BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

マクナルティがグランツール初勝利、アルミライルが首位で3週目へ|ジロ・デ・イタリア

ジロ・デ・イタリアの第15ステージが現地5月21日に行われ、ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ、アメリカ)が勝利を手にした。序盤にできた17人の逃げからフィニッシュ手前まで残れたのはマクナルティを含め3人。最後はマクナルティが三つどもえのスプリント勝負を制した。

なお前日同様、第15ステージも大きな総合争いは起きず。マリア・ローザはブルーノ・アルミライル(グルパマ・エフデジ、フランス)がキープしている。

序盤に1級山岳が登場する平坦ステージ

PHOTO:LaPresse

第15ステージは、セレーニョからベルガモまでの195km。難易度星4つの山岳コースだ。1級山岳ヴァーリコ・ディ・ヴァルカヴァ(距離11.6km、平均勾配8%)、2級山岳セルヴィーノ(11.1km、5.6%)、ミラゴロ・サン・サルヴァトーレ(5.2km、7%)、ロンコラ・アルタ(10km、6.7%)をクリアし、フィニッシュへと向かう。

またラストは下り基調だが、その直前に1km強の上りが登場する。平均勾配は7.9%で、最大勾配は12%。この上りをどう活用するかも注目だ。

昨日同様の大逃げ、17人が抜け出す

PHOTO:LaPresse

レースはスタート直後からアタック合戦が勃発。シモーネ・ヴェラスコ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)と山岳ポイントを狙うベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)が先行する。しかし、後ろはそれを許さず。結局、残り約150km地点、1級山岳ヴァーリコ・ディ・ヴァルカヴァ(距離11.6km、平均勾配8%)の上りでは、17人の逃げが完成していた。

メンバーは、ヴェラスコ、ヒーリー、マクナルティ、ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(エオーロ・コメタ、イタリア)、ニッコロ・ボニファツィオ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ、イタリア)、マルコ・フリーゴ(イスラエル・プレミアテック、イタリア)、エイネルアウグスト・ルビオ(モビスター チーム、コロンビア)、バウケ・モレマ(トレック・セガフレード、オランダ)などだ。

PHOTO:LaPresse

メイン集団は逃げの動きを容認。7分ほどのタイム差をつけ走行していた。

山岳賞争いはヒーリーVSルビオ

PHOTO:LaPresse

逃げ集団で動きが出たのは1級山岳ヴァーリコ・ディ・ヴァルカヴァの頂上手前。山岳ポイント3位のルビオがアタックし、9位のヒーリーがついていく。結果、ヒーリーに軍配。40ポイントを加算した。

続くセルヴィーノ(11.3km、5.5%)もヒーリー、ルビオの順、ミラゴロ・サン・サルヴァトーレは、ルビオ、ヒーリーの順で通過した。この頃になると逃げ集団は15人以下に減っていた。

逃げ切りが濃厚となった集団。最初に仕掛けたのは地元イタリア出身のボニファッツィオだ。最後の山岳ロンコラ・アルタの上り・残り47kmでいち早く先行する。この動きで逃げはどんどん絞られ後ろは8人の追走になった。

PHOTO:LaPresse

37km、その追走からフリーゴ、さらにマクナルティが飛び出す。2人はボニファッツィオをかわし先行。先頭はフリーゴとマクナルティの2人になる。しかし直後、山岳ポイント狙いのヒーリーがアタック。山頂を前に2人に追いつく。ヒーリーはこの日最後の山岳ポイント、ロンコラ・アルタの頂上もトップ通過。山岳ジャージ争いで4位に躍り出た。なお、同じく山岳狙いのルビオはヒーリーの動きにはついていけず。ロンコラ・アルタのポイントは4位通過となった。しかしそれでも山岳ジャージ2位に食い込んでいる。

いよいよステージ優勝の駆け引きがスタートする。山岳ポイントをトップ通過したヒーリーはそのまま先行。マクナルティはついていけたもののフリーゴは少し遅れをとる。

先頭はヒーリーとマクナルティ、20秒ほど後ろにフリーゴという構図。メイン集団は、脱落した複数の逃げを挟み、先頭から7分程後ろを走行。集団はイネオスがコントロールしていた。

