MET(メット)・マンタ ミップス|TEST ME
ニシヤマ
- 2021年04月02日
編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回は設計を見直し、強みである空力と通気性をさらに高め、新たに事故の際の衝撃を軽減するミップスを搭載した、MET(メット)・マンタ ミップスを編集部のニシヤマがテスト!
安全性だけでなくエアロ性能も向上したヘルメット
プロチームからの要望により生まれたエアロヘルメット、マンタに事故の際の衝撃を軽減するミップス搭載モデルが追加された。既存モデルであるマンタHESに単にミップスを搭載するだでなく、設計を見直し、強みである空力と通気性をさらに高めている。
イタリア・ミラノのニュートン研究所で風洞実験を繰り返し誕生したというニューモデル。空気を取り入れるヘルメット上部のN ACAベントに加えて、熱気とともに排出する後部排気孔の形状を見直すことにより、相反する要素ともいえる空気抵抗の軽減と快適性の両方を向上させた。
インナーシェルの内側に、事故で衝撃を受けた際に滑る動きで衝撃を軽減するミップスレイヤーを新設。これにより事故時において脳にかかる衝撃を10%以上軽減し安全性を高めた。さらに調整が容易で均等な力で頭部を保持するセーフティアップシロンフィッティングシステムを新採用した。マンタミップスはエアロの枠を越えてオールラウンドヘルメットの最適解となりうる製品だ。
熱気を効率的に放出!
安全性、通気性、空力とヘルメットに求められるすべての要素を高次元で両立。前の通気孔こそ少ないが、取り入れた空気を熱気とともに後方へと排出することで、クーリング効果を高めている。ハードなライドでも頭部は快適!
ライナー内側に設けられる黄色いパーツがミップスレイヤー。転倒時に衝撃を受けても滑るように動くことで脳へのダメージを軽減する。
磁気が正しい位置に誘導することでスムーズに着脱できるフィドロックを新規採用。トライアスロンのトランジットでもタイムを短縮する。
新たなフィッティングシステムのセーフティアップシロンを採用。偏りなく均等に頭部をホールド。横幅の広い日本人でもフィット感が高い。
メット
マンタ ミップス
2万7200円(税抜)
●サイズ:M(56~58cm)、L(58~61cm) ●カラー:全3色 ●シェル:インモールドポリカーボネート ●ライナー:EPS ●プロテクションシステム:ミップス-C2 ●重量:250g(M)、270g(L)
ツーリングでも使いやすいエアロヘルメット
ニシヤマがインプレッション
ロードバイクの楽しみ方といえばツーリングが主体で、エアロダイナミクスとは無縁の自分でも欲しくなるのがマンタミップスだ。TT用の流線型ヘルメットとは無縁な自分でも、ベーシックな形状でオールラウンドに使えるマンタミップスは、長時間のライドでじわじわと蓄積する首への負荷を軽減してくれるのが見逃せない。ハードに自分を追い込むわけでもない走りがほとんどなので、ヘルメットに軽さを求めるわけでもないから、エアロの恩恵のほうが大きいのだ。十分な通気性も確保されていてムレる感じもない。さらに万が一の転倒時に衝撃を緩和するミップスの存在は心強い。
ニシヤマ
ツーリングやキャンプライドを楽しむオジサンサイクリスト。レースとは無縁だが楽に走るためのギアには食指が動く。どこかクラシカルな雰囲気のマンタミップスにも興味津々。
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