【保存版】ジロ・デ・イタリア2023スタートリスト&コースプレビュー
Bicycle Club編集部
- 2023年05月05日
INDEX
ジロ・デ・イタリア2023 スタートリスト
※印はヤングライダー賞(25歳以下)対象選手
スーダル・クイックステップ
1 レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)※
2 ダヴィデ・バッレリーニ(スーダル・クイックステップ、イタリア)
3 マティア・カッタネオ(スーダル・クイックステップ、イタリア)
4 ヨセフ・チェルニー(スーダル・クイックステップ、チェコ)
5 ヤン・ヒルト(スーダル・クイックステップ、チェコ)
6 ピーテル・セリー(スーダル・クイックステップ、ベルギー)
7 イラン・ファンウィルデル(スーダル・クイックステップ、ベルギー)※
8 ルイス・フェルヴァーケ(スーダル・クイックステップ、ベルギー)
アージェードゥーゼール・シトロエン チーム
11 オレリアン・パレパントル(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)
12 アレックス・ボーダン(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)※
13 ミカエル・シェレル(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)
14 ポール・ラペラ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)※
15 ヴァランタン・パレパントル(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)※
16 ニコラ・プロドム(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)
17 アンドレア・ヴェンドラーメ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、イタリア)
18 ローレンス・ワーバス(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、アメリカ)
アルペシン・ドゥクーニンク
21 ステファノ・オルダーニ(アルペシン・ドゥクーニンク、イタリア)※
22 ニコラ・コンチ(アルペシン・ドゥクーニンク、イタリア)
23 カーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク、オーストラリア)※
24 アレクサンダー・クリーガー(アルペシン・ドゥクーニンク、ドイツ)
25 セネ・レイセン(アルペシン・ドゥクーニンク、ドイツ)
26 オスカル・リースビーク(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)
27 クリスティアン・ズバラーリ(アルペシン・ドゥクーニンク、イタリア)
28 ラモン・シンケルダム(アルペシン・ドゥクーニンク、オランダ)
アスタナ・カザクスタン チーム
31 マーク・カヴェンディッシュ(アスタナ・カザクスタン チーム、イギリス)
32 サムエーレ・バティステッラ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)※
33 ジョセフロイド・ドンブロウスキー(アスタナ・カザクスタン チーム、アメリカ)
34 ジャンニ・モスコン(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)
35 ワジム・プロンスキー(アスタナ・カザクスタン チーム、カザフスタン)※
36 ルイスレオン・サンチェス(アスタナ・カザクスタン チーム、スペイン)
37 クリスティアン・スカローニ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)
38 シモーネ・ヴェラスコ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)
バーレーン・ヴィクトリアス
41 ジャック・ヘイグ(バーレーン・ヴィクトリアス、オーストラリア)
42 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)
43 サンティアゴ・ブイトラゴ(バーレーン・ヴィクトリアス、コロンビア)※
44 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)
45 アンドレア・パスクアロン(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)
46 ジョナサン・ミラン(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)※