下りを終えた残り11km、遅れていたフリーゴが追いつき先頭は3人になる。7.2kmでは、マクナルティがアタック。しかし、5km手前では再び3人となる。

マクナルティがグランツール初勝利

PHOTO:LaPresse

レースはクライマックス。まずは上りからだ。互いにけん制し合う中、フリーゴ、ヒーリー、マクナルティの順で上っていく。最初に動いたのは、ヒーリーだった。3.6km、上りを利用しアタックする。この動きにマクナルティはついていけたがフリーゴは脱落。先頭はヒーリーとマクナルティとなった。マクナルティはスプリント勝負を確信してかシューズのダイヤルを締め直していた。またマクナルティは、ヒーリーの後ろにピタリとついていた。

いよいよスプリント勝負。最初に仕掛けたのは遅れていたフリーゴだった。なんと残り200mで2人に追いつき、そのままスプリントを開始したのだ。すかさずヒーリーもスプリントをスタートする。一方、マクナルティは冷静に走行。ヒーリーの番手につき前2人の動きを見極めたうえでスプリントを開始。フィニッシュラインを1番に通過した。

PHOTO:LaPresse

マクナルティのグランツール最高成績は2020年のジロのステージ2位。グランツール初勝利、輝かしい勝利を手にした。

マリア・ローザはアルミライル、休息日明けは、山頂フィニッシュ

PHOTO:LaPresse

一方のメイン集団は、この日も大きな動きは出ず。マリア・ローザのアルミライルとトーマスの差はわずかに縮まったが、アルミライルのトップは変わらなかった。アルミライルはマリア・ローザを着用したまま3週目に向かう。

休息日を終えた23日の第16ステージは、難易度5の山岳ステージ。1級山岳を上りきってフィニッシュする。登坂距離は21.4km、平均勾配は6.7%。最大勾配15%となる箇所もある。

休息日明けから激しい争いがみられるかもしれない。

ステージ優勝 ニコ・デンツ コメント

PHOTO:LaPresse

 

「元々、タイムトライアルでステージ優勝を狙っていたけれど、体調を崩して勝てなかった。今日は独走勝利を狙っていた。ただ、スプリントで勝つことができてラッキーだったよ。ちなみに、フリーゴは再び追いついてくると思ったよ。今、チームはジョアン・アルメイダが総合争いをしている。今日の勝利が総合争いに向けたチームのモチベーションアップにつながることを期待したいね」

個人総合時間賞 ブルーノ・アルミライル(グルパマ・エフデジ、フランス) コメント

PHOTO:LaPresse

 

「マリア・ローザをキープするのは難しいと思っていた。というのも今日は上りが多く逃げにはルビオがいたので、彼がジャージを取ると思った。僕たちもずっとペースを上げていたよ。昨日、マリア・ローザを着用するとはどういうことなのか、実感できていなかったけれど、今日観客の姿をみてわかった。マリア・ローザはとても偉大だ。休息日を前にキープできてうれしいよ」

ジロ・デ・イタリア2023 第14ステージ結果

ステージ結果

1 ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ、アメリカ)5:13’39”
2  ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト、アイルランド)ST
3 マルコ・フリーゴ(イスラエル・プレミアテック、イタリア)ST
4 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード、オランダ)+1’51”
5 エイネルアウグスト・ルビオ(モビスター チーム、コロンビア)ST
6 シモーネ・ヴェラスコ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)+2’26”
7 アンドレア・パスクアロン(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)ST
8 ローレンス・ハイス(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ、ベルギー)+3’10”
9 ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(エオーロ・コメタ、イタリア)+4’13”
10 フランソワ・ビダール(コフィディス、フランス)ST

個人総合時間賞(マリア・ローザ)

1 ブルーノ・アルミライル(グルパマ・エフデジ、フランス)61:38’06”
2  ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+1’08
3 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)+1’10”
4 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)+1’30”
5 アンドレアス・レックネスン(チーム ディーエスエム、ノルウェー)+1’50”
6 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)+2’36”
7 レナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+3’02”
8 エディ・ダンバー(チーム ジェイコ・アルウラー、アイルランド)+3’40”
9 テイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアーズ、オランダ)+3’55”
10 ローレンス・デプルス(イネオス・グレナディアーズ、ベルギー)+4’18”
129 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)+3:09’29”

ポイント賞(マリア・チクラミーノ)

ジョナサン・ミラン(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)

山岳賞(マリア・アッズーラ)

ダヴィデ・バイス(エオーロ・コメタ、イタリア)

ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)

チーム総合時間賞

バーレーン・ヴィトリアス 184:21’09”

▼ジロ・デ・イタリア2023スタートリスト&コースプレビューはこちら

ジロ・デ・イタリア2023

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load