BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

小林 海がJプロツアー5勝目! マトリックスパワータグが6戦連続でワン・ツーフィニッシュ

6月18日から19日にかけて静岡県伊豆市にある日本サイクルスポーツセンターの5kmサーキットで、全日本実業団自転車競技連盟主催で第56回JBCF東日本ロードクラシック修善寺大会が開催。初日となる18日はJプロツアーはじめ、Jエリートツアー、Jフェミニンツアー、マスターズのレースが行われた。

Bryton Racing Teamやキナンレーシングチームが今シーズンのJプロツアー初参戦となり注目されたJプロツアーでは、50kmと比較的短い距離で開催されたレースを小林 海(マトリックスパワータグ)が制し、今シーズン5勝目。2位にはチームメイトのレオネル・キンテロが入り、開幕戦から続くワン・ツーフィニッシュの連続回数も6に伸ばした。

東京2020のレガシー日本CSCで3年ぶりのJプロツアー
JBCF東日本ロードクラシック修善寺大会

6月18日から19日にかけて静岡県伊豆市にある日本サイクルスポーツセンター(以下、CSC)の5kmサーキットで、全日本実業団自転車競技連盟(以下、JBCF)主催の第56回JBCF東日本ロードクラシック修善寺大会が開催。

CSCといえば東京2020のMTB XCO会場として使われたこともあり、JBCFがレースを開催するのは3年ぶり。3年前は3月の開幕戦として開催されたが、今年は全日本選手権前最後のレースとして開催され、全日本選手権を占う上でも重要なレースとなった。

注目のJプロツアー(以下、JPT)は、5kmのコースを10周する50kmのレースとして開催。
距離は比較的短い部類に入るが、アップダウンしかないこのコースでは短い分強度も最初から上がり、前半から厳しいレースが展開されることが予想された。

序盤からアタック合戦が繰り広げられ、5名の逃げ集団が形成される

2周目に形成された5名の逃げ

JBCFではおそらく初めてとなる海外籍・台湾のチームであるBryton Racing Teamや、キナンレーシングチームが今シーズン初めてJPTのレースのスタートラインに並ぶということで注目された第56回JBCF東日本ロードクラシック修善寺大会 Day1。

JPTのレース前に開催されたE1/マスターズのレースの最中から雨が降り出し、JPTのスタート前には小降りになったものの、路面は完全ウェットな中でのレースとなった。

スタートラインには14チーム合計74名の選手が並び、13時15分に50kmのレースがスタート。

1周目から積極的にアタックがかかると、2周目に以下の5名が先頭集団を形成。

・横山航太/中井唯晶(シマノレーシング)
・ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
・渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)
・入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)

集団は各チーム様子を見ながら、落ち着いたペース

開幕戦から5戦連続でワン・ツーフィニッシュを決めているマトリックスパワータグの安原監督は選手たちに対して「(小林)海は他のチームから絶対にマークされるから、それ以外のホセ(ビセンテ・トリビオ)やレオ(キンテロ)らに、逃げに乗るように」と指示を出し、序盤からチームは監督の指示どおりにレースを進める。

リーダージャージの小林 海自らレースを動かす

ペースアップで絞られたメイン集団

メイン集団はどこかのチームがコントロールするような動きにはならず、各チームが先頭付近に顔を出すような状況が続く。

30秒程度のタイムギャップがついた5周目、逃げのメンバーが良いだけにこのまま後半まで行くかと思われた矢先、メイン集団のペースが突如として上がり、タイム差は約10秒まで詰まる。さらに逃げ集団でもペースが上がった結果、逃げ集団は横山がドロップする形で4名となる。

横山が遅れ、逃げ集団は4名に

このペースアップも6周目には落ち着いたがタイム差は40秒まで開き、ラップタイムが20秒前後変化するほどのインターバルがかかる中、逃げ集団・メイン集団は合計して40名弱と、スタート時点から約半数の選手にまで勝負は絞り込まれる。

小林が単独で先頭に追い付く

そして7周目から8周目にかけて小林のアタックをきっかけにメイン集団から数名の選手が先頭集団に追い付き、小林やキンテロ、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)らを含む10名程度の先頭集団となる。

小林は「何名かの集団がブリッジを仕掛け、その結果として各集団のタイム差が10~20秒程度になるような展開だと、あまり力を使わずにメイン集団が先頭を吸収できてしまい、またアタック合戦が繰り返されてしまう。そんな展開になるのが嫌だったので、集団の様子を見る意味も込めて、アタックしました。このアタックにトマ(ルバ)やレオらが追い付いてきて、想定どおりの展開に持ち込むことができました」とレース後に自らアタックした理由をコメントしている。

ルバやトリビオらがアタックを繰り返す中
最後の上りで抜け出した小林が今シーズン5勝目を決める

ルバらが積極的にアタックをかける

10名程度の先頭集団ではルバやトリビオがアタックを繰り返し、10周目の最後の上りに入る時点で以下の7名にまで勝負は絞り込まれる。

・ホセ・ビセンテ・トリビオ/レオネル・キンテロ/小林 海(マトリックスパワータグ)
・渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)
・入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)
・中井唯晶(シマノレーシング)
・トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)

そして最後の上り区間で小林がアタックを仕掛けると、ルバすらもついていけず、単独で頂上を越えて下りへ入り、2番手争いには単独のルバに対してトリビオとキンテロ2名と、こちらもマトリックス有利な展開に持ち込む。

小林 海が今シーズン5勝目を表現したガッツポーズを見せる

小林は下り区間、そしてホームストレートの上りでも2位集団に追い付かれることはなく、ゴールライン上で5勝目を表すガッツポーズを掲げ、小林がその力を見せつけた。

さらに2位集団のスプリントもキンテロが先着し、開幕戦から続く小林・キンテロによるワン・ツーフィニッシュの連続記録を6へと伸ばした。

キンテロが2位争いのスプリントを制した

3位にはルバが入り、マトリックスパワータグによる表彰台独占は防ぐ形となった。

小林はレース後、「終盤の先頭集団にはスプリントだったらレオ、自分はマークされるだろうけどホセはアタックできるという、チームとして理想の形に持ち込むことができ、各々が役割を果たすことでトマに力を使わせることができました。最後のアタックでも後ろを振り返ったらトマが後ろの集団の先頭にいましたが、徐々に差が広がっていたのでこれはいけるなと思い、下りでもそのまま踏み続けたら後ろは見えなかったので、これは勝ったなと思いました」と勝利の要因を語ってくれた。

翌19日のJPTは約2倍となる22周回、合計110kmでのレースとなる。

小林は「明日は距離が伸びる分もっとキツいレースになると思います。」と語るが、小林、そしてマトリックスパワータグの勢いを止める選手が現れるのか注目したい。

結果  JPT 120km

1位 小林 海(マトリックスパワータグ)
2位 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)
3位 トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)

プロリーダージャージ

小林 海(マトリックスパワータグ)

ネクストリーダージャージ

山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)

リーダージャージ表彰式。左は山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)、右は小林 海(マトリックスパワータグ)

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load