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ポガチャルはアタックも逃げ切りならず、落車乗り越えたユアンが会心の勝利|ティレーノ第3ステージ

UCIワールドツアーのティレーノ~アドリアティコは、現地3月9日に第3ステージが行われた。ステージ優勝争いはスプリントになり、カレブ・ユアン(ロット・スーダル、オーストラリア)が快勝。途中落車に見舞われ、バイク交換を余儀なくされながらここ一番で勝負強さを発揮した。レース終盤にはタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)らが集団から抜け出す場面が見られたが、逃げ切りには至らなかった。リーダージャージはフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)が引き続き着用する。

ユアンは登坂力強化もフィニッシュ前のスピードに影響は出ず

大会3日目はムルロからテルニまでの170km。平坦ステージにカテゴライズされ、前日の第2ステージ同様にスプリンターが主役になる1日。フィニッシュ前3kmはコーナーが連続することから、最終局面でのポジショニングが勝敗を分けることになりそう。エーススプリンターをうまく前方に配置できるか、各チームのリードアウトマンの腕の見せどころでもある。

スタートを前に、第2ステージではスプリントにチャレンジしていたペテル・サガン(トタルエナジーズ、スロバキア)が未出走。この日朝から胃腸症状があり、スタートラインに立てる状態ではなかったよう。

5選手の逃げで始まったレースは、メイン集団が2分程度のタイム差にとどめて進行。残り90kmでユアンがクラッシュに見舞われ、バイク交換を行って再出発。その後もフィーリングが合わないのか、コース脇に止まってメカニックにバイク調整を求めるなど、完全にレースに戻るのに少しばかり時間を要した。

©︎ LaPresse

常に射程圏内に逃げグループをとらえていた集団は、残り47kmで先行していた全員を吸収。しばし一団で進んだが、フィニッシュ前27kmのポイントに置かれる中間スプリントポイントを目前にミッケル・ビョーグ(UAEチームエミレーツ、デンマーク)がスピードアップ。これにポガチャルと世界王者のジュリアン・アラフィリップ(クイックステップ・アルファヴィニル、フランス)が続くと、一瞬集団の動きが止まったこともあり3人逃げの態勢に。当初の狙いとみられる中間スプリントポイントは、ポガチャルが1位通過して3秒のボーナスタイムをもぎ取っている。

©︎ LaPresse

リードを奪った先頭の3人に、テイオ・ゲイガンハート(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)が単独で追いつき、4選手が20秒近いタイム差で先を急ぐ。ただ、先頭交代のローテーションがきれいに回らず、スピードに乗せきれない。反対にメイン集団に勢いが出てきて、結局残り11kmでポガチャルらが引き戻される。ここからは、スプリントに向けて各チームがポジション争いを繰り広げることとなる。

リーダージャージのガンナ自ら先頭に立ち、プロトンを牽引。残り2kmからはアラフィリップが前に出ると、クイックステップ・アルファヴィニルのトレインが先頭付近を押さえてスプリント態勢へと入っていった。

残り1kmを示すフラムルージュを過ぎて、アルペシン・フェニックス、グルパマ・エフデジも前方へ。そして最終コーナーをクリアすると、あとはフィニッシュへ一直線。石畳の路面でのスピード勝負は、真っ先にアルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、フランス)が加速。三番手でコーナーを抜けたユアンが追うと、一気にデマールら前の2人をパス。1人別格の伸びを見せて、そのままフィニッシュへ飛び込んだ。

©︎ LaPresse

この勝利で今季3勝目としたユアン。途中で落車やバイク交換で落ち着かない時間帯があったものの、うまく乗り切って勝利へと結びつけた。この勢いで今年も勝利量産を狙っていく。

個人総合はトップ3に変動はなく、ガンナがリーダージャージをキープ。中間スプリントポイントでボーナスタイムを得たポガチャルは、個人総合3位は変わらないもののガンナとのタイム差を14秒と縮めている。

10日に行う第4ステージから、いよいよ山岳が本格化。世界最大の人工滝といわれるカスカータ・デッレ・マルモレからベッランテまでの202km。レース終盤はベッランテを基点とする周回コースを走るが、勝負はフィニッシュへ向かう最後の上り。フィニッシュ手前約700mで最大勾配11%に達し、登坂力と一瞬のパワーが最後は求められる。個人総合争いにつながる重要な局面にもなりそうだ。

ステージ優勝 カレブ・ユアン コメント

「個人的にはミラノ~サンレモを目標にしているので、終盤の登坂区間を意識して上りを鍛えてきた。今日のようなスプリントにどう影響するかが気になっていたが、このレースも勝ちたいと思っていたのでそれがかなってホッとしている。ポガチャルが飛び出した場面は何がしたかったのかわからなかったけど、状況が難しくならなかったことが救いだった」

個人総合時間賞 フィリッポ・ガンナ コメント

©︎ LaPresse

「フィニッシュ前1.5kmまで先頭をキープしようと思ったけど、エリア(ヴィヴィアーニ)を最高のポジションに送り出すことができなかった。ベン(スウィフト)とともに前方に位置したが、命のリスクを負ってまでスプリントに賭けるべきではないと判断した。別の機会に再チャレンジするよ。

UAEチームエミレーツはポガチャルに中間スプリントポイントを狙わせる目的であることはすぐにわかった。彼らは明日の山岳ステージで再び動いてくるだろうけど、私がジャージを手放すことになるかはやってみないとわからないね」

ティレーノ~アドリアティコ2022 第3ステージ結果

ステージ結果

1 カレブ・ユアン(ロット・スーダル、オーストラリア) 4:07’24”
2 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、フランス)ST
3 オラフ・コーイ(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)
4 ナセル・ブアニ(チーム アルケア・サムシック、フランス)
5 ティム・メルリール(アルペシン・フェニックス、ベルギー)
6 パスカル・アッカーマン(UAEチームエミレーツ、ドイツ)
7 フィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス、ドイツ)
8 シモーネ・コンソンニ(コフィディス、イタリア)
9 エリア・ヴィヴィアーニ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)
10 マッテオ・モスケッティ(トレック・セガフレード、イタリア)

個人総合時間賞

1 フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア) 9:48’04”
2 レムコ・エヴェネプール(クイックステップ・アルファヴィニル、ベルギー)+0’11”
3 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)+0’14”
4 アレックス・ドーセット(イスラエル・プレミアテック、イギリス)+0’25”
5 テイメン・アレンスマン(チーム ディーエスエム、オランダ)+0’28”
6 トビアス・ルドヴィグソン(グルパマ・エフデジ、スウェーデン)+0’32”
7 カスパー・アスグリーン(クイックステップ・アルファヴィニル、デンマーク)+0’36”
8 バンジャマン・トマ(コフィディス、フランス)+0’42”
9 ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナカザクスタン チーム、イタリア)ST
10 ヨス・ファンエムデン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)+0’45”

ポイント賞

ティム・メルリール(アルペシン・フェニックス、ベルギー)

山岳賞

ダヴィデ・バイス(エオーロ・コメタ、イタリア)

ヤングライダー賞

レムコ・エヴェネプール(クイックステップ・アルファヴィニル、ベルギー)

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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