LOOK・795 BLADE RS【ハシケンのロードバイクエクスプローラー】
ハシケン
- 2021年05月19日
すでに高次元のエアロロードとして確立された795ブレードRSが、
大幅な軽量化を果たしてモデルチェンジ。
アップデートされた新型に搭載される最新テクノロジーに迫る。
独自の3Sデザインを継承しつつ素材と機構変更を加えウエイトダウンを実現
初代795ブレードRSの時点で、その空力性能は非常に高いレベルにあった。振り返れば2 0 14年に登場した795エアロライトも最新モデルに迫るエアロダイナミクスを獲得していた。
そんなすでに完成された795が、2021モデルでは空力性能を現状維持しつつも、フレームのカーボン素材と積層の変更により、フレームセットで200gの軽量化。さらに、新型エアロポスト3の開発によって110gの重量削減を達成。前作からトータルで310gの軽量化を実現している。
また、独自のリアセクションの3S(スムース スワード シートステー)デザインは健在。シートステーのしなりを生かすことでコンフォート性能を高次元で獲得。さらに、タイヤクリアランスは、最大30mmまで対応し最新規格を採用する。
他ブランドがリムブレーキを廃するなかで、ルックは新型モデルにもリムブレーキモデルをラインナップに残す。当然ながらジオメトリーも同様としユーザーにディスクとリムの選択肢を与えている。
展開はフレームセットのみで、インテグレーテッドエアロコクピットを実現する専用のセミケーブル内装ADSステムとエアロポスト3が付属する。
01 専用ADSステムによりセミインテグレーションを実現
エアロデザインのADSステムが特徴。ブレーキホースはステム下部からコラム脇へ通され内装化を実現する。完全内装とせずメンテナンス性も考慮。なお、ADSステムは購入時のサイズ変更は不可だ。フレームサイズごとに80〜130mmの最適なステム長がアッセンブルされる
02 左右剛性バランスを整えたエアロブレードフォーク
ややサイドに迫り出したフロントフォークはホイールが生み出す乱流を抑制し、ローター側と反ローター側の剛性バランスを意識した非対称設計を特長とする。フォークエンドには切り欠きを設け、スルーアクスルの脱着が容易なマヴィックのスピードリリース機構を採用する
03 快適性とトラクション性能を向上させる独自の3Sデザイン
シートチューブをサイドから挟むように設計されたシートステー構造は、リアにわずかな柔軟性を生み出す特許取得ずみの3S(SMOOTH SWORD SEATSTAYS /スムーススワード シートステー)を採用。路面からの突き上げ に対してシートステーをしならせることで衝撃を吸収。これにより高い快適性と路面追求性を獲得している
04 カムテールチューブにより空力性能と軽さを追求
CFD解析とフランスのマニクールサーキットでの風洞実験を経て導かれたエアロ性能は、ヨー角±20°からの風に対する抵抗値を削減。ダウンチューブをはじめフレーム各部には、ボリュームのあるカムテールチューブを採用し剛性を確保。ダウンチューブ上部にはDI2ジャンクションAEW-R910を搭載
05 110gの大幅な軽量化を達成新開発のエアロポスト3
シートポスト単体で110gの軽量化を実現した新型エアロポスト3は、204gまで軽量化。背面のボルト1本で確実な固定を実現。また、オフセット幅は31.8mmとなり、オーソドックスなカーボンクランプ式のヤグラ構造を採用。DI2バッテリーを内装するDI2バッテリーレディ仕様
06 BB規格の汎用性が高く高剛性を可能にするBB386
BBの大径化を可能にするプレスフィットBB386を採用。BBまわりのボリュームを出し、パワー伝達性を向上。なお、フレームサイズによって、フレーム素材を使い分けてBB剛性をコントロールし剛性を最適化する。シートチューブはホイールラインに沿ったエアロデザインを採用
100km IMPRESSION
大幅な軽量化を実現した新型795ブレードRSを実走派ライター・ハシケンが
関東随一の山岳エリアで100㎞インプレッション!
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