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ログリッチがアタックで逆転、総合優勝│イツリア・バスクカントリー6st

スペイン北部バスク地方で開催中のイツリア・バスクカントリー。4月10日、最終日となる第6ステージがオンダラ-アラッテ間の111kmで開催され、ダヴィド・ゴデュ(グルパーマ・FDJ、フランス)がこの日のステージで優勝した。そして、このステージで第2位となったプリモッシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ、スロバキア)が2021年のイツリアを総合優勝することになった。この日のステージの様子をスペイン在住の對馬由佳理がレポートする。

コース変更により、アラッテでの頂上フィニッシュが最終日に

第6ステージのスタート時点で総合リーダーだった、ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ、アメリカ)。 写真撮影:對馬由佳理

2021年のイツリアは、バスクの上りの名所の一つであるアラッテでの頂上フィニッシュとなりました。この日のステージは1級山岳3ヶ所、2級山岳1ヶ所、3級山岳3ヶ所を上る獲得標高3500mのハードな最終ステージです。

当初、このアラッテの上りゴールは今年のイツリアの第1ステージになる予定でしたしかし、オーガナイザーが今年のレース開催直前にステージの順番を変更した結果、初日はビルバオ市内での個人タイムトライアルとなり、最終日がこの日のアラッテの上りゴールとなりました。

第5ステージを終わった時点で、総合順位のトップ5がわずか43秒以内にひしめく僅差で迎えることになった最終ステージ。オーガナイザーによるコース変更がうまく作用した結果と考えても良いでしょう。

レース中盤から総合優勝を狙うログリッチがが動き出す

総合3位となったタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)。後ろは総合2位のヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィズマ、デンマーク)。 写真撮影:對馬由佳理

 この日はオンダラからスタートした途端に集団が縦一直線になるほど、スピードのある展開となりました。そして、スタートして3kmほどで、3人の選手が最初の逃げ集団を形成します。

しかし、この日は集団から立て続けに選手が飛び出しては、メイン集団に吸収されるという状態が続きます。

そして、スタートして約50kmの地点で、総合2位のログリッチがアタックをします。このアタックに反応できなかった ポカチャルとこの時点でリーダージャージを着ていたマクナルティのUAEコンビはログリッチから遅れてしまいます。そのため、ポカチャルがハイペースで第3集団を引率し始めると、今度はマクナルティがこの集団から遅れ始めます。

そしてこの日のレースのほぼ中間地点になると、ログリッチがヒュー・カーシー(EFエデュケーション・NIPPO、イギリス)とゴデュの3人で先頭集団を形成し、快調なリズムで後続とのタイム差を広げます。その一方で、第2集団にいるポカチャルは他のチームの選手にも集団を引くように頼みますが、結局誰も手助けをすることはなかったため、先頭集団とのタイム差は開くばかりとなります。

結果的にログリッジを含む先頭集団は、ポカチャルの集団から1分近くタイム差を開くことに成功しました。

そして、アラッテのゴールに最初に現れたのは、ゴデュとログリッチの2人でした。総合優勝を確定したログリッチがゴデュにステージ優勝を譲る形で、第6ステージの優勝者が確定しました。

ユンボ・ヴィズマが総合で1位と2位を独占。3位はポカチャル

総合成績の表彰台。左から第3位のポカチャル。総合優勝のログリッチ。第2位のヴィンゲゴー。写真撮影:對馬由佳理

レース後にポガチャルは「今日、ログリッチがアタックしたときは、ちょうどアスタナがメイン集団をコントロールしていたときだったんだ。アタックされた直後はなんとかログリッチについていこうとしたんだけど、なかなか集団のリズムが上がらなくてね。結局追いつけなくて、3位争いをすることになった」とコメント。

チームUAEエミレーツは、リーダージャージのマクナルティが17位へ後退、ポガチャルが3位に留まるに終わった。

いっぽう、ユンボ・ヴィズマはヨナス・ヴィンゲゴー(オランダ)が総合2位を獲得し、1位と2位を独占することになりました。6日間のステージが終わってみれば、改めてユンボ・ヴィズマのチーム力を再認識する結果になった。今年のイツリア。心配された天候も雨が降ったのは1日だけという、最高と言っても良いコンディションの中で開催することができました。

総合優勝 ログリッチ コメント

「今日、ゴールまでまだ距離のある地点でアタックしたのは、たまたまあの場で決断したことだったんだ。ハードなレースだったし、とにかくチャンスが有ればいつでも前に出ようとは思っていたけどね。過去に最終日のステージで幸運に見放されたことが何回もあったから、今日はこのような形で最終日に総合優勝を決めることができて、本当に嬉しいよ」

ステージ優勝 ダヴィド・ゴデュ のコメント

「今年のパリ~ニースで落車してからしばらくは背中が痛くて辛かったんだけど、バスクに来てから調子が良くなって、今週はずっとうまく走ることができた。ログリッチやポガチャルのような総合優勝ができるレベルの選手といい勝負ができて、すごく嬉しいよ。」

イツリア・バスクカントリー2021 第6ステージ(111.9㎞)

1 ダヴィド・ゴデュ(グルパーマ・FDJ、フランス) 3:05’42”
2 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ、スロベニア) ST
3 アレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム、スペイン) +35″
4 アダム・イェーツ(バイクエクスチェンジ、イギリス) ST
5 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア) ST
6 ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィズマ、デンマーク) ST
92 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本) +18’18”

総合順位

1 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ、スロベニア) 19:11:36
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィズマ、デンマーク)+ 52”
3 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)+1’07”
4 アダム・イェーツ(バイクエクスチェンジ、イギリス)+1’26”
5 ダヴィド・ゴデュ(グルパーマ・FDJ、フランス)+1’27”
6 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+1’28”
81   新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本) +47’48”

各賞ライダー

個人総合時間賞

プリモッシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)

ポイント賞

プリモッシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)

山岳賞

プリモッシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)

ヤング賞

ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィズマ、デンマーク)

エウスカディ―賞

ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)

 

大会サイト
https://www.itzulia.eus

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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