BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

女子、ジュニア自転車選手が参加するQリーグ・Nリーグ、2年目のチャレンジ

現在、ジュニア年齢の自転車レースについては少子化の影響などにより参加人数の確保が難しいこともあり、他クラスとの混合レースとなるケースがほとんどとなっている。とくに女子についてはレジャーで楽しむ自転車層は増加傾向にあるようだが、競技人口は伸び悩んでいる状況にある。

そこで、今回は昨年4月より発足した女子のQリーグ(クイーン・リーグ)と、ジュニアの育成・強化を目的としたジュニアのNリーグ(ニュー・エイジ・リーグ)にフォーカス。元シクロクロス全日本女子チャンピオンであり、レース運営やMCとしても活躍する、Qリーグ・Nリーグ実行委員会事務局の須藤むつみさんが詳しく解説する。

女性やジュニア選手がもっと輝ける自転車レース開催を目指して

昨年2020年4月より発足した女子QリーグおよびジュニアNリーグは、女子およびジュニア選手の強化・育成を目的とし、自転車レース出場機会を促すことで、現状を打破し女子やジュニアが単独開催できるレースを数多く実現し、本来の「ロードレース」を戦い勝ち抜く日本女子選手と日本ジュニア選手を応援するために立ち上げたシリーズ制度です。この「Qリーグ・Nリーグ制度」の対象自転車レースシリーズに参戦することで得たポイントをランキング化し、現在どんな選手が活躍しているか、そしてどんな選手たちがレースに一生懸命に取り組んでいるか? などを一目で多くの方々にわかるようにしております。

9月11日に行われたリーグ第6戦「秋のしもふさクリテリウム」中学生レースの様子。中央ブルーのバトルマリンジャージを着用するのが、現在NリーグNポイントリーダーの水上選手だ PHOTO:gg_kasai

そして今年、Qリーグは高校生以上の女子選手「Q」、Nリーグについては中学生の男子を「N」、中学生女子を「NW」として中学生選手を対象としたリーグとして、すでにリーグ対象のシリーズ戦全13戦のうち6試合が終了しています。ちょうど現在リーグシリーズを折り返したところですので、現在の各リーグのポイントリーダーをご紹介します。

Qリーグポイントリーダー

Qリーグのポイントリーダーは、さいたまサイクルプロジェクトの廣瀬博子選手。昨シーズンのQリーグ初代ポイントリーダーで、今シーズンでのリーダー連覇を目指しています。

PHOTO:QNリーグ事務局

Nリーグ中学生男子「N」ポイントリーダー

Nリーグの中学生男子「N」のポイントリーダーは、ブラウ・ブリッツェンの水上央渉選手。シクロクロスでも活躍する注目の選手です。

PHOTO:gg_kasai

Nリーグ中学生女子「NW」ポイントリーダー

さらに、Nリーグの中学生女子「NW」のポイントリーダーは、ブラウ・ブリッツェンの岡本彩那選手。非常にクレバーな走りの選手です。

PHOTO:gg_kasai

豪華副賞もリーグの大きな魅力

毎回、各リーグ対象レースの結果を表彰式までにランキングを算出し、ポイントリーダーの証として女子Qリーグは「アメジストジャージ」、中学生Nリーグの男女は「バトルマリンジャージ」の獲得を目指します。このポイントリーダージャージは先日の東京五輪でも性能を発揮したベルギーBIORACER製。ジャージの名称には、それぞれに宝石の名前を入れて自転車界の未来を輝く宝石のように明るく照らす存在になってほしい、という願いを込めております。さらにポイントリーダーにはシリーズ戦ごとにポイントリーダー賞として、リーグご協賛各社様よりご提供の豪華副賞が毎試合授与されます。これも大きな注目ポイントといえます。

リーグのポイントリーダーを目指して、毎回シリーズ戦では手に汗握るレース展開が繰り広げられます。こんなゴールスプリントシーンが中学生のジュニアレースでも! PHOTO:Takashi Saito

リーグの活動に賛同する大会主催や団体と提携

このリーグの主旨は設立から変わらず、日本国内で活躍する女子自転車選手および中学生の男子・女子自転車選手たちが、以前より女子やジュニア選手たちのための大会設定を行っていて、このリーグの活動に賛同していただいている大会主催や団体と提携してリーグのポイント対象となるシリーズ戦に組み入れた年間スケジュールを、リーグ公式のほか提携大会の主催側でも情報発信しております。

9月11日に行われたリーグ第6戦「秋のしもふさクリテリウム」レディースレースのスタートシーン。リーグ活動により各提携大会での女子やジュニアクラスへの参戦選手が増えているという嬉しい状況も! PHOTO:gg_kasai

このことによりリーグスケジュールをご覧いただくことで、女子やジュニアのクラスやカテゴリー設定をしている大会を広く相互に知っていただき、また各大会に参加することで選手同士のつながりを広げてほしい、とも考えております。私たちリーグとしては、さらに女子やジュニアに力を入れていただいている大会を広く知っていただき、今まで以上に自転車レースへの参加を増やして注目度を上げていくお手伝いをしていきたいと考えています。

