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小林 海の勝利で1・2・3独占のマトリックスパワータグ、安原監督がドキドキの胸中を語る

3月26日から27日にかけて、兵庫県加東市にある兵庫県立播磨中央公園で第2回JBCF播磨中公園ロードレースが開催された。

国内トップカテゴリーシリーズの1つであるJプロツアーの第1戦は3月27日に開催され、終盤に先頭集団から抜け出したマトリックスパワータグの小林 海とレオネル・キンテロが逃げ切り、さらに後続集団から抜け出したフランシスコ・マンセボも3位に入り、マトリックスパワータグが表彰台を独占。圧倒的な力を見せつけた。ここではレース後の勝者小林 海、そしてマトリックスパワータグ安原昌弘監督のドキドキだったという心境など、インタビューをお伝えする。

県の整備により距離が延長された播磨中央公園のコース

3月26日から27日にかけて、兵庫県加東市にある兵庫県立播磨中央公園で第2回JBCF播磨中央公園ロードレースが開催された。

昨年も同公園にて開幕戦が開催されたが、昨年は3kmのコースでのクリテリウムだったのに対して、今年は7kmのコースでロードレースとして開催。

これは兵庫県が全国規模の大会開催に向けて播磨中央公園のサイクリングコースを整備したためだ。
昨年の12月から工事を開始し、Jプロツアーの開幕戦に間に合うよう工事が進められたため、コースサイドでは現在も工事が継続されている。グランドオープンは今年秋頃を予定しているとのこと。また、MTBやBMXのコース整備計画もあるという。

昨年の開幕戦も自治体の要望により有観客での開催となった経緯があるが、今回の整備を含めて自転車競技への兵庫県ならびに加東市の理解と支援の様子がうかがえる。

コースとしても7kmとなったことで難易度はかなり上がった様子。
昨年までKOMだった箇所からさらに上る形となり、コース全体でアップダウンが繰り返されるようなレイアウトに。下り区間もカーブが連続しているため精神的に休める区間がほとんどなく、コース幅も狭めなため、サバイバルなレースが展開されやすいコースに仕上がっている。

JPTはマトリックスパワータグが表彰台を独占し、圧勝!

3月27日に国内トップカテゴリーレースシリーズの一つである、全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)のJプロツアー(以下、JPT)の開幕戦が播磨中央公園の7kmのコースを20周する合計140kmのコースで開催。

キナンレーシングチームや台湾籍のブライトン・レーシングチームを除く12チーム・80名の選手たちがスタートラインに並ぶ。

1周目に決まった13名の逃げ集団

前年度チーム総合優勝チームであるマトリックスパワータグを先頭にレースがスタートすると、レース前に安原監督から「コースレイアウト的に集団前方にいないとそれだけでレースが終わってしまう可能性がある。とにかく集団前方に位置取りするように」と指示があったとおり、マトリックスパワータグ勢が集団先頭を固めた状態でアクチュアルスタートを迎える。

1周目を完了した時点で先頭が13名となり、パンク等のトラブルで2周目時点で以下の11名が先頭集団を形成。

・レオネル・キンテロ/安原大貴/小林 海(マトリックスパワータグ)
・沢田 時(チームブリヂストンサイクリング)
・渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)
・細川健太(弱虫ペダルサイクリングチーム)
・横山航太(シマノレーシング)
・伊藤舜紀(シエルブルー鹿屋)
・池田隆人(リオも・ベルマーレ・レーシングチーム)
・中村龍吉(群馬グリフィン)
・小山智也(アヴニールサイクリング山梨)

先頭集団に対してメイン集団前方やチームブリヂストンサイクリングやシエルブルー鹿屋勢が固め、ペースをコントロール。先頭集団は10分40秒~50秒台の安定したラップタイムを刻み、それに対してメイン集団は10分後半~11分20秒程度と少し波のあるラップタイムで、約2分ほどのタイム差をつけていく。

安定したレース展開が続く中、10周目から11周目にかけてメイン集団がいっきにペースを上げ、タイム差が40秒まで縮まる。このペースアップによってメイン集団は崩壊し、16名まで集団の人数が絞られてしまう。一方、先頭集団も少しずつ人数を減らしていき、11周目の時点で7名に。

メイン集団の中では愛三工業レーシングチームが4名を残すが、愛三工業レーシングチームとしては渡邊が先頭集団に残っているため、積極的にコントロールしようという動きにはならず、14周目にメイン集団のペースが13分台まで落ちると、白川幸希(シエルブルー鹿屋)が単独で飛び出し、約1分差で先頭集団を追う。

しかし、白川単独に対して先頭集団ではマトリックスパワータグの3名が積極的にペースをコントロールするため、白川との差は徐々に開いていく。そして17周目に白川がメイン集団に吸収されると、今度はフランシスコ・マンセボがアタックし、松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)がこれに反応する。

マンセボは松田を突き放して単独で先頭6名を追いかけると、単独で追いかけているとは思えないほどのスピードでどんどんと先頭集団へ迫っていく。すると先頭集団でも小林 海(マトリックスパワータグ)のアタックをきっかけに、沢田 時(チームブリヂストンサイクリング)とレオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)の3名まで先頭集団が絞られると、今度はキンテロがアタックし、少し差がついたタイミングで小林が追走を仕掛けると沢田は反応することができず、先頭はマトリックスパワータグの2名に。

マンセボは19周目に沢田や横山航太(シマノレーシング)らの4名の追走集団をパスすると単独3位に浮上する。小林とキンテロの2名の先頭も順調に走行し1・2フィニッシュを迎えると、マンセボもそのまま3位でフィニッシュし、マトリックスパワータグが1・2・3を独占する圧勝っぷりを開幕戦から見せつけた。