47 ヤシャ・ズッタリン(バーレーン・ヴィクトリアス、ドイツ)
48 エドアルド・ザンバニーニ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)※
ボーラ・ハンスグローエ
51 アレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ)
52 ジョヴァンニ・アレオッティ(ボーラ・ハンスグローエ、イタリア)※
53 チェザーレ・ベネデッティ(ボーラ・ハンスグローエ、ポーランド)
54 ニコ・デンツ(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)
55 ボブ・ユンゲルス(ボーラ・ハンスグローエ、ルクセンブルク)
56 レナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)
57 パトリック・コンラッド(ボーラ・ハンスグローエ、オーストリア)
58 アントン・パルツァー(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)
コフィディス
61 シモーネ・コンソンニ(コフィディス、イタリア)
62 フランソワ・ビダール(コフィディス、フランス)
63 トマ・シャンピオン(コフィディス、フランス)※
64 ダヴィデ・チモライ(コフィディス、イタリア)
65 アレクサンドル・ドゥレットル(コフィディス、フランス)
66 ヨナタン・ラストラ(コフィディス、フランス)
67 レミ・ロシャス(コフィディス、フランス)
68 ユーゴ・トゥミール(コフィディス、フランス)※
EFエデュケーション・イージーポスト
71 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーション・イージーポスト、コロンビア)
72 ヨナタン・カイセド(EFエデュケーション・イージーポスト、エクアドル)
73 ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)
74 ジェフェルソン・セペダ(EFエデュケーション・イージーポスト、エクアドル)※
75 ステファン・デボッド(EFエデュケーション・イージーポスト、南アフリカ)
76 ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)※
77 アルベルト・ベッティオル(EFエデュケーション・イージーポスト、イタリア)
78 マグナス・コルト(EFエデュケーション・イージーポスト、デンマーク)
エオーロ・コメタ
81 ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(エオーロ・コメタ、イタリア)
82 ダヴィデ・バイス(エオーロ・コメタ、イタリア)※
83 マッティア・バイス(エオーロ・コメタ、イタリア)
84 エリック・フェッター(エオーロ・コメタ、ハンガリー)※
85 ロレンツォ・フォルトゥナート(エオーロ・コメタ、イタリア)
86 フランチェスコ・ガヴァッツィ(エオーロ・コメタ、イタリア)
87 ミルコ・マエストリ(エオーロ・コメタ、イタリア)
88 ディエゴ・セビーリャ(エオーロ・コメタ、スペイン)
グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ
91 フィリッポ・フィオレッリ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)
92 ルカ・コヴィリ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)
93 ダヴィデ・ガッブロ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)
94 フィリッポ・マーリ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)※
95 マルティン・マルチェルージ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)※
96 ヘノック・ムルブラン(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ、エリトリア)※
97 アレッサンドロ・トネッリ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)
98 サムエーレ・ゾッカラート(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ、イタリア)※
グルパマ・エフデジ
101 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ、フランス)
102 ブルーノ・アルミライル(グルパマ・エフデジ、フランス)
103 イグナタス・コノヴァロヴァス(グルパマ・エフデジ、リトアニア)
