3年ぶりのニセコに市民レーサーの熱戦と歓喜はじける|ANAニセコクラシック2022
Bicycle Club編集部
- 2022年06月12日
2022年6月10日~12日、ニセコが帰ってきた。2020年・2021年と新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止となっていたニセコクラシックが3年ぶりに開催。UCIグランフォンドワールドシリーズの対象レースということもあり、また北海道ニセコ地域の雄大な自然を走るダイナミックなコースから年々人気を高めていた同大会の再開を待ち望んだ全国のライダーが集結した。
待ちわびたニセコに日本各地から1000人のライダーが集結
UCI対象カテゴリーでは上位20%の選手にグランフォンド世界選手権の出場権が与えられることも大会の大きな魅力。貴重な公道レースでもあり、結果を求めずとも走るだけでも満足なロケーションにファンも多い。
今年は6月開催となり、日本の市民レーサーのもうひとつの目標レース「富士ヒルクライム」と同日の設定となったこと、さらに新型コロナウイルスの影響による海外からの参加選手減があり、エントリー人数は全カテゴリーで1033人となった。2019年の1528人からは減少しているが、それでも1000人規模の公道ロードレースは他に類をみない。
150kmは石井祥平が独走、妻・嘉子と夫婦で優勝
トップ市民レーサーが集った150kmは、ラスト30kmで飛び出した石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)が迫りくる追走集団を振り切って全体トップの総合優勝を達成。初参加にして見事ニセコの王者に輝いた。
アーティファクトレーシングチームは、祥平の妻である石井嘉子も女子19-34カテゴリーで優勝を飾り、夫婦優勝という結果に。
石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)のコメント
「上り下りのある150kmのラインレースに魅力を感じて、参戦しました。コース終盤のレイアウトは自分に向いていると思った反面、それまでに上り下りを繰り返した時にどうなるかは不安なところもありました。集団の人数を絞りたくて飛び出しましたが、最後まで逃げられるとは思わず、スプリント勝負になるだろうと踏んでいたんです。高岡選手を筆頭に、富士ヒルチャンプの佐々木選手、田中選手もいて自分より強い相手にどうなるかは少し不安でもありましたね。残り15kmの最後の補給所のところで20秒差と聞いて、そこから本気で踏み始めました。タイム差が縮まらずこれはいけると感じつつも、最後の上りで後続がいないのを確認するまでは確信は持てませんでした」
短くもニセコクラシックのエッセンスが凝縮された85kmでは男子50-54カテゴリーの山本裕昭(BONDS静岡サイクルRT)が男子40-49カテゴリーの高橋 淳(team ZERO)との一騎打ちスプリントを制して総合優勝を遂げている。
多くの選手のフィニッシュをニセコのシンボル羊蹄山がお出迎え。好天、6月の爽やかな風の中を走り切った選手たちの表情は空に劣らず晴れやかだった。
リザルトはこちら
https://nisekoclassic.com/news/results
「ANA NISEKO CLASSIC 2022」2022年6月10日~12日
大会種目
ロードレース
150km & 85km
タイムトライアル
詳細は7月20日発売予定のバイシクルクラブ9月号ではニセコクラシック参戦レポートを掲載予定だ!
公式サイト:ニセコクラシック
https://nisekoclassic.com
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