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最高時速は60km超! 驚異のスピードTTはビッセガー勝利|UAEツアー第3ステージ

2022年シーズンのUCIワールドツアー第1戦、UAEツアーは222日に第3ステージを実施。9kmの個人タイムトライアルで争われ、シュテファン・ビッセガー(EFエデュケーション・イージーポスト、スイス)がステージ優勝。レース前半は時速60kmを超えるハイスピードで突き進み、後半もペースを大きく落とすことなく走り抜いた。

平均時速55.575kmで走破

開幕から2日間で平坦ステージをこなしたプロトンは、この日から個人総合成績に左右するステージへと向かっていく。第3ステージは9km個人タイムトライアル。上下の変化が少ないフラットな道を往復。TTスペシャリストが中心の争いになるものと予想された。

この日は西からの強い風が吹き、前半が追い風、逆に後半は向かい風のコンディション。風を味方につけることも重要な要素といえる。

迎えたレースは、追い風でスピードに乗ったビッセガーが全体で1人目となる9分台のタイムをマーク。中間地点に設けられた第1計測まで平均時速60kmを超える驚異的なペースで進行。向かい風の後半はさすがに我慢の走りになったが、それでも落ち込みを最小限にとどめて943秒で走破。最終的な平均時速は55.575kmだった。

以降、有力選手が続々とコースへ。前回個人総合3位のジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)は105秒。この種目の世界王者、フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)は2人目の9分台となる950秒を記録。

個人総合の2強と目されるアダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)とタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)は、前後続けてスタート。まずイェーツが1012秒で走ると、ポガチャルも前半から飛ばして1001秒をマーク。さらに、その後出番を迎えたトム・デュムラン(ユンボ・ヴィスマ)は3番時計となる957秒。総合系ライダーもまずまずの走りで、先々のステージへとつなげた。

大会序盤2ステージで主役を張ったスプリンターたちは、前日勝利のマーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ・アルファヴィニル、イギリス)が1032秒、第1ステージの勝利からリーダージャージの着用を続けるヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス、ベルギー)は1011秒の10位。

これらの結果により、ビッセガーのステージ優勝が決定。個人総合でも首位に浮上。7秒差でガンナ、12秒差でフィリプセンが続く。デュムランやポガチャル、アレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ、ロシア)といった総合系ライダーもトップ10圏内に入ってきた。

23日に行われる第4ステージも、個人総合争いでは大事な関門となる。登坂距離19km、平均勾配5.6%のジュベル・ジャイスを上る、今大会1つ目の山岳ステージ。昨年は大会後半に登場し、個人総合上位陣による首位攻防戦が展開されたが、今年はさらに重要度が増して形成を固める1日となりそう。上位戦線のメンバーが決まる大一番が待ち受ける。

ステージ優勝、個人総合時間賞 シュテファン・ビッセガー コメント

「今日は本当に良い走りができた。脚の状態が良く、自分自身に強さも感じていた。実感していたとおりの結果になりうれしい。最も重要なのは自身のパフォーマンスだが、世界チャンピオンより速いタイムで走れたことも素晴らしい。私の記録を超えるならガンナかと思っていたが、勝利することができ喜びでいっぱいだ。彼はタイムトライアルだけでなくロードレースにおいても世界最高の1人。今はこの喜びに浸りたい。昨年も出場して楽しんだこの大会だが、今年はステージ優勝まで挙げられた。シーズン序盤だが今の状態には自信を持つことができそうだ」

UAEツアー2022 第3ステージ結果

ステージ結果

1 シュテファン・ビッセガー(EFエデュケーション・イージーポスト、スイス) 9’43”Avg. 55.575km
2 フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)+0’07”
3 トム・デュムラン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)+0’14”
4 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)+0’18”
5 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)+0’22”
6 ミッケル・ビョーグ(UAEチームエミレーツ、デンマーク)+0’24”
7 ステファン・デボッド(アスタナカザクスタン チーム、南アフリカ)ST
8 アレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ、ロシア)+0’25”
9 ヨハン・プリースパイタースン(バーレーン・ヴィクトリアス、デンマーク)+0’26”
10 ヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス、ベルギー)+0’28”

個人総合時間賞

1 シュテファン・ビッセガー(EFエデュケーション・イージーポスト、スイス) 9:13’02”
2 フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)+0’07”
3 ヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス、ベルギー)+0’12”
4 トム・デュムラン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)+0’14”
5 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)+0’18”
6 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)+0’22”
7 ステファン・デボッド(アスタナカザクスタン チーム、南アフリカ)+0’24”
8 アレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ、ロシア)+0’25”
9 ニールソン・ポーレス(EFエデュケーション・イージーポスト、アメリカ)+0’28”
10 アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+0’29”

ポイント賞

ヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス、ベルギー)

ヤングライダー賞

シュテファン・ビッセガー(EFエデュケーション・イージーポスト、スイス)

中間スプリント賞

ドミトリー・ストラコフ(ガズプロム・ルスヴェロ、ロシア)

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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