104 シュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ、スイス)
105 ファビアン・リーンハルト(グルパマ・エフデジ、スイス)
106 ルディ・モラール(グルパマ・エフデジ、フランス)
107 ジェイク・スチュワート(グルパマ・エフデジ、イギリス)※
109 ラルス・ファンデンベルフ(グルパマ・エフデジ、オランダ)※
イネオス・グレナディアーズ
111 テイオ・ゲイガンハート(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)
112 テイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアーズ、オランダ)※
113 ローレンス・デプルス(イネオス・グレナディアーズ、ベルギー)
114 フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)
115 サルヴァトーレ・プッチョ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)
116 パヴェル・シヴァコフ(イネオス・グレナディアーズ、フランス)
117 ベン・スウィフト(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)
118 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)
アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ
121 ロレンツォ・ロータ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ、イタリア)
122 ニッコロ・ボニファツィオ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ、イタリア)
123 スヴェンエリック・ビーストルム(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ、ノルウェー)
124 ローレンス・ハイス(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ、ベルギー)※
125 アルネ・マーリッツ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ、ベルギー)※
126 シモーネ・ペティッリ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ、イタリア)
127 ローレンス・レックス(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ、ベルギー)※
128 レイン・タラマエ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ、エストニア)
イスラエル・プレミアテック
131 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イスラエル・プレミアテック、イタリア)
132 セバスチャン・バーウィック(イスラエル・プレミアテック、オーストラリア)※
133 サイモン・クラーク(イスラエル・プレミアテック、オーストラリア)
134 マルコ・フリーゴ(イスラエル・プレミアテック、イタリア)※
135 デレク・ジー(イスラエル・プレミアテック、カナダ)
136 マシュー・リッチテッロ(イスラエル・プレミアテック、アメリカ)※
137 マッズ・ウルスシュミット(イスラエル・プレミアテック、デンマーク)
138 スティーブン・ウィリアムズ(イスラエル・プレミアテック、イギリス)
ユンボ・ヴィスマ
141 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)
142 エドアルド・アッフィニ(ユンボ・ヴィスマ、イタリア)
143 クーン・ボウマン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)
144 ローハン・デニス(ユンボ・ヴィスマ、オーストラリア)
145 ミヒェル・ヘスマン(チーム ユンボ・ヴィスマ、ドイツ)※
146 セップ・クス(ユンボ・ヴィスマ、アメリカ)
147 トーマス・グローグ(チーム ユンボ・ヴィスマ、イギリス)※
148 サム・オーメン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)
モビスター チーム
151 フェルナンド・ガビリア(モビスター チーム、コロンビア)
152 ウィリアム・バルタ(モビスター チーム、アメリカ)
153 マックス・カンター(モビスター チーム、ドイツ)
154 オスカル・ロドリゲス(モビスター チーム、スペイン)
