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ヤコブセンが25歳の誕生日にスプリント勝利、今大会3勝目|ブエルタ第16ステージ

ブエルタ・ア・エスパーニャは現地831日に行われた第16ステージから3週目の戦いをスタート。この日は180kmによる平坦ステージが設定され、ステージ優勝争いはスプリントに。ポイント賞で首位を走るファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ、オランダ)が今大会3勝目を挙げた。ヤコブセンはこの日が25歳の誕生日。自身を祝う勝利となった。個人総合ではオドクリスティアン・エイキング(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、ノルウェー)が首位を守り、引き続きマイヨロホを着用する。

ヤコブセンの今大会3勝目は25歳のバースデーウィン!

スペイン北部のブルゴスで開幕した今大会。2週間をかけて南へ、その後北へと針路をとってきたプロトンは、再び北部へと戻ってきた。ここからは最終目的地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指して西へと進んでいく。

大会3週目の初日、第16ステージはラレドからサンタ・クルス・デ・ベサナまでの180km。細かな上下の変化に加えて、中盤で3級山岳を1つ越えるセッティング。当初は2つの3級山岳を予定していたが、後ろの1つを無印に変更。ただ、全体的に見ると平坦基調。残るステージが山岳・丘陵・個人タイムトライアルによって占められていることから、実質今大会では最後のスプリントステージとの見方が強い。実際にスプリントを狙うチームが中心となってレースは進行した。

リアルスタート後早々に大規模なクラッシュが発生し、プロトンが割れたが、後に1つに戻る。ただ、この影響で一度は集団に戻った個人総合12位のジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード、イタリア)がリタイア。ルディ・モラール(グルパマ・エフデジ、フランス)、セップ・ファンマルク(イスラエル・スタートアップネイション、ベルギー)もレース続行を断念している。そのほか、個人総合2位のギヨーム・マルタン(コフィディス、フランス)、同4位のエンリク・マス(モビスター チーム、スペイン)も巻き込まれたが、レースへと戻っている。

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

騒々しい状況の中、スタン・デウルフ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、ベルギー)、イェツセ・ボル(ブルゴスBH、オランダ)、ミケル・ビスカラ(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン)、ディミトリ・クレイス(チーム クベカ・ネクストハッシュ、ベルギー)、クイン・シモンズ(トレック・セガフレード、アメリカ)が集団から抜け出し、逃げグループを形成。さらにハーム・ファンフック(ロット・スーダル、ベルギー)も合流し、6人逃げとする。

ただ、メイン集団は常に逃げメンバーを射程圏内にとどめながらのレース進行。2分前後のタイム差をキープし、いつでもキャッチできる状況を整える。レース後半に入って、無印の上りを利用してUAEチームエミレーツが猛然とペースを上げ、集団を分断。ヤコブセンら70人近くが後方へと取り残されるが、ドゥクーニンク・クイックステップを中心に追走を続け、残り50kmを切ったところで再合流。その後は一団のままフィニッシュを目指していく。この駆け引きで、逃げグループとメイン集団との差は25秒まで縮まった。

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

いったんタイム差調整を行い、再び1分ほどのタイム差となった逃げとメイン集団との構図は、残り30kmを切って完全に集団優位に。集団が吸収のタイミングを計りながら進む間、逃げではボルが上りを利用してアタック。それを追ったデウルフが代わって先頭に立つなど最後の抵抗。しかし、それも残り4.5kmでおしまい。集団では総合系のチームが長く前線を固めていたが、残り10kmを切ってスプリントチームが前に出てくるとペースが上がり、労せずデウルフをキャッチ。あとは、トラブルなく最終局面へと突き進むだけとなった。

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

グルパマ・エフデジ、ボーラ・ハンスグローエ、チーム バイクエクスチェンジ、EFエデュケーション・NIPPO、そしてドゥクーニンク・クイックステップと、めまぐるしく先頭が入れ替わりながら残り1kmへ。ここから連続するコーナーでヤコブセンが自力で3番手を確保。そして最終コーナーを抜けるとスプリントを開始し。あっという間に先頭に立つとそのままフィニッシュラインまでスピードを保ってステージ優勝の瞬間を迎えた。

©︎ Photo Gomez Sport

4・第8ステージに続く今大会3勝目を挙げたヤコブセン。この日25歳となり、ビッグな「バースデーウィン」となった。ここまで着用を続けるポイント賞のプントス争いでも2位以下を圧倒。最終日まで走り切れば同賞を獲得できる可能性が高いところまできている。

