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山岳賞ジャージのボウマンが逃げ切りで今大会2勝目。マリアローザはカラパスがキープ|ジロ・デ・イタリア

ジロ・デ・イタリアの第19ステージが行われ、クーン・ボウマン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)が逃げ切り勝利を達成。今大会2勝目を挙げ、山岳賞もキープしている。マリアローザはリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)がキープ。ジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストラリア)とのタイム差は3秒のまま翌日の山岳決戦に向かう。

総合争い最後の3連戦の初日

19ステージは難易度星4つのステージ。3級山岳を2つこなした後、1級山岳コロヴラット(登坂距離10.3km、平均勾配9.2%、最大勾配15%)をクリア。最後は2級山岳サンチュアリオ・ディ・カステルモンド(登坂距離7.1km、平均勾配7.8%、最大勾配14%)を上ってフィニッシュする。

逃げは12人。メイン集団は約10分弱のタイム差

スタート後、逃げが決まったのは20km弱を走ったところ。

ボウマン、エドアルド・アッフィニ(ユンボ・ヴィスマ、イタリア)、アンドレア・ヴェンドラーメ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、イタリア)、トビアス・バイヤー(アルペシン・フェニックス、オーストリア)、アレッサンドロ・トネッリ(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)、マグナス・コルト(EFエデュケーション・イージーポスト、デンマーク)、クレモン・ダヴィ(フランス)、アッティラ・ヴァルテル(ともにグルパマ・エフデジ、ハンガリー)、ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア)、マウロ・シュミット(ともにクイックステップ・アルファヴィニル、スイス)、エドワード・トゥーンス(トレック・セガフレード、ベルギー)、フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ、コロンビア)の12人の逃げ集団が完成した。メイン集団はこの逃げを容認。タイム差が10分になる場面もあった。

103km地点と94km地点の3級山岳もこの構図のまま通過。ともに山岳ジャージを着用するボウマンが山頂を1位通過し、ポイントを重ねた。この頃メイン集団はヒンドレー擁するボーラ・ハンスグローエがけん引。マリアローザ逆転の意思を見せていた。

1級山岳コロヴラットで先頭は4人に

1級山岳コロヴラットへの上り。逃げメンバーから遅れる選手が続出する。

残れたのはトネッリ、ボウマン、ヴァルテル、シュミットの4人。ボウマン、ヴァルテル、シュミットは逃げにチームメイトを乗せていた3人。チームの狙いがハマった形となった。レースはそのまま進み山頂もボウマンが1位通過。4人でダウンヒルをこなしていく。

だが、その下りで追いついた選手がいた。ヴェンドラーメだ。一時は逃げから脱落したものの、残り37kmで復帰。このまま先頭5人となる。メイン集団とのタイム差はまだ5分以上。この日も逃げ切り勝利となるのか。

5人のスプリント勝負。ボウマンがコーナーを先頭通過し勝利

7.1km、いよいよ最後の山岳サンチュアリオ・ディ・カステルモンドの上りがスタートする。

後ろとのタイム差は8分以上。逃げ切り勝利を確信した5人はけん制モードに。互いの顔色をうかがいながら、5kmを切った。

フィニッシュラインまでは残りわずか。ようやくアタック合戦がスタートする。2.8kmでボウマンがアタック。そこにカウンターアタックをしかけたのがヴァルテル。ヴェンドラーメはこの動きに上手く反応できず、遅れまいと必死に食らいつく。一方、残りの3人はヴァルテルをがっちりマーク。集団はまた一つになった。その後もトネッリやヴァルテルがそれぞれアタックするが、他の選手もすかさず反応。誰も抜けることができない。

残り1km、この場面でもアタックによる独走は決まらず。相変わらず互いの顔を伺いながら、仕掛けどころを待つ中、ボウマンが無線で話をする姿もみられた。

フィニッシュラインはあと僅か。いよいよ5人によるスプリント争いになる。残り200m、後方からボウマンがアタック。一気に加速する。他の4人もそれについていくが、ボウマンは最後のコーナーを先頭で曲がる。これで勝負あり。一気に後続を引き離す。勝利を確信したボウマンは両手をあげ、フィニッシュラインを一番に通過した。ボウマンはこの日、全ての山岳ポイントを1位通過しポイントを獲得。完璧なレースを展開した。

一方のマリアローザ争い。トップ3のカラパスやミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)が攻撃を仕掛けるものの圧倒的なリードとはならず。トップ3のカラパス、ヒンドレー、ランダは、ボウマンから3分56秒遅れでレースを終えた。メイン集団で長い時間けん引を続けたボーラにとっては、悔しいステージとなっただろう。

チーマ・コッピが立ちはだかる20ステージ

翌日の第19ステージは丘陵ステージ。3級山岳を1つと1級山岳をクリアした後、2級山岳を上ってフィニッシュする。ジロも残り3ステージ。いよいよマリアローザ争いがクライマックスに向かう。

ステージ優勝 クーン・ボウマン コメント

第7ステージで優勝した後、この後のジロの結果はおまけだと言っていた。今日は山岳ポイントを獲得するために走ったけれども、ポイントを獲ることができたので満足している。終盤がヘアピンカーブになっていることは知っていたけれど、予想以上だった。ブレーキをかけるほどだったけど、幸運にもいい位置にいたので勝つことができた。とてもうれしいよ!

総合1位 リチャル・カラパス コメント

大変なステージだったよ。早い段階でリッチー・ポートがリタイアしたのは残念だったけど、シヴァコフがとてもいい仕事をしてくれた。ジロは本当にエキサイティングだ。ヒンドレー、ランダと実力は伯仲している。明日のステージがどうなるか、どんな展開になっても結果を求めていくよ。

ジロ・デ・イタリア2022 第19ステージ結果

ステージ結果

1 クーン・ボウマン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)4’32’55″
2 マウロ・シュミット(クイックステップ・アルファヴィニル、スイス)
3 アレッサンドロ・トネッリ(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)+0’03”
4 アッティラ・ヴァルテル(グルパマ・エフデジ、ハンガリー)+0’06”
5 アンドレア・ヴェンドラーメ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、イタリア)+0’10”
6 トビアス・バイヤー(アルペシン・フェニックス、オーストリア)+2’45”
7 ギヨーム・マルタン(コフィディス、フランス)+3’49”
8 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)+3’56”
9 ジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストラリア)
10 ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)

個人総合時間賞(マリアローザ)

1 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル) 81:18’12”
2 ジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストラリア)+0’03”
3 ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+1’05”
4 ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)+5’53”
5 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+6’22”
6 ヤン・ヒルト(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、チェコ)+7’15”
7 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+8’21”
8 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、イタリア)+12’55”
9 フアン・ロペス(トレック・セガフレード、スペイン)+15’29”
10 ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)+17’10”

ポイント賞(マリアチクラミーノ)

アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、フランス)

山岳賞(マリアアッズーラ)

クーン・ボウマン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)

ヤングライダー賞(マリアビアンカ)

フアン・ロペス(トレック・セガフレード、スペイン)

チーム総合

バーレーン・ヴィクトリアス

▼【保存版】ジロ・デ・イタリア2022スタートリスト&コースプレビューはこちら

ジロ・デ・イタリア2022

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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