女子もジュニアでもレース参加選手数が増えれば、さらに出場の醍醐味が増えて仲間も広がる! PHOTO:Takashi Saito

より多くのレースで経験値を増やしてもらいたい

レースに参戦する選手の数が増え、そして多くレースに参加して経験値が増えることで、安全に走る技術が身につくと考えています。仲間が増えるということは情報を交換できる機会が増えるので、さまざまなメンバーで練習やライドに行く機会も増え、自転車で走る楽しく新しい世界が広がるでしょう。そんな貴重な経験を子どもの頃から経験できるジュニアとともに、まだ競技人口が少ない女子が増えていくことで、本来の「自転車普及」につながると考えています。

ジュニア育成のカギ

強化の面で考えると、ジュニア参戦が増えることでさらにジュニアの身体面に関する情報もリーグから発信していきたいと思います。特にジュニアギヤの推奨については情報交流を行いながら、なぜ必須でなく推奨なのか?を発信していきます。エリート年齢になってからも使用できるギヤ比にはある程度限界があるので、結局は回転数を上げてスピードアップにつなげることを体で覚えてもらうことが大事です。そのためにジュニアのうちから回転数でスピードの上げ下げすることを覚え、過酷な負荷による成長期の身体を守ることもできるのを、今後も声を大にして言いたい。

ジュニアの女子については、Qリーグ対象の高校生以上の女子選手とのレース混走の機会が多いので、ベテラン女子選手の活躍を実際に一緒にレースで走行しながら経験してもらいたいと思います。そのいっぽうで、ジュニア女子が「エリート女子」にステップアップしても活躍できる場をしっかりと保持していくことが大事です。この辺りは以前、女子チームを持っていた経験を生かしていきます。

ジュニアと一言で済ませてしまいがちですが、シクロクロスやMTBではすでに未就学生から小学生を対象としたキッズについて、しっかりとカテゴライズされています。その後については、どうしても学校の枠組みに合わせて動くこととなるため、中学生、高校生、そして大学生という枠組みとともに、U15やU17、U19、U23という世界基準でのカテゴライズについても留意しながら、日本ならではの「長期にわたり運営できるカテゴリー・クラス」を作り、キッズから自転車レースに入った選手たちが目指す階段を、はっきりとわかるようにすべきだと思います。

日本自転車レースの未来をひらくためには、将来変わらず走れるプラットフォーム作りが大事だと考えます。こんな笑顔のためにレース会場へぜひお越しください PHOTO:gg_kasai

まず弊リーグとしては中学生対象となる「Nリーグ」、そして高校生以上の女子対象の「Qリーグ」のカテゴライズにおいて、引き続き運営していきますので、ぜひこの機会にご登録の検討をお願いいたします。

QNリーグシリーズ戦 スケジュールについて

今後のQNリーグシリーズ戦は以下スケジュールとなります。
※年間リーグ選手登録はこちらをご確認ください。

スケジュール

第8戦:10月10日(日)あぶくま洞ヒルクライム
第9戦:10月24日(日)大磯クリテリウム第1戦
第10戦:11月21日(日)大磯クリテリウム第2戦
第11戦:22年1月23日(日)大磯クリテリウム第4戦
第12戦:22年2月13日(日)大磯クリテリウム第5戦
最終戦:22年2月26日(土)リーグ主催・成田下総

今シーズンのリーグ対象レーススケジュールは、下記でご確認いただけます。
http://www.jbrain.or.jp/q-n-league/race-profile.html

 

須藤 むつみ(スドウ ムツミ)プロフィール

ミュージシャンを目指すなかで自転車と出会い、のちに実業団チーム所属選手となりレース活動を本格化。1997年1月、オランダで開催されたシクロクロス女子ワールドカップ「CYCLO-CROSS HEERLEN」に参戦、完走。
※このレースが世界で初めて開催された女子シクロクロス国際公認レース。
1999年、第6回全日本シクロクロス選手権大会・優勝。
2003年に現役を引退後、NPO法人および女子レースチームを設立。
その後、2014年から自身のチーム所属として選手活動に復帰。

現在は女子エリート選手として、国内外のシクロクロスレース活動をおこないながら、「MC牛」としてもレースMCや大会運営活動を通して、シクロクロスを中心とした自転車レース普及を実施。2020年からは女子とジュニアのための自転車リーグ「Qリーグ・Nリーグ」を発足した。

PHOTO:Takashi Saito
  • 1969年2月14日東京都生まれ
  • NPO法人サイクリスト国際交流協会、およびReady Go JAPAN女子シクロクロスチーム代表
  • Qリーグ・Nリーグ実行委員会・事務局運営
  • AJOCC(一般社団法人日本シクロクロス競技主催者協会)理事
  • 自転車選手、MC、イラストレーター、ライターとしても活躍

 

Qリーグ・Nリーグ公式サイト
http://www.jbrain.or.jp/q-n-league

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load