BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

ベンジャミ・プラデスが連覇|美祢・秋吉台カルスト国際ロードレース

11月5日、山口県美祢市の秋吉台で美祢秋吉台カルスト国際ロードレースが開催。ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO )が、ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)、トマ・ルバ(KINAN RACING)との三つどもえのスプリントを制して優勝した。

今年からUCI(国際自転車連合)公認の国際レースとなった「美祢秋吉台カルスト国際ロードレース」。UCIアジアツアーの1戦となり海外からオランダのWPGA((Wielerploeg Groot Amsterdam)、台湾ナショナルチーム、韓国のLX サイクリングチーム、香港のTeam DarkArtの4チームが来日。さらに地元の山口県選抜チームも含めた全18チームが出走、1周30.7kmを4周回する総距離122.8kmの周回コースでおこなわれた。

カルストベルグを上る難コース

今年はUCI公認の国際ロードレースとしての開催となった「美祢秋吉台カルスト国際ロードレース」。レースはジオパーク周辺をメインに組み入れた1周30.7kmを4周回する総距離122.8kmで行われた。

周回とはいえ1周の周長は長く、日本最大級の広さを誇るカルスト台地は、ダイナミックなスケールのアップダウンに登坂力が試されるコースだ。

そして、ゴール前に控える激坂セクションの「カルストベルグ」は平均勾配15%とヨーロッパのクラシックレースを彷彿させるシチュエーション。最終周回、この頂上をトップで駆け上がるのは誰になるのか注目が集まった。

各チームの戦略が随所でレースを動かした過酷な展開

レース当日の天候は快晴。気温も11月にしては23℃と暖かく、選手たちは薄着でスタートラインに並ぶ。地元の子どもたちの和太鼓のエールを受けてレースはスタート、絶景のカルスト台地にレースの大集団が現れた。

レースが動いたのはカルスト台地の往路を終えた直後の周回路。阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)を中心とした16名で抜け出したリーティンググループは、1分半近くまでリードを広げる。

エース級の選手を含むこの展開に、後方ではビクトワール広島を中心とした追走体制に入り、上りの中腹ではJCL TEAM UKYOにバトンタッチしてタイム差を縮めにかかる。

カルストベルグの上りでは先頭へ大きく近づくも、山岳賞争いの動きで遅れた先行メンバーを吸収すると再び差が開き始める展開となった。

2周目の山岳賞は山本元喜(KINAN Racing Tean)がトップで通過。この動きで6名に人数が絞られるとここに3名を乗せている愛三工業レーシングチームが主導権を握り約1分のタイムギャップが開きとなる。ただ、2周目の復路に入ると追走グループを引くのはベンジャミ。カルストベルグの坂の入り口では30秒まで先頭との差を縮めた。

一方、先頭グループは2回目の山岳賞争いに再び活性化するとややバラける展開となり、ここに追走してきた7名が追いつくと、そのまま3周目の山岳賞は後方から追いついたトマが獲得した。

2回目の山岳賞を終えて先頭グループはシャッフルされた7名の選手で再構成。2名を乗せているJCL TEAM UKYO、KINAN Racing Team、愛三工業レーシングチームの3チームと単騎はベンジャミン・ダイボール。しかし、後方の数名も20秒程度と近いことから一度彼らを合流させる流れを選んだ。

そして最終周、レースは動き、カルスト台地の往路を終えて平坦の周回路に入ると再び6名が抜け出し、各チームのエースがこの逃げに乗ったため後方グループは牽制に入りスローダウン。すぐに1分の差が開き終盤の決定的な展開となった。

先頭は谷 順成(宇都宮ブリッツェン) 、トマ、プラデス、ダイボール、愛三工業レーシングチームの渡邊翔太郎、石上雄大の6名。互いの脚を見ながらも協調体制を組み最後のカルストベルグの坂へ突入する。

ここで最初に仕掛けたのは石上、この動きで渡邊と谷がドロップし4名に絞られ、さらに畳み掛けるようにダイボールがペースを上げると今度は石上が力尽き、先頭3名に絞られた。

この下りで攻撃に出たのはプラデス選手。少しリードを広げながら上り返しへ進入し残り1kmを迎える。再び3名が1つになるとダイボール選手がアタックにでるが、プラデス選手とルパ選手はそれを許さない。そしてレースはいよいよラスト300mの激坂区間に突入。

ここで鋭いアタックで先行したのはプラデス。軽量な体から生み出す渾身の力はスピードが高く、番手で捲りをかけるダイボールを抑えて見事大会2連覇を成し遂げた。

3位は、4位には後方グループから強烈な追い上げをみせたネイサン・アール(JCL TEAM UKYO)が入る。そして、日本人では谷が5着で最高位、バラバラになった選手たちがホームストレートに現れると拍手が鳴りやまぬ歓声が上がり、彼らの健闘を称えた。

優勝したベンジャミン・プラデスのコメント

前半チームが後方に取り残されたときはさすがに焦りましたが、チームメートの助けを受けてレースを振り出しに戻しました。そこからは自分の強みが生きる展開となり、最後もタイミングをうまく読んだスピードアップで勝つことができました。とにかくこのレースを勝てたことがうれしいです。

結果

1位 ベンジャミ・プラデス(JCL TEAM UKYO) 3:02:