やまなみハイウェイ｜大分＆熊本県・ジャパンバイシクルルート実走調査
Bicycle Club編集部
- 2021年07月03日
大パノラマを楽しみながら、輝く草原を走り抜ける
くじゅうと阿蘇をつなぎ、九州の屋根に延びる絶景の道。急峻な地形を貫き、距離も長いが、比較的なだらかな勾配を選び設計され、走りやすい。別府、鶴見岳、由布岳、くじゅう高原、阿蘇を走り抜ける。ルート全域が雄大な風景のなかにあるようなスケールの大きさも圧巻だ。
クルマ、二輪にも人気の道とあって、適度な立ち寄りスポットがあり、良質の温泉地も点在している。宿をとり、ゆったりと楽しむのもオススメだ。健脚なら、より近くに草原を感じられるミルクロードに入り、阿蘇駅にゴールするフルコース的な走り方を選んでもいいだろう。
長者原（ちょうじゃばる）は多くの人が立ち止まるフォトスポット。陸上の合宿地としての利用も増え、ランナーのために左側に歩道が設けられた
上り応えのある牧ノ戸峠。ヒルクライムを楽しめる
オススメの立ち寄りポイント
焼きアーモンドカフェ Daberiba（ダベリバ）
産山村のあか牛やベーコンを使ったランチメニューが人気！ ケチャップもピクルスも地元素材で作られる
素材の味を生かすフレーバー付き焼きアーモンド
保育園の跡地の空間を生かした店内。マスターが手掛けるビジュアルもセンスが光る
人々が集う
蘇山郷
歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻ゆかりの宿、阿蘇内牧温泉の老舗旅館。風格のある玄関口にはサイクルラックが。建物内に自転車の保管場所あり。工具もあり、サイクルステーションの役割を果たす。「劇場版 弱虫ペダル」の総北高校の宿泊先
左上／夕食の品数の多さに驚く。どれも手作りで提供。地域でとれた農作物、畜産物を使い、環境循環型を目指す 右／肉質のよさを味わえる溶岩焼き 左下／最上階には星空と夜景を楽しめるバーが
やまなみ牧場
気持ちのいい牧草地が広がるくじゅう高原。動物との触れ合いも可能
シープドッグショーも好評。牛乳の味を生かした手作りソフトクリームにブルーベリージャムをかけて。2ヘクタールものブルーベリー園を併設。レストランや温泉もあり ※冬期休業あり
やまなみハイウェイルートマップ
獲得標高は2600m弱。スタートから65kmほど上り、牧ノ戸以降は下るシンプルな構成。タフなルートだが、取り巻く景観の美しさに不思議と楽しく走れてしまう
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サイクルライフナビゲーター
絹代さん
イベントやレースのMCや執筆、健康／観光／町づくりなど自転車に関わる全般でマルチに活動中。茨城県内の自転車活用推進計画などの検討委員も務め、自転車環境の向上や魅力発掘・発信等の活動にも携わる。
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