第1ステージの個人TTは10番目スタートのログリッチが優勝|イツリア・バスクカントリー2021
Bicycle Club編集部
- 2021年04月06日
4月5日にスペインで「イツリア・バスクカントリー」が開幕し、第1ステージの個人タイムトライアルはユンボ・ヴィスマのプリモシュ・ログリッチが優勝。リーダージャージを手にした。この日のレースの様子をスペイン在住のジャーナリスト、對馬由佳理がレポートする。
斜度の厳しい上りが2回登場する、ビルバオの市街地が舞台
今年のイツリア・バスクカントリーは、ビルバオをスタート・ゴールとする13.9kmの個人タイムトライアルで幕を開けました。
この日のコースは、スタートから約3km地点にあるサント・ドミンゴの坂を上った後は長く下り基調の道が続きますが、ゴール直前に斜度20%の上りが待ち構える、典型的なバスクのコースです。
加えてこの日のレースの大半で、選手たちはビルバオの市街地を走ることになりました。
じつはビルバオは、一年を通して中心部のどこかで必ず道路工事をしているような街なので、この街が自転車レースの会場となると聞き、選手たちはかなり念入りにコースを確認したそうです。特に、この日は個人タイムトライアル。カーブの多いビルバオの市街地を高速で駆け抜けることになったため、レース前に何度もコースを試走する選手の姿が数多く見られました。
この日のステージTOP5はユンボ・ヴィズマとUAEチームエミレーツが独占
レースは現地時間の午後2時から始まり、この日ログリッチは10番目の出走者としてスタートしました。沿道の観客もまだ少ない中、スタートしたログリッチは快調なリズムでサント・ドミンゴの坂を上ると1分前にスタートしたベン・ガウスター(AG2Rシトロエン)を捉え、一気に引き離します。
快調な走りを見せたログリッチは、市街地の下りも危なげなく走りフィニッシュ。午後2時30分の時点でトップタイムを叩き出しました。
145番スタートのブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ)が2秒差まで詰め寄りったものの、その後もこのタイムに届く選手は現れることはありませんでした。最終走者はタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)でしたが、ログリッチとは28秒差の第4位という結果に。そのままログリッチのステージ優勝が決定しました。
このステージのTOP5を見るとユンボ・ヴィズマがログリッチ(1位)、ヨナス・ヴィンゲゴー(3位)、トビアス・フォス(4位)の3人が占める一方で、UAEチームエミレーツがマクナルティ(2位)とポガチャル(5位)の2人を送りこみました。
プリモシュ・ログリッチ コメント
今日の自分のパフォーマンスに満足しているよ。バスクのレースはいつだってハードだから、これから何が起こるか様子を見ながら戦っていくことになるね。
イツリア・バスクカントリー2021 第1ステージ リザルト
1 プリモシュ・ログリッチ(TJV) 17′ 17″
2 ブランドン・マクナルティ(UAD) + 0′ 2″
3 ヨナス・ヴィンゲゴー (TJV) + 0′ 18″
4 トビアス・フォス(TJV)+ 0′ 24″
5 タデイ・ポガチャル(UAD) + 0′ 28″
6 アダム・イェーツ(IGD) + 0′ 28″
大会サイト
https://www.itzulia.eus
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