BRAND

  • Lightning
  • 2nd(セカンド)
  • CLUTCH Magazine
  • EVEN
  • BiCYCLE CLUB
  • RUNNING style
  • NALU
  • BLADES(ブレード)
  • RIDERS CLUB
  • CLUB HARLEY
  • DUCATI Magazine
  • flick!
  • じゆけんTV
  • 湘南スタイルmagazine
  • ハワイスタイル
  • buono
  • eBikeLife
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • Kyoto in Tokyo

ログリッチが激坂スプリントで勝利、エイキングはマイヨロホ堅守|ブエルタ第11ステージ

スペインで開催中のグランツール、ブエルタ・ア・エスパーニャは現地825日に第11ステージを実施。残り1kmからの急坂勝負となったステージ優勝争いは、プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)が他を圧倒。第1ステージに続く今大会2勝目を挙げた。マイヨロホのオドクリスティアン・エイキング(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、ノルウェー)もステージ10位とまとめて、個人総合首位をキープ。引き続きリーダーとしてレースを進める。

激坂でログリッチとマスがマッチアップ、ログリッチが3秒差をつける

前日行われた第10ステージでは大人数による逃げ切りが決まり、同時にエイキングがログリッチからマイヨロホを奪取。第2週に入って早々に新たな展開を迎えている。

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

11ステージはアンテケラからバルデペーニャス・デ・ハエンまでの133.6km。今大会のロードレースステージでは最短距離で、丘陵ステージながらカテゴリー山岳は終盤の2級山岳プエルト・デ・ロクビンのみ。ただ、最後の1kmが無印の激坂区間となっており、最大勾配20%とも。フィニッシュ地バルデペーニャス・デ・ハエンへと駆け上がっていく最終局面は、パワーとスピード両方が試される。

スタートを前に、前日ダウンヒルでクラッシュし負傷したアレクサンデル・アランブル(アスタナ・プレミアテック、スペイン)と、今大会スプリントで2勝しているヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス、ベルギー)が発熱で、それぞれ未出走。169人がレースに臨んだ。

ここ数日同様にレース前半は逃げがなかなか決まらない。数人単位のパックが一時的に先行するが、どれも集団へと引き戻される。そんな中から5人の逃げが決まったのは28km地点。ヨナタン・ラストラ(カハルラル・セグロスRGA、スペイン)、マグナス・コルト(EFエデュケーション・NIPPO、デンマーク)、ジョアン・ボウ(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン)、ハーム・ファンフック(ロット・スーダル、ベルギー)、エドワード・プランカールト(アルペシン・フェニックス、ベルギー)がリードを開始。逃げに選手を送り込めなかったブルゴスBHがしばらく追う姿勢を続けたこともあり、メイン集団もしばしハイペース。最初の1時間は47kmだった。

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

それからも、メイン集団は逃げる5人を射程圏内にとらえながら進行。タイム差は最大でも215秒にとどめ、残り80kmを切ってからは1分台で推移。チーム ユンボ・ヴィスマやチーム バイクエクスチェンジ、モビスター チーム、イネオス・グレナディアーズなどが数人ずつアシストを出しあって、ペーシングを継続した。

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

集団に捕まるのは時間の問題と見られた先頭メンバーだったが、2級山岳プエルト・デ・ロクビンに入ってコルトが独走態勢に持ち込む。残り16kmから、単独逃げ切りのわずかな可能性に賭ける。この頃にはメイン集団も約30秒差まで迫り、ダビ・デラクルス(UAEチームエミレーツ、スペイン)でさらに活性化。頂上をコルトが1位で通過すると、約20秒差で集団も到達。山岳賞首位のダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)が自らペースを上げてデラクルスをキャッチ。そのまま2位通過して、山岳ポイントを加算した。

その後の下りを攻めたコルトは、トップのまま最後の上りへ。位置取りが激しくなるとともにスピードが上がる集団との差は15秒。コルトの第6ステージに続く勝利の可能性はわずかに残された状況だ。

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

しかし、急坂区間に入ると集団を率いていたモビスター勢に代わってセップ・クス(アメリカ、チーム ユンボ・ヴィスマ)が一気にペースを上げて、ログリッチを引き上げる。これに反応したマスが残り600mでアタックすると、すかさずログリッチが続く。この2人が集団から抜け出すかに見えたが、牽制状態となり後続も合流。ただ、ここからマスがもう一度アタック。ログリッチがチェックに動くと、この流れのまま粘っていたコルトをパス。いよいよ、ステージ優勝争いはマスとログリッチのどちらかに絞られた。

