クロスバイクは通勤用だけじゃない! 新ジャンル「グラベルクロス」が注目される理由
ハマダ
- 2022年04月09日
自転車通勤、通学、そして休日におススメのスポーツバイクの代表といえば「クロスバイク」だ。そのクロスバイクに新たに「グラベルクロス」というジャンルが生まれつつあるという。さっそく編集部が調査してみた。
ところで「クロスバイク」とはどんな自転車か? ガチな競技にも使われる、オンロード向けのバイクロードバイクとオフロード向けのマウンテンバイクの間を取ったような仕様で、やや細めの700Cタイヤ(幅30~38mm)に、フラットハンドルを装備している。長距離を走るというよりは、街中サイクリングやポタリングを楽しむのに向いている自転車だ。
その進化版ともいえる「グラベルクロス」とはなにか? ここでは新宿にあるスポーツバイク専門ショップ、ワイズロード新宿クロスバイク館の大澤知泰さんに話を聞いてみた。
ワイズロード新宿クロスバイク館のクロスバイクマイスターに聞いてみた
「じつは『グラベルクロス』という名称は、まだ業界内でも正式なジャンルとして確立されているものではありません。我々のようなクロスバイクを多く扱うショップスタッフ内で、便宜的に呼び始めたものです」と大澤さん。
「各ブランドによって微妙に定義が異なりますが、要約すると『街中オンロードを走るだけのふつうのクロスバイク(以下※ノーマルクロスと呼び分ける)よりも悪路に強く、砂利道のようないわゆる未舗装路を走って楽しむバイク』です。よりアドベンチャーなライドや長期ツーリングにもチャレンジできる拡張性のあるバイクジャンルです。じつはロードバイク界には先にグラベルブームが来ていて、その流れがクロスバイク界にも来たといった感じです」
グラベルクロスの特徴4点をまとめてみた
「機材的特徴をまとめてみると、以下に紹介する4点になります。ノーマルクロスと比較してみるとわかりやすいですね」
1.ブレーキがディスクブレーキ
グラベルクロスは完全にディスクブレーキ化されている(ノーマルクロスはリムブレーキモデルも混在)
2.タイヤがオフロード向け
幅40mm前後の太め、かつ少しゴツゴツしたセミブロックタイヤを装着している(ノーマルクロスはツルツルのスリックタイプ装着)
3.バッグ類が取り付けやすい
フレーム各所にパッキングバッグを取り付ける用のボルト受け(=ダボ穴)を装備(ノーマルクロスには基本ない)
4.オフロードを走りための機構
マウンテンバイクに搭載されるような機構、例えばサスペンション付きフロントフォークやドロッパーシートポストを搭載しているモデルも存在する(ノーマルクロスにはない)
通勤通学から長距離アドベンチャーライドまで幅広く活躍
「フラットハンドルである点を除けば、非常にグラベルロードバイク(ドロップハンドル装備)に似ていますね。価格帯としてはノーマルクロスと比べて高価です。アルミロードバイクのエントリー~ミドルグレードの10万~15万円と同じくらいでしょうか。またノーマルクロスよりも重量はありますね。タフネス重視です。街中でも問題なく使えて、もっとヤンチャできるバイクといったところでしょうか。『武骨なマシーン』といったイメージで男性に人気がありますね」
「バイクパッキングに対応でき、旅に向いているのも強みですね。つまり街中の舗装路も、砂利の未舗装路も走れて、通勤通学から長距離アドベンチャーライドも走れる。なんでもできるマルチバイクがグラベルクロスの特徴といえるでしょう」
今回はグラベルクロスについての解説を行ったが、現在ワイズロードオンラインでは、グラベルロード&グラベルクロスの特集を展開中。気になる方はこちら↓をクリック!
協力:ワイズロード新宿クロスバイク館
http://ysroad.co.jp/shinjuku-crossbikekan/
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