155 ホセ・ロハス(モビスター チーム、スペイン)
156 エイネルアウグスト・ルビオ(モビスター チーム、コロンビア)※
157 アルベルト・トレス(モビスター チーム、スペイン)
158 カルロス・ベローナ(モビスター チーム、スペイン)
チーム アルケア・サムシック
161 ワレン・バルギル(チーム アルケア・サムシック、フランス)
162 マキシム・ブエ(チーム アルケア・サムシック、フランス)
163 ダヴィド・デッケル(チーム アルケア・サムシック、オランダ)※
164 ティボー・ゲルナレック(チーム アルケア・サムシック、フランス)
165 ミヘル・リース(チーム アルケア・サムシック、ルクセンブルク)※
166 アラン・リウー(チーム アルケア・サムシック、フランス)
167 クレモン・ルッソ(チーム アルケア・サムシック、フランス)
168 アレッサンドロ・ヴェッレ(チーム アルケア・サムシック、イタリア)※
チーム コラテック・セッレイタリア
171 ヴァレリオ・コンティ(チーム コラテック・セッレイタリア、イタリア)
172 ニコラス・ダッラヴァッレ(チーム コラテック・セッレイタリア、イタリア)
173 ステファノ・ガンディン(チーム コラテック・セッレイタリア、イタリア)
174 アレッサンドロ・イアッキ(チーム コラテック・セッレイタリア、イタリア)※
175 アレクサンダー・コニシェフ(チーム コラテック・セッレイタリア、イタリア)※
176 チャーリー・クオーターマン(チーム コラテック・セッレイタリア、イギリス)※
177 ヴェリコ・ストイニッチ(チーム コラテック・セッレイタリア、セルビア)※
178 カレル・ヴァチェク(チーム コラテック・セッレイタリア、チェコ)※
チーム ディーエスエム
181 アンドレアス・レックネスン(チーム ディーエスエム、ノルウェー)※
182 アルベルト・ダイネーゼ(チーム ディーエスエム、イタリア)※
183 ヨナス・ヴィデバーグ(チーム ディーエスエム、ノルウェー)※
184 ニクラス・メルクル(チーム ディーエスエム、ドイツ)※
185 マリウス・マイヤーホーファー(チーム ディーエスエム、ドイツ)
186 フロリアン・ストーク(チーム ディーエスエム、ドイツ)
187 マーティン・トゥスフェルト(チーム ディーエスエム、オランダ)
188 ハルム・ファンハウケ(チーム ディーエスエム、ベルギー)
チーム ジェイコ・アルウラー
191 マイケル・マシューズ(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)
192 アレッサンドロ・デマルキ(チーム ジェイコ・アルウラー、イタリア)
193 エディ・ダンバー(チーム ジェイコ・アルウラー、アイルランド)
194 マイケル・ヘップバーン(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)
195 ルーカス・ペストルベルガー(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストリア)
196 カラム・スコットソン(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)
197 キャンベル・スチュアート(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)※
198 フィリッポ・ザナ(チーム ジェイコ・アルウラー、イタリア)
トレック・セガフレード
201 マッズ・ピーダスン(トレック・セガフレード、デンマーク)
202 アマヌエル・ゲブレイグザビエル(トレック・セガフレード、エリトリア)
203 ダーン・ホーレ(トレック・セガフレード、オランダ)※
204 アレックス・キルシュ(トレック・セガフレード、ルクセンブルク)
205 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード、オランダ)
206 トムス・スクインシュ(トレック・セガフレード、ラトビア)
207 ナトナエル・テスファツィオン(トレック・セガフレード、エリトリア)※
208 オット・フェルハールデ(トレック・セガフレード、ベルギー)
UAEチームエミレーツ
211 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)※
212 パスカル・アッカーマン(UAEチームエミレーツ、ドイツ)
213 アレッサンドロ・コーヴィ(UAEチームエミレーツ、イタリア)※
214 ダヴィデ・フォルモロ(UAEチームエミレーツ、イタリア)
215 ライアン・ギボンズ(UAEチームエミレーツ、南アフリカ)
216 ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ、アメリカ)※
217 ディエゴ・ウリッシ(UAEチームエミレーツ、イタリア)
