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マジソン郡の橋を渡り545km走るウルトラ・グラベル|竹下佳映のグラベルの世界

アメリカで人気沸騰の未舗装路を走るグラベルレース。ここではそのなかでも驚きの長距離、545㎞を走る「アイオワ・ウィンド&ロック」についてのレポートの続編。2021年唯一の女性完走者で、北米で活動するグラベル界の第一人者竹下佳映さんのレポートをお届けしよう。

アイオワ・マジソン郡は映画「マジソン郡の橋」で有名になった独特な屋根のある橋があるエリア。早朝スタートしたレースはこうしたマジソン郡特有の橋のある風景を抜け、ようやく第1チェックポイントにたどり着いた。

▼アイオワ・ウィンド&ロックPart1はこちらへ
GPSナビなしで未舗装路を545km走るウルトラ・グラベル|竹下佳映のグラベルの世界

GPSナビなしで未舗装路を545km走るウルトラ・グラベル|竹下佳映のグラベルの世界

2022年02月16日

ようやく第1チェックポイント 130km地点

ボランティアなしでは成り立たないこのイベント。皆さんに感謝。PHOTO:Iowa Wind & Rock

私もやっとCP1に到着しました。ニュートラルサポートはありませんが、大会ボランティアが笑顔で出迎えてくれます。選手番号の確認をしてもらい、ドロップバッグとCP2までのキューシートを受け取りました。COVID対策のため、水はボランティアがボトルに入れてくれます。

ドロップバッグの中に入れておいた飲み物を一気飲みした後、ボランティアの一人が地下水ポンプの場所を教えてくれました。バイクにこびり付いた砂利泥はセメントのように硬くなっていて洗い流すのが困難でしたが、Bロードの泥土は落とすことができました。携帯していた歯ブラシでチェーンとプーリーの汚れを落とし、注油します。汚れ切ったサングラスも綺麗にします。今思えば、フレームのこびり付きをもっとしっかり洗い流せば良かったと思います、少しは軽くなったかもしれない。

PHOTO: Michael Conti

そして、防水ジャケット、防水パンツ、防水手袋を脱ぎ捨て、容量8リットルのシートバッグに詰め込みました。代わりに乾いた薄手の手袋を着用し、バイクに携帯する飲食物も詰め替えて……そうそう、ここで食べることも忘れてはいけません。ドライフルーツ、イチジクのスナックバー、ベーコンジャーキーなどさまざまな食べ物を用意していました。

あるボランティアからは、「君はバイクパッキングで行くみたいだね」とコメントをもらいました。私のドロップバッグは明らかに誰のよりも重く見えましたし、シートバッグにフレームバッグとたくさん携帯してきたのでそうかもしれませんが、それはそれで良いんです。この大会での私の一番の目的は制限時間内に完走すること。何しろこの距離を走るのは初めてですし、途中で着るものがなくて寒かったから・食料や水が切れたから・修理道具を持ってこなかったから、等の理由での未完走は絶対に私自身が許しません。今回、身軽さはそれ程重視していませんでした。

すぐにCPを出る人もいれば、結構な時間を掛ける人もいました。私自身CP1にたどり着くのに案外時間が掛かったものの、それでも予想範囲内だったので、それほど急かされる気持ちにはなりませんでした。CP2までの距離は110マイル(177キロ)。それまでに必要な全てのものを持ったことを確認し、ボランティアに感謝を告げてCP1を単独で出発しました。

第2区間 177㎞地点 ノコギリようなアップダウン

PHOTO:Greg Grandgeorge

「容赦ない」という言葉は、第2区間にまさにぴったりだと思いました。

山脈地帯でないので平坦だと思われがちなアイオワですが(実際私もそう思っていた)、地形はノコギリの刃を横から見たようでアップダウンの繰り返しです。上り下りの間に平坦な部分は存在せず、走っても走っても坂が永遠に終わらないような気がしました。それが何時間も繰り返されるので、ある時点以降、下りで勢いをつけて次の上りに向かおうとするのすら疲れてできない感じでした。山を登るほうが、たどり着くとわかっている山頂が存在し、楽できる下りがあるだけましかもしれません。

5年前に私が参加したレースでボランティアをしていたキャリーは、「カエに感化された!」とグラベルをはじめ、メキメキと実力を伸ばし、IWAR参加がこれで2回目。PHOTO:Greg Grandgeorge

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PROFILE

竹下佳映

竹下佳映

北海道出身。19歳でパイロットを目指し渡米した。現在はシカゴで仕事をしながら、2014年に偶然出会ったグラベルレースの魅力に惹かれ、プロ選手に混ざって上位入賞するなどレースに出続けている第一人者。アブス・プログラベルチ―ム所属

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北海道出身。19歳でパイロットを目指し渡米した。現在はシカゴで仕事をしながら、2014年に偶然出会ったグラベルレースの魅力に惹かれ、プロ選手に混ざって上位入賞するなどレースに出続けている第一人者。アブス・プログラベルチ―ム所属

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