BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

アムステル・ゴールド・レースで注目すべき10人のライダー|ロードレースジャーナル

vol.2
アムステル・ゴールド・レース直前!
コース・注目選手徹底チェック

国内外のロードレースを専門的にお届けする連載「ロードレースジャーナル」。レースシーンはクラシック後半戦「アルデンヌクラシック」へ。その初戦となるアムステル・ゴールド・レースが4月18日に開催されるが、そこで注目すべき10人のライダーを筆者独断でピックアップ。レースを前に押さえるべきポイントを予習して、激闘に思いを馳せたい。

アムステル・ゴールド・レース2021年大会

新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年ぶりの開催となるアムステル・ゴールド・レース。注目選手紹介を前に、コースのチェックをしておこう。

今年のレース実施にあたっても開催国・オランダの感染状況を踏まえて、設定コースに変更がなされ、同国南部のファルケンブルフを基点とする16.9kmの周回コースが採用されている。

周回コースのプロフィールMAP

周回中は、ファルケンブルフのほか、マーストリヒト、アイスデン=マグラーテンといった自治体を通過。フーヘメルベルフ(登坂距離1km、勾配5%)、ベメレルベルフ(900m、4.5%)、カウベルフ(800m、平均勾配6.5%、最大勾配12%)といった、この大会ではおなじみの登坂も待ち受ける。

これを12周回したのち、最終周回へ。最後の1周はルートがわずかに異なり、フヘメルベルフとベメレルベルフを越えた後、カウベルフを回避してフィニッシュへと向かう。実質最後の登坂区間となるベメレルベルフの頂上から、ベルグ・エン・テルブレイトに設置されるフィニッシュラインまでは約7km。ここで先頭で生き残ることができるかが、優勝争いに加わる絶対条件になる。

周回コースでのレースとなるが、大小38カ所の上りがあり、獲得標高は3000m超。レース距離も219kmと、従来のこの大会に匹敵するレベルの難易度には仕上がっている。

ラスト周回、フィニッシュまでのルート

 

注目すべき10人のライダー

ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)

Photo: RCS
  • 年齢:26
  • 最高成績:58位(2019

北のクラシックではヘント~ウェベルヘムでの優勝以外不発に終わってしまったが、パリ~ルーベの延期にともなって次なる目標をこの大会へスライド。石畳系のレースでは調整がわずかに遅れたことを認めたが、その分この大会に調子を合わせられると自信を見せる。上り適性はすでに証明済み。最終局面まで残ればスプリントという大きな武器がある。

プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)

Photo: A.S.O./Fabien Boukla
  • 年齢:31
  • 初出場

ユンボ・ヴィスマはファンアールトにとどまらず、ログリッチも立てて必勝態勢。意外にもこれが初出場となるが、昨年のリエージュ~バストーニュ~リエージュ優勝でワンデーレースにもすっかり自信をつけた。アルデンヌクラシック前哨戦となったイツリア・バスクカントリーでは個人総合優勝。パリ~ニースで負ったけがは問題ない。

ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)

Photo: RCS
  • 年齢:28
  • 最高成績:4位(2019

現役のマイヨアルカンシエルにとっては“本番”ともいえるアルデンヌクラシック。今シーズンはチームプレーに徹する場面も目立ち、ここまではティレーノ~アドリアティコでの1勝にとどまっているが、その勝利は上りスプリントを制してのものだった。昨年のロード世界選手権同様、上りで仕掛けて独走に持ち込むか、少人数での勝負とするか見もの。

マルク・ヒルシ(スイス、UAE・チームエミレーツ)

Photo: UAE-Team Emirates
  • 年齢:22
  • 最高成績:54位(2019

年明けの電撃移籍以降、体調不良もありシーズンインが遅れたが、着々と調子を上げてきている。ライバルのお株を奪うアタックで独走に持ち込むことができれば勝機あり。展開がもつれるようであれば、マッテオ・トレンティン(イタリア)のスプリントに賭けてアシストに回るとみられる。

マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)

Photo: A.S.O./Fabien Boukla
  • 年齢:27
  • 最高成績:5位(2019

パリ~ニース2連覇が裏付けるように、変化に富むコースへの適性は高い。前回も優勝争いに加わっており、本来であれば今年も優勝候補だが、直前のイツリア・バスクカントリーで最終日に失速し不安を残した。アルデンヌクラシックをシーズン前半の最大目標にしているだけに、このレースで結果を残して残り2戦へつなげたい。

ヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ・プレミアテック)

Photo: RCS
  • 年齢:36
  • 最高成績:3位(2019

クラシックレースの上位常連は、前回に続く表彰台を目指す。スプリントでは分が悪いだけに、やはり独走に持ち込んで逃げ切りたいところ。アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)やヨン・イサギレ(スペイン)といった強力なメンバーをそろえ、レース構築を図る。

マイケル・マシューズ(オーストラリア、チーム バイクエクスチェンジ)

Photo: A.S.O./Fabien Boukla
  • 年齢:30
  • 最高成績:3位(2015

スプリント勝負になればファンアールトに対抗できる一番手がマシューズだ。近年はアルデンヌクラシックでの上位進出も増え、上れるスプリンターが丘陵系クラシックに対応できることを証明し続けている。アルデンヌ3戦で彼に最も適しているコースとの見方も強く、その通り実力が発揮できれば優勝争いに加わるはず。

トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)

Photo: Getty imeges
  • 年齢:21
  • 初出場

414日に行われたアルデンヌ前哨戦のブラバンツ・ペイルでファンアールトやトレンティンを破ってロードでのプロ初勝利。アップダウンへの適性はストラーデビアンケで証明していたが、勝負強さもアピールした。チームはテイオ・ゲイガンハート(イギリス)、ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)らも招集し、強力布陣で挑む。

サイモン・クラーク(オーストラリア、クベカ・アソス)

Photo: Team Qhubeka ASSOS
  • 年齢:34
  • 最高成績:2位(2019

前回表彰台の一角を押さえるなど、この大会で上位進出経験があるのは強み。特に今年は新天地で勝負を託される立場となっているだけに、モチベーションは高い。今季はストラーデビアンケで8位。ワンデーレースで確実に結果を残すあたりはさすが。

アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)

Photo: Photo Gomez Sport / Movistar Team
  • 年齢:40
  • 最高成績:2位(20132015

3月下旬のボルタ・ア・カタルーニャを契機に調子を上げてきた。4月上旬にはワンデーレースで勝利を挙げるなど、勝負勘は衰えていない。意外にもこの大会での優勝経験はないが、勝機があるとすれば少人数での争いか。今季が現役最終シーズンになる可能性を示唆しており、「最後かもしれない」今大会で結果を残せるか。

福光 俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

SHARE

PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

No more pages to load