© Cxcling

最終の左コーナーを抜けて、残り100m。ここで急加速したのはログリッチ。最大20%の激坂をクリアして、最後も急斜面で地力の差を披露。フィニッシュ前だけでマスに3秒差をつける別次元の走りで、第1ステージに続く今大会2勝目。前日は下りで落車したログリッチだったが、そのダメージを感じさせない快勝だった。

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

2位のマス以降も、個人総合で上を行く選手たちが続々とやってきてステージ上位を占めた。マイヨロホ初日だったエイキングもステージ10位にまとめるとともに、ログリッチとのタイム差を11秒にとどめた。総合タイムは縮められたものの、ここは問題なくリーダージャージをキープ。引き続き個人総合首位の席に就く。

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は106位でフィニッシュ。レース途中には隊列を引く場面も見られ、要所での働きが光っている。

26日に行う第12ステージは、ハエンからコルドバまでの175km。下り基調と平坦路を中盤まで進み、後半は古都コルドバの周回コースへ。残り70kmからの1周目では3級山岳アルト・デ・サン・ヘロニモを登坂。いったんコルドバに戻って、残り約30kmからの2周目では、「アルト・デル・14%」と名の付く2級山岳へ。頂上前1kmが急斜面で、最大勾配16%(14%ではないらしい)。これを上ると、残りは約19km。下りと平坦区間をこなして、晴れてコルドバにフィニッシュする。

© Charly López.

ステージ優勝 プリモシュ・ログリッチ コメント

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

「第6ステージの再現になるところだったね。あのときはコルトが1位で私が2位だったが、今回は同じとはならなかった。短いレース距離だったが、とても暑くハードなステージだった。正直苦しかったが、勝つには十分な余力があった。マスがとても強く、最後は仕掛けどころを探りながら走っていた。勝つことはいつでも素晴らしいし、急坂でトライしがいがあった。チーム全体がよい働きで、逃げメンバーとの差をうまくコントロールしてくれた。勝てる状況を作り出してくれて本当に感謝している。昨日はクラッシュしてしまったが、今日はポジティブに走ろうと決めていた。ステージ優勝ができて満足している」

マイヨロホ オドクリスティアン・エイキング コメント

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

「喜びと苦しみが入り混じった1日になった。とても疲れているが、夢のマイヨロホをもう1日継続できてうれしく思う。ステージ優勝を狙っていたチームがレースをコントロールしていて、さらには追い風で終始ハイペースだった。最後はできるだけタイムを失わないよう努めて、(個人総合2位の)ギヨーム・マルタンや他の個人総合上位陣に先着することができた。特にマルタンには注意をしていた。明日もチームみんなでマイヨロホを守りたい」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 第11ステージ 結果

ステージ結果

1 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)3:11’00”
2 エンリク・マス(モビスター チーム、スペイン)+0’03”
3 ミゲルアンヘル・ロペス(モビスター チーム、コロンビア)+0’05”
4 ジャック・ヘイグ(バーレーン・ヴィクトリアス、オーストラリア)+0’07”
5 アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)ST
6 ロマン・バルデ(チームDSM、フランス)ST
7 フェリックス・グロスシャートナー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストリア)ST
8 アレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック、ロシア)ST
9 エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ、コロンビア)+0’11”
10 オドクリスティアン・エイキング(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、ノルウェー)ST
106 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)+11’31”

個人総合(マイヨロホ)

1 オドクリスティアン・エイキング(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、ノルウェー) 41:48’57”
2 ギヨーム・マルタン(コフィディス、フランス)+0’58”
3 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)+1’56”
4 エンリク・マス(モビスター チーム、スペイン)+2’31”
5 ミゲルアンヘル・ロペス(モビスター チーム、コロンビア)+3’28”
6 ジャック・ヘイグ(バーレーン・ヴィクトリアス、オーストラリア)+3’55”
7 エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ、コロンビア)+4’46”
8 アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+4’57”
9 セップ・クス(チーム ユンボ・ヴィスマ、アメリカ)+5’03”
10 フェリックス・グロスシャートナー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストリア)+5’38”
138 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)+1:47’17”

ポイント賞(プントス)

ファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ、オランダ)

山岳賞(モンターニャ)

ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)

新人賞(マイヨブランコ)

エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ、コロンビア)

チーム総合成績

イネオス・グレナディアーズ

ブエルタ・ア・エスパーニャ2021スタートリスト&コースプレビューはこちら↓
【保存版】ブエルタ・ア・エスパーニャ2021スタートリスト&コースプレビュー

【保存版】ブエルタ・ア・エスパーニャ2021スタートリスト&コースプレビュー

2021年08月13日

 

SHARE

PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

No more pages to load