218 ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ、オーストラリア)
ジロ・デ・イタリア2023 コースプレビュー
5月6日 第1ステージ コスタ・デイ・トラボッキ フォッサチェーズィア・マリーナ~オルトーナ 19.6km 個人タイムトライアル ★★
2023年のジロ・デ・イタリア開幕は、アドリア海沿いでの個人タイムトライアルで。TTの比重が高く、大会を通じて3回・総距離73.2kmと、昨年より50km以上の延伸。総合を狙う選手にとっては、好スタートを切るために初日から気が抜けない。フィニッシュ前2.8kmから約1kmは平均勾配5.4%、最大勾配8%の上り。いったん下って、最後の750mで再び上り基調。最終盤に2度ある鋭角コーナーや石畳も特徴的だ。
5月7日 第2ステージ テーラモ~サン・サルヴォ 202km 平坦 ★
今大会最初の平坦ステージは、途中2カ所の4級山岳で山岳賞「マリア・アッズーラ」争いが“開幕”。その間には2カ所の中間スプリントポイントでの、ポイント賞「マリア・チクラミーノ」をかけた動きも見られるはず。前日の個人TTで走ったルートを逆走して最終盤へ。残り1.4kmのラウンドアバウト、残り1kmでの直角コーナーが各チームのスプリントポジションにどう影響を与えるか。
5月8日 第3ステージ ヴァスト~メルフィ 213km 丘陵 ★★★
長く平坦区間を走り、残り40kmから内陸部の丘陵地帯へ。3級山岳ヴァリコ・デイ・ラーギ・ディ・モンティッキオ(登坂距離6.3km、平均勾配6.4%、最大勾配10%)と4級山岳ヴァリコ・ラ・クローチェ(2.6km、7.6%、10%)を立て続けに上ったら、今度はフィニッシュへ向かって駆け下る。最終盤は細かな変化が多く、フィニッシュ前350mは5%の上り。果たしてスプリンターは生き残ることができるか。
5月9日 第4ステージ ヴェノーザ~ラーゴ・ラチェノ 175km 丘陵 ★★★
レース半ばにパッソ・デッレ・クロチェッレ(登坂距離13.6km、平均勾配4.3%、最大勾配11%)とヴァーリコ・ディ・モンテ・カッルォッツォ(19.9km、3.8%、11%)、2つの2級山岳を通過。さらに内陸へと進み、フィニッシュ前12.6kmから最後の2級山岳コッレ・モレッラ(9.6km、6.2%、12%)へ。中腹から10%超えの急勾配となり、上り終えてからは3kmにわたる下りと平坦路。どの程度人数が絞られた状態で最終局面を迎えるか注目。
5月10日 第5ステージ アトリパルダ~サレルノ 171km 平坦 ★★
前半から中盤にかけてはアップダウンが連続。2つ目の3級山岳を上って、続く無印の登坂を終えたらフィニッシュまでは50km。あとは下りと平坦で、スプリントを狙うならば繰り返される起伏を耐えて終盤勝負の構え。ティレニア海を見ながらフィニッシュ地・サレルノを目指す。
5月11日 第6ステージ ナポリ~ナポリ 162km 平坦 ★★
ヴェスヴィオ火山の外郭を走ったのちにソレント半島へ。2級山岳ヴァリコ・ディ・キウンズィ(登坂距離8.3km、平均勾配6.3%、最大勾配10%)を越え、3級山岳ピッコ・サンタンジェロ(7.5km、3.8%、9%)もクリア。起伏と無数のコーナーを抜けて、出発地ナポリへと戻る。大小いくつかのコーナーを経て、最後の1kmは海を見ながらの一直線。
5月12日 第7ステージ カプア~グラン・サッソ・ディタリア(カンポ・インペラトーレ) 218km 山岳 ★★★★
イタリア半島の北上を再開。内陸の丘陵地帯へ入ったら、まずは2級山岳ロッカラーゾ(登坂距離6.9km、平均勾配6.5%、最大12%)を上る。一度下ったのち、最後の47kmはフィニッシュまで上り続ける。2級山岳カラーシオ(13.5km、6%、10%)から間髪入れずに1級山岳グラン・サッソ(26.4km、3.4%)へ。この最後の上りは緩斜面がしばし続くが、フィニッシュ前2.5kmで傾斜が急に厳しくなり、残り1kmで最大勾配13%に。標高2130mに到達するこの日に、個人総合争いから脱落する選手が出てくるかもしれない。
5月13日 第8ステージ テルニ~フォッソンブローネ 207km 丘陵 ★★★
無印の上りを越えつつも、おおむね平坦基調を進んでレース後半へ。一度フィニッシュ地フォッソンブローネを通過すると、最大勾配19%の4級山岳イ・カップッチーニ(登坂距離2.8km、平均勾配7.9%)と同じく18%の2級山岳モンテ・デッレ・チェザーネ(7.8km、6.5%)を立て続けに上る。さらに残り10kmを切ったところで再びイ・カップッチーニを登坂。頂上からフィニッシュまでは約6km。急坂でアタックした選手が最後の下りと平坦も攻略して逃げ切ることができるか。
5月14日 第9ステージ サヴィニャーノ・スル・ルビコーネ~チェゼーナ(テクノジム・ヴィレッジ) 35km 個人タイムトライアル ★★★★