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

90位までがヤコブセンと同タイムフィニッシュとなり、個人総合上位陣をはじめ主要選手はいずれもこの中でレースを完了。エイキングがマイヨロホを危なげなく守ったほか、個人総合トップ10の順位も変わらず。また、新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)も29位でステージを完了している。

9月入りが合図かのように、ブエルタは正念場を迎える。超級山岳頂上フィニッシュが控える2連戦。その初日となる第17ステージは名峰ラゴス・デ・コバドンガを目指す。ただ、コバドンガでの戦いを前に1級山岳ラ・コリャダ・リョメナ(登坂距離7.6km、平均勾配9.3%)を2回登坂しなければならない。2度の“関門”通過後、いよいよ超級コバドンガの山道へトライする。12.5kmの上りは、データ上は平均勾配6.9%だが、わずかな平坦路と下りを含む数字。実際は10%以上の急勾配が続き、フィニッシュ前2.5kmでは最大勾配20%に達する。これだけの登坂があって個人総合争いが動かないわけがない。マイヨロホをめぐる戦いに大きな影響を与えるであろう1日がやってくる。

ステージ優勝 ファビオ・ヤコブセン コメント

©Tim De Waele / Getty Images

「チームメートあっての勝利だ。彼らは私が集団から遅れた際に連れ戻してくれて、その後は前方を維持してくれた。逃げグループの吸収にも力を使い、トリッキーだった最終局面では勝つために必要なポジションへ送り出してくれた。美しい勝利を彼らに贈ることができてうれしい。

(レース中の大事故で)昨年の今頃は選手として復帰できるかどうかわからなかった。いま、ここで勝利を目指して戦うことができていることにとても感謝している。このスポーツで高められるアドレナリンが大好きで、勝つことも大好きで、プロトンと素晴らしいチームの一員であることも大好きだ。グリーンジャージを着て誕生日を迎えたこと、今大会3勝目を挙げたことは夢のよう。天にも昇る気持ちで、これ以上幸せなことはない」

マイヨロホ オドクリスティアン・エイキング コメント

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

「レイアウト的にはマイヨロホを失う可能性は低かったが、個人的には休息日明けで状態があまりよくなかった。言ってみれば、このステージは明日からのハードなステージを前にエンジンを温めるための絶好の機会だったということ。ラゴス・デ・コバドンガの上りは知っているし、個人総合争いで大きな意味を持つと確信している。スタートから厳しいレースになると思うが、いまは楽しみでいっぱいだ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 第16ステージ 結果

ステージ結果

1 ファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ、オランダ)4:08’57”
2 ジョルディ・メーウス(ボーラ・ハンスグローエ、ベルギー)ST
3 マッテオ・トレンティン(UAEチームエミレーツ、イタリア)ST
4 マイケル・マシューズ(チーム バイクエクスチェンジ、オーストラリア)ST
5 アルベルト・ダイネーゼ(チームDSM、イタリア)ST
6 ジョン・アベラストゥリ(カハルラル・セグロスRGA、スペイン)ST
7 ルイ・オリヴェイラ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)ST
8 リカルド・ミナーリ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、イタリア)ST
9 アントニオ・ソト(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン)ST
10 クレモン・ヴァントゥリーニ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)ST
29 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)ST

個人総合(マイヨロホ)

1 オドクリスティアン・エイキング(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、ノルウェー) 64:06’47”
2 ギヨーム・マルタン(コフィディス、フランス)+0’54”
3 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)+1’36”
4 エンリク・マス(モビスター チーム、スペイン)+2’11”
5 ミゲルアンヘル・ロペス(モビスター チーム、コロンビア)+3’04”
6 ジャック・ヘイグ(バーレーン・ヴィクトリアス、オーストラリア)+3’35”
7 エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ、コロンビア)+4’21”
8 アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+4’34”
9 セップ・クス(チーム ユンボ・ヴィスマ、アメリカ)+4’59”
10 フェリックス・グロスシャートナー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストリア)+5’31”
125 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)+2:43’31”

ポイント賞(プントス)

ファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ、オランダ)

山岳賞(モンターニャ)

ロマン・バルデ(チームDSM、フランス)

新人賞(マイヨブランコ)

エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ、コロンビア)

チーム総合成績

イネオス・グレナディアーズ

ブエルタ・ア・エスパーニャ2021スタートリスト&コースプレビューはこちら↓
【保存版】ブエルタ・ア・エスパーニャ2021スタートリスト&コースプレビュー

【保存版】ブエルタ・ア・エスパーニャ2021スタートリスト&コースプレビュー

2021年08月13日

 

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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