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インカレトラック最終日、大学対抗戦は男子は中央大学、女子は法政大学

8月13日から8月22日にかけて日本学生自転車競技連盟主催で文部科学大臣杯第76回全日本大学対抗選手権自転車競技大会(以下、インカレ)が開催。
8月13日から8月15日まで長野県の松本市美鈴湖自転車競技場で開催となるトラック競技、最終日となる3日目は男女スプリントや男女マディソンなど6種目で決勝レースが行われた。
男子では中央大学が最終日決勝種目を全制覇するなど圧倒的な力を見せつけた。いっぽう女子では太郎田水桜(法政大学)が中距離種目3冠を、松井優佳が短距離種目2冠を達成した。

3日間の中で最も天候が良かった大会3日目

大会3日目の8月15日は以下の6種目で決勝レースを開催。
・男子1kmタイムトライアル
・女子20kmマディソン
・男子30kmマディソン
・タンデムスプリント
・女子スプリント
・男子スプリント

初日からの雨は朝8時の競技開始時点でも変わらず降り続けていたが、男子マディソンが始まる頃には小雨になるなど、3日間を通じて最もコンディションがよかったトラック競技最終日。
ここまで1件も落車が発生していなかったインカレトラックだが、男子マディソンで1件の落車が発生してしまった。それでも大会3日間を通じて落車は1件で済んでおり、悪天候の中で行われたとは思えないほどとても安全な大会となった。

男子マディソンは中央大学が2年連続で優勝

男子マディソンは90周回30kmでのレースを、昨年の2020全日本大学自転車競技大会(インカレ代替大会)に続き、中央大学が2年連続で制した。
レースは序盤に優勝候補の日本大学が落車するアクシデントが発生。ペアの選手がメイン集団と離れていた位置にいたこともあり、日本大学はLap(1周回遅れ)されてしまい、優勝戦線から離脱してしまう。
日本大学の離脱に伴いレースをリードしていくのは中央大学となるが、日本大学がLapされて以降のポイント周回を積極的に取りに行くため、どのチームもLapを成功させれば逆転という状況でレースは進む。
終盤になってもLapするチームは現れず、各ポイント周回で確実にポイントを獲得した中央大学の中村龍吉・山本哲央ペアが32ポイントで優勝。
2位にはフィニッシュで1着の10ポイントを獲得した京都産業大学の中村栄杜・矢萩悠也ペアが逆転で入り、早稲田大学の河野翔輝・細田悠太ペアが3位となった。
落車した日本大学の佐藤健・髙橋舜ペアは1Lapされたことによる-20ポイントが響き、合計14ポイントの5位入賞という結果に終わった。
しかし、日本大学がポイント周回で獲得したポイントの合計は34ポイントと、仮に落車によるLapがなければ中央大学を上回る結果だっただけに、1つのミスが大きく影響してしまった形となった。

女子マディソンは法政大学がフィニッシュで逆転優勝

女子マディソンは60周回20kmでのレースを、最終スプリントにおける鹿屋体育大学の違反により逆転で法政大学が制した。
エントリー4チーム、出走3チームと、少し寂しい中で行われた女子マディソン。
3チームの出走ということで、各ポイント周回で全チームがポイントを獲得できる形となるため、1つ1つのポイント周回における順位が大きな影響を及ぼす。
レース全体を通しては鹿屋体育大学の石上夢乃・成海綾香ペアがしっかりとポイントを獲得し、フィニッシュ前の段階では2位の法政大学に6点差をつけていた。
フィニッシュで法政大学が1着を取り、鹿屋体育大学が3着となる以外逆転はない状況で、鹿屋体育大学が圧倒的に有利な状況で最終周回を迎える。
しかし、ここでアクシデントが発生。最終4コーナーで鹿屋体育大学が交代しようとする動きを見せるが、タッチをすることができずに交代が成立せず、逆にこの行動が危険走行と判断され、最終フィニッシュで3着への降格処分が下される。
この判定の結果、フィニッシュを2着で入った法政大学が繰り上がりで1着となり、法政大学と鹿屋体育大学が同ポイントで並んだ結果、フィニッシュの着順で法政大学が逆転での優勝となった。
この結果、法政大学の太郎田水桜が中距離で3冠を達成した。

男子1kmタイムトライアルは市田龍生都が制し、短距離3冠を達成

男子1kmタイムトライアルにはインターハイの同種目大会記録を持つ市田龍生都(中央大学)や、今年の7月に同競技場で開催された全日本ジュニアトラック選手権大会にてジュニアの日本新記録を樹立した伊藤京介(日本大学)らがエントリー。
前日よりは雨が弱まったものの、依然として雨により走路は濡れている状況で、昨日開催されたタイムトライアル種目同様に1kmタイムトライアルでもスタートに苦戦する選手が続出。
そんな中、最終12組目に出走した市田が全出走選手で唯一となる1分1秒台となる1分1秒503という好タイムを出して優勝を決めた。
これにより市田はチームスプリント、ケイリンと合わせて短距離3冠を達成。