この大会2回目の個人タイムトライアル。高低の変化がほとんどなく、スペシャリスト向けのレイアウト。大小複数のコーナーが待ち受けるが、走りのリズムを狂わせるようなところは一切ない。主催者によれば、予想されるアベレージスピードは52~56km。ステージ優勝争いはもとより、総合系ライダーにとっても少しでも失速してしまうと1~2分ロスする危険性がはらんでいる。そして、このステージで第1週が終わる。
5月15日 休息日
5月16日 第10ステージ スカンディアーノ~ヴィアレッジョ 196km 平坦 ★★
星2つの平坦ステージながら、前半には長い上りの2級山岳が待っている。直後の4級山岳も含めて、スプリンターたちは何とかしのぎたい。フィニッシュまで75kmを切ると、あとは平坦。再びティレニア海側へと戻って最終局面を迎える。
5月17日 第11ステージ カマイオーレ~トルトナ 219km 平坦 ★★
イタリア北部へと進む1日。途中、3級と4級合計3カ所の山岳ポイントが控えるが、難易度は高くない。特に終盤は下り基調のレイアウトが関係してハイスピードで進行しそうだ。最終局面は、フィニッシュ前500mで直角コーナーを右折。ここでのポジショニングもスプリント勝負に反映されそうだ。
5月18日 第12ステージ ブラ~リヴォリ 179km 丘陵 ★★★
前後半に1つずつカテゴリー山岳が控える。スタート直後からのアップダウンは逃げを生み出しやすいか。フィニッシュまで約53kmを残したところでフィニッシュ地・リヴォリを一度通過し、西側の2級山岳コッレ・ブライダ(登坂距離9.8km、平均勾配7.1%)へ。この中腹で少し下ると、今度は最大勾配12%の急勾配。頂上からフィニッシュまでは27.9km。この上りでのアタックが逃げ切りにつながるか、または総合成績に変動を呼ぶか。残り1kmを切ってからのコース変化も見ものだ。
5月19日 第13ステージ ボルゴフランコ・ディヴレア~クラン・モンタナ 207km 山岳 ★★★★★
大会中盤のヤマ場にして、今大会初の五つ星ステージ。獲得標高は5100mに達する。しばしの平坦路を経て、1つ目の上りコル・ドゥ・グラン・サン・ベルナルドへ。登坂距離が34kmあるばかりか、平均勾配5.5%でありながら頂上に近づくにつれ勾配が急に。最大勾配10%で、頂上の標高2469mは今回の「チーマ・コッピ」(最高標高地点)になる。ここで隣国スイスに入り、約30kmのテクニカルなダウンヒルの後には1級山岳クロワ・ド・クールへ。15.4kmの上りは、終始8%前後の勾配が続き、頂上手前で最大勾配13%に。ダウンヒルと平坦を約20kmずつこなして、最後にそびえるは1級山岳クラン・モンタナ(13.1km、7.2%)。上り始めに最大勾配13%の区間を迎え、その後は8%前後の勾配を進む。そして、この頂上で個人総合争いの大枠が見えてくる。
5月20日 第14ステージ シエル~カッサーノ・マニャーゴ 194km 平坦 ★★
前日に入国したスイスからイタリアへと戻る。スイス最後の難所として、1級山岳シンプロンパス=パッソ・デル・センピオーネ(登坂距離20.2km、平均勾配6.5%、最大勾配14%)が待ち受ける。消耗度が激しい選手はここで脱落するおそれも。何とか、約46kmのダウンヒルで挽回したい。それからは長く平坦路を行き、そのままフィニッシュ勝負へ。最後の1kmは2~2.8%の上り基調になっている。
5月21日 第15ステージ セレーニョ~ベルガモ 195km 山岳 ★★★★
第2週の最終日。スタートしてから30kmを前にアルプスの麓へ。1級山岳ヴァーリコ・ディ・ヴァルカヴァ(登坂距離11.6km、平均勾配8%、最大勾配17%)からプロトンは絞り込みが始まるか。その後はフィニッシュ地ベルガモを基点に8の字を描くようなルーティング。2級山岳セルヴィーノ(11.1km、5.6%、9%)、2級山岳ミラゴロ・サン・サルヴァトーレ(5.2km、7%、12%)と立て続けに越え、フィニッシュまで41kmから最後の登坂である2級山岳ロンコラ・アルタへ。10kmの上りは、平均勾配6.7%で上り始めて早々に最大勾配17%に。頂上に近づくにつれて緩斜面になっていく。この頂上からフィニッシュまでが約31km。最終盤は、残り5kmを切ったところで最大12%の無印の上りが。そして、最後の約3kmで一気に駆け下る。それも連続コーナーも待ち受けるテクニカルなつくりだ。
5月22日 休息日
5月23日 第16ステージ サッビオ・キエーゼ~モンテ・ボンドーネ 203km 山岳 ★★★★★
運命の大会第3週がスタート。2つ目の五つ星ステージだ。ガルダ湖の湖岸に沿って進む序盤は、なんと30ものトンネルを通過する。アペニン山脈と足を踏み入れ、1級山岳パッソ・ディ・サンタ・バルバラ(登坂距離12.7km、平均勾配8.3%、最大勾配14%)、3級山岳パッソ・ボルダラ(4.5km、6.7%、12%)を立て続けに上る。レース中盤は2つの2級山岳を越えると、長い下りを経ていよいよ勝負の地である1級山岳モンテ・ボンドーネへ。頂上のフィニッシュへ向かう21.4kmの上りは、中腹の緩斜面によって平均勾配は6.7%だが、残り5kmで最大の15%に達する。最終局面は再び緩やかになるが、残り2.5kmで一瞬ながら10%に。獲得標高は5200m、週の初めから個人総合争いが動くことだろう。