「目標どおりに開幕戦を優勝することができました」小林 海のコメント

「楽勝でしたね(笑)」と開口一番にレース全体を総括した小林は1周目から決まった勝ち逃げについて、「メンバーが良かったですし、最初は後ろから何人かブリッジしてきてもいいようにレオ(キンテロ)や(安原)大貴さんともコミュニケーションを取っていたので、それでうまくいくことができました。力的には僕らが一番強いとわかっていました」と振り返る。

「(レース前には前方で逃げが決まりやすいと監督からの指示があった中での逃げについて)あそこまで早く決まるとは思っていませんでしたが、あのメンバーならいいかなと。僕らがスプリントにしたければスプリントになるし、スプリントにしたくなければスプリントにはならない、そんなことをレース前に話していました」と、レース前から絶対的な自信を持っていたマトリックスパワータグ。

レース中盤でのメイン集団の強烈なペースアップについては、「あの時はまだ余裕もあって、追いつかれてもいけるように考えていましたが、他のチームの逃げメンバーはどうだったかはわかりませんでした。でも僕らの方もペースも上がって、それに後ろの集団でも牽引できるメンバーは限られているのがわかっていて、このコースで2分差を詰めるのは容易ではないこともわかっていたので、ちょっと縮まってもすぐにまたタイム差が開くだろうなと思っていました。思ったとおりになって良かったです」と余裕をもって対応していた小林。

6人から3人、さらにはキンテロとの2人逃げになった終盤での展開については、「レオと僕は余裕があって、それに対して他のメンバーは余裕がなさそうだった。そこで自分が一度アタックしたら沢田 時選手とレオが追ってきて、今度はレオがアタックしたら沢田選手が追えなかったので、自分がレオにブリッジした形。レオに追いついてからは僕らが勝つからとコミュニケーションを取っていました」と、力で展開を作り続けたと小林は振り返る。

西日本チャレンジサイクルロードレース後にヒザの故障が発覚した小林だが、「(ヒザは)全然大丈夫でした(笑)。これまで開幕戦で勝ったことがなくて、冬の間目標を聞かれてもずっと秘密にしていたんですが、じつは開幕戦勝利を今シーズンの目標にしていました。シーズン中大事なレースは色々ありますが、まずは目の前の1勝をと思って準備して来たので、思ったとおりになって良かったです。今回の優勝は今シーズン挙げるであろう数ある優勝の1つだと思うので、このまま1戦1戦集中していけばもっといい結果が出せると思います」と開幕戦に向けてしっかりと準備をしてきた結果を小林はしっかりと発揮できたようだ。

 

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「狙いどおりのレース展開ではあったものの、最後まで不安はあった」安原監督のコメント

「クリテリウムのコースのようなこのコースの特性として絶対に前にいる必要があるし、前にいればそれで複数メンバーが逃げに入れるからとレース前に指示していたら、そのとおりりに3人が、しかも今チームの中で調子の良い(小林)海と(安原)大貴とスプリントのできるレオ(キンテロ)が入ってくれた。海や大貴が本当に調子が良いので、あいつらなら他の逃げメンバーを引き離せるとは思っていたけど、海と大貴だけだと最後スプリントでやられてしまうんじゃないかという万が一の不安もあった。でもレオも入ってくれたので、どう動いてもうちが勝てるんじゃないかな?と2周目には感じていた」とまさに指示どおりの展開となったマトリックスパワータグ。

「他のチームは今日はマトリックスさんの日ですねと簡単に言ってくるけど、実際は不安要素がいっぱいあって、ずっとドキドキしていた。海とレオの2人になってもなお落車一つでダメになってしまうので、ゴールするまではずっと不安だった。選手を信じてはいるけど、不確定要素があったから」と安原監督は最後の最後まで楽観視をしていなかったと語る。

「(レース前々日にヒザを痛めてしまった)大貴は途中からヒザがきつそうに見えていたので、レオと海の1・2はいけるかなと思っていた。そんな時にパコ(マンセボ)を見たらアタックするように見えて、実際そのとおりにアタックして、これは先頭まで抜けてくるなと思った。ただ、パコも驚いていたが、海の調子が本当に良くて、先頭までは追い付けなかった」とチームはレース中の監督の予想どおり1・2・3フィニッシュを決めたが、安原監督は「勝つことも、1・2・3フィニッシュを決めたことも重要だけど、それ以上にチームの存在感を出す、他のチームから目標にされるような強いチームでいることが重要だと自分は思っている。そういう意味でも今日はいいスタートが切れたなと思います」と結果以上にレースの内容を評価する。

安原監督は「この状態で勝てなければいつ勝つのかというぐらい、海の調子が本当に良くて。5月のTOJあたりで調子が落ちて来ないか心配ではあるけど、このままの調子なら海はTOJで総合争いもできると思う。次の大きいレースであるツアー・オブ・ジャパンや6月の全日本選手権に向けて今日は良いスタートが切れたなと思います」と小林に期待を寄せていた。

リザルト

1位:小林 海(マトリックスパワータグ) 3時間41分21秒
2位:レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ) 同
3位:フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) +37秒
4位:横山航太(シマノレーシング) +2分9秒
5位:安原大貴(マトリックスパワータグ) +2分12秒
6位:渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム) 同

プロリーダージャージ

小林 海(マトリックスパワータグ)

U23ホワイトジャージ

山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)

敢闘賞

白川幸希(鹿屋シエルブルー)

リーダージャージを獲得した小林 海(マトリックスパワータグ、右)とU23ホワイトジャージ山本哲央(チームブリヂストンサイクリング、左)

 

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