世界選手権女子エリート優勝はファンフルーテン、與那嶺は29位、垣田がジュニアで5位
Bicycle Club編集部
- 2022年09月25日
9月18日から25日までの7日間、オーストラリア、シドニー近郊のウロンゴンで世界選手権が開催されている。23日に女子ロードレースのジュニアとエリート(U23を含む)が行われ、ジュニアでは垣田真穂(松山学院高等学校)が5位と好成績を収めた。さらにエリートでは與那嶺恵理(よなみねえり、ヒューマンパワードヘルス、日本)が最終局面まで残り、29位でフィニッシュしている。
骨折を乗り越えファンフルーテンが世界チャンピオンに
9月24日に開催された與那嶺が出場した女子エリート。レースはヘレンズバラをスタートし、ウロンゴンで34.2kmの大周回「マウント・キーラ・ループ」を周回、標高473mマウント・キーラを越えてウロンゴン市街地でのサーキットへ向かうコースで行われた。
今回、マウント・キーラでは大きな動きは起こらず、勝負は市街地サーキットに持ち越された。
残り5周で妹のゾーエがジュニアで世界チャンピオンとなったエリノア・バックステッド(トレック・セガフレード、イギリス)を含む3人の逃げが決まり、最大1分半近い差をつけたが吸収されてしまう。その後、レースが動いたのは残り2周でエリーザ・ロンゴボルギーニ(トレック・セガフレード、イタリア)を含む5人が残り2周で先行した。
その後、ラスト1周でメイン集団がペースアップ。最終的に8人が残った追走集団にいたアネミエク・ファンフルーテン(モビスターチーム、オランダ)がゴール手前で先行する5人に追いつき、他を寄せ付けない強力なアタックで見事に世界チャンピオンの座を手に入れた。
オランダチームはロードレースの直前にデミ・フォレリング(チームSDワークス)がCOVID19陽性となりメンバーを減らし、さらにファンフルーテンもチームTTで落車、右ヒジを骨折するという不運続きのなか、見事に逆転勝利をつかんだ。
また、日本代表の與那嶺は終盤までメイン集団で展開していたが、最終周回最後のペースアップ上りでペースアップについていけず4分50秒遅れの29位でフィニッシュしている。
與那嶺恵里コメント
最後にメイン集団からドロップした悔しさはありますが、ケガなくシーズンを終えられたのでホッとしています。コースはパンチの効いた上りがあり、私のタイプではありませんでしたが、今のベストは出せました。チームカーもなく、トラブルが起きればその場でレースが終わる嫌な緊張感はありましたが、うまく集団を泳げたと思います。手術後(腸骨動脈内繊維症)から3分前後の高い出力でのトレーニングは行っておらず、しかし今回はそのゾーンが最も必要なコースだったので一周目を終えた後、これは仕方がないと感じました。これでシーズンは終了です。10月の全日本選手権は気持ちが乗れば出ようと思います。
リザルト 女子エリート 164.3㎞
1 アネミエク・ファンフルーテン(モビスターチーム、オランダ)4:24:25
2 ロッテ・コペッキ(チームSDワークス、ベルギー)+0:01
3 シルビア・ペルシコ(バルカー・トラベル&サービス、イタリア)ST
29 與那嶺恵理(ヒューマンパワーヘルス、日本)+4:50
リザルト 女子ジュニア 76.2㎞
1 ゾーイ・バックステッド(イギリス)1:47:05
2 エグランティーヌ・レイア(フランス、ベルギー)+2:07
3 ニンケ・ヴィンケ(オランダ)ST
5 垣田真穂(松山学院高等学校、日本)+2:21
DNF 水谷彩奈(松山学院高校、日本)
レース公式WEBサイト
https://www.uci.org/race-hub/2022-uci-road-world-championships-wollongong/
輿那嶺恵理 公式WEBサイト
http://eriy.jp/
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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