5月24日 第17ステージ ペルジーネ・ヴァルスガーナ~カオルレ 197km 平坦 ★
ポイント賞争いも重要局面に。最初から最後まで下り基調で、カテゴリー山岳もなし。最後の約35kmはアドリア海沿いを進行。最終局面を迎えてカオルレの市街地に入り、残り4kmを切ってからのラウンドアバウト、残り2kmでの連続コーナー、残り1kmに前後しての鋭角コーナーとポイントが複数待つ。そして、残り600mの左コーナーを抜けて最後のストレートに。
5月25日 第18ステージ オデルツォ~ヴァル・ディ・ゾルド 161km 丘陵 ★★★★
マリア・ローザをかけた重要な3連戦の始まり。ジロではおなじみのドロミテ山脈へと入っていく。スタートから30km足らずで1級山岳パッソ・デッラ・クロセッタ(登坂距離11.6km、平均勾配7.1%、最大勾配11%)へ。一度下って4級山岳を越えると、フィニッシュ前約36kmからこの日2つ目の1級山岳フォルセッラ・チビアーナへ。登坂距離9.6kmで平均勾配7.8%、区間後半は10%前後の急勾配で最大は15%。再び下って、最後の15.4kmで急坂の2級山岳2連続。コル(5.8km、9.7%)は最大勾配19%。頂上にフィニッシュラインが敷かれるヴァル・ディ・ゾルドは上り始めて10%に達し、その後も8%前後の勾配が続く。この登坂区間は2.7kmだが、個人総合争いで大きな意味を持つことになるだろう。
5月26日 第19ステージ ロンガロネ~トレ・チーメ・ディ・ラヴァレド 183km 山岳 ★★★★★
64.4km地点に置かれる1つ目の中間スプリントポイント通過を機に、ドロミテ山脈を横切るように進んでいく。5つあるカテゴリー山岳は1級と2級のみ。2級パッソ・カンポロンゴ(登坂距離3.9km、平均勾配7%、最大勾配11%)、1級山岳パッソ・ヴァルパローラ(14.1km、5.6%、12%)、1級パッソ・ジャウ(9.9km、9.3%、14%)、2級パッソ・トレ・クロチ(7.9km、7.2%、12%)、1級トレ・チーメ・ディ・ラヴァレド(7.2km、7.6%、18%)と、スキーリゾート地へ向かって立て続けに上る。特に最後の上りは、一度18%勾配を含む登坂ののち、少しばかり下ってから12~13%の急勾配がフィニッシュラインまで続く。残り1.3kmで再び18%区間へ突入。今大会最後の山岳ロードレースステージは、獲得標高5400mを数える驚異のコース。前日までの結果を受けて攻撃に出る選手、翌日の個人タイムトライアルを計算に入れてプランを立てる選手、さまざまな思惑が働く1日となる。
5月27日 第20ステージ タルヴィーズィオ~モンテ・ルッサリ 18.6km 山岳個人タイムトライアル ★★★★★
今大会3つ目の個人タイムトライアルステージは、山岳コース。そして、このステージでマリア・ローザ争いがおおむね決着する。個人総合の下位から順にスタートしていき、最終便のライダーたちは大会の覇権争いの渦中にいる者を意味する。スタートからの10.8kmはあくまでも前座で、そこからの上りがリアルファイト。モンテ・ルッサリは登坂距離7.3km。平均勾配は12.1%だが、それは登坂区間後半に緩斜面があるゆえ。ほとんどが15%前後の急勾配で占められ、上り前半とフィニッシュ前1kmで最大勾配22%に達する。緩急の勾配に対してリズムやペース配分をコントロールできるかがポイントになる。そして、フィニッシュを目の前に最後の急坂も。主催者の計算によれば、フィニッシュタイムは37~45分の間とのこと。個人総合成績がかかる選手たちのバイクチョイスも見もので、平坦から山岳に切り替わるポイントにはバイク交換ポイントも設定される。上り口と登坂区間の2カ所に設定される中間計測、そしてフィニッシュタイムから目が離せない。
5月28日 第21ステージ ローマ~ローマ 126km 平坦 ★
ジロ2023閉幕の地は、首都ローマ。前日までにマリア・ローザ(個人総合)、マリア・アッズーラ(山岳賞)、マリア・ビアンカ(ヤングライダー賞)がほぼ決まっており、なおかつ平坦ステージとあって、スタートからしばらくはパレード走行になるだろうか。ティレニア海を見て折り返すと、クライマックスのローマ市街地サーキットへ。13.6kmのコースを6周回してフィニッシュ。周回はトリッキーなコーナーが多く、テクニックが要求される。最終周回に入りフィニッシュへ向かっては、残り1kmでコロッセオの外郭を進んで最後の直線へ。今大会を締めるステージ勝者の決定と同時に、マリア・ローザをはじめとする4賞、その他の賞の獲得者が確定する。
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Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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