男子スプリントでは中央大学の主将・梶原が短距離2冠を達成

男子スプリントは3日目に1/2決勝と順位決定戦、決勝を実施。
男子スプリント決勝に進んだのは梶原海斗(中央大学)と伊藤京介(日本大学)。
2本選手で行われる決勝では、1本目を後方からの捲りで勝利した梶原が2本目でも先行した伊藤を捲り、2対0で梶原が勝利。
この結果、梶原海斗が男子スプリントを制し、チームスプリントと合わせて2冠を達成した。

女子スプリントでは同志社大学の松井優佳が短距離2冠を達成

女子スプリントは予選の200mから1日間を開けて、3日目に1/2決勝、順位決定戦、決勝を実施。
決勝に駒を進めたのは松井優佳(同志社大学)と阿部セラ(法政大学)。
前日に実施された500mタイムトライアルで1,2位となった選手の対決となった。
1本目で先行逃げ切りを決めた松井が2本目でも先行で逃げ切って先着し、2対0で松井が勝利。
この結果、松井優佳が前日の500mタイムトライアルと合わせて短距離2冠を達成した。

タンデムスプリントを制した中央大学が短距離種目全制覇を達成

タンデムスプリントも3日目に1/2決勝と順位決定戦、決勝を実施。
決勝は中央大学(青木瑞樹/保田浩輔)と朝日大学(山元大夢/吉野太晟)の組み合わせ。
中央大学は1本目でスプリンターレーンへの進入違反を取られたが、2本目、3本目を先着し、2対1で中央大学が勝利。
この結果、中央大学はこの日行われた男子のレースを全制覇し、さらにインカレトラックの男子短距離種目をすべて制覇。トラックでの圧倒的な力を見せつけた。

トラック種目が終了し、大学対抗では男子では中央大学が、女子では法政大学が首位に

各種目の順位得点によって争われる大学対抗では、トラック種目をすべて終了した段階で男子は中央大学が、女子は法政大学が首位に。
男子では1位の中央大学が2位の日本大学に対して17点差をつけているが、2019年のインカレロードでは日本大学が31点、中央大学が15点という結果になっており、まだまだ逆転の可能性がある状況。
女子でも1位の法政大学と2位の鹿屋体育大学との点差はわずか6点と、ロードレースで十分に逆転が可能な点数差。
トラック種目は各種目1名もしくは2名までの出走のため、1種目で1校が大量に得点を稼ぐことはできない形になっている。
しかし、ロードレースは1校あたり最大7名の出走で、各校上位3名の順位で得点が決まる。
理論上は男子で36点、女子は18点まで逆転可能となっており、まだまだひっくり返る可能性が十分にある状況。
8月21日から22日かけて群馬サイクルスポーツセンターで行われる予定の男女ロードレースでは個人の順位だけでなく、各校の上位3選手(女子は2選手)がどの順位で入ってくるかも注目いただきたい。

リザルト

男子1kmタイムトライアル決勝

1位:市田龍生都(中央大学) 1分1秒503
2位:伊藤京介(日本大学) 1分3秒601
3位:中原航大(法政大学) 1分3秒866

女子20kmマディソン決勝

1位:法政大学(鈴木保乃華/太郎田水桜) 39ポイント※
2位:鹿屋体育大学(石上夢乃/成海綾香) 39ポイント※
3位:順天堂大学(阿部花梨/牧田咲子) 32ポイント
※同ポイントの場合は最終フィニッシュの着順で順位を決定

男子30kmマディソン決勝

1位:中央大学(中村龍吉/山本哲央) 32ポイント
2位:京都産業大学(中村栄杜/矢萩悠也) 27ポイント
3位:早稲田大学(河野翔輝/細田悠太) 24ポイント※
※同ポイントの場合は最終フィニッシュの着順で順位を決定

タンデムスプリント

1位:中央大学(青木瑞樹/保田浩輔)
2位:朝日大学(山元大夢/吉野太晟)
3位:鹿屋体育大学(田仲駿太/成海大聖)

女子スプリント

1位:松井優佳(同志社大学)
2位:阿部セラ(法政大学)
3位:中西美央(鹿屋体育大学)

男子スプリント

1位:梶原海斗(中央大学)
2位:伊藤京介(日本大学)
3位:黒瀬浩太郎(鹿屋体育大学)

大学対抗(男子・トラック種目終了時点)

1位:中央大学 93ポイント
2位:日本大学 76ポイント
3位:朝日大学 46ポイント

大学対抗(女子・トラック種目終了時点)

1位:法政大学 41ポイント
2位:鹿屋体育大学 35ポイント
3位:同志社大学 14ポイント

 

レースに関する問い合わせ:日本学生自転車競技連盟
https://jicf.info/

 

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