれば出費を抑えられます。

例えばちょっとしたディレイラーのトリム調整を覚えておけばトラブル回避にもなりますし、無用なパーツの消耗も抑えることにつながります。これに加えてタイヤ交換・バーテープ交換あたりは覚えておくといいでしょう。

補給食の自作

ライドに出かけたときのコンビニ休憩は楽しいものです。でも意外に出費もかさむもの。ロングライドの後半で予想以上に所持金が少なくなり不安になった経験がある方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?

簡単に作れる補給食とサーモボトルを持っていくことで、コンビニ休憩を1-2回減らせます。

選手のトレーニングという側面ではストップが少ないほうが練習効率が上がるのもメリットです。

セルフマッサージ

ロングライドで頑張ったご褒美にマッサージに行く方も多いのではないでしょうか?マッサージは体と精神をリラックスさせ回復させるのにとても良いです。ただ結構な出費になるのも事実。ライドの後に自身でマッサージを行う習慣をつけておけば、回復にもいいことですし、少しマッサージを受ける頻度を減らせるかもしれません。

セーフティーライドで落車を防ぐ!

写真はイメージです

最も有効なセービングの方法かもしれません。落車によるバイクの破損、怪我による通院は大きな出費に繋がります。安全面から落車を防ぐのはもちろんのこと、マネーセービングの面からも落車はしないに限ります。

また落車を防止するために、ヘルメットを被る、LEDフラッシャーを前後につける、グローブを着用するなどは安全とマネーセービングの為に必要な投資と言えます。

移動を自転車にする

自転車にかかる出費を減らしたいのになにを言っているんだ?と思われるかもしれませんが、普段の移動や通勤を自転車に切り替えることで交通費を浮かすことができます。

そうすれば結果的にお金をセーブできますし、そのお金を自転車のメンテ費用に回すこともできるでしょう。最近では自転車通勤をすると公共交通機関を利用するのと同じ通勤交通費が支給される企業もあるようですから検討してみてはいかがでしょうか?

中田尚志 ピークス・コーチンググループ・ジャパン

ピークス・コーチング・グループ・ジャパン代表。パワートレーニングを主とした自転車競技専門のコーチ。2014年に渡米しハンター・アレンの元でパワートレーニングを学ぶ。
https://peakscoachinggroup.jp/

 

中田尚志の著書「ロードバイクのパワートレーニング」はこちらから読むことができます。

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PROFILE

中田尚志

中田尚志

ピークス・コーチング・グループ・ジャパン代表。パワートレーニングを主とした自転車競技専門のコーチ。2014年に渡米しハンター・アレンの元でパワートレーニングを学ぶ。

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ピークス・コーチング・グループ・ジャパン代表。パワートレーニングを主とした自転車競技専門のコーチ。2014年に渡米しハンター・アレンの元でパワートレーニングを学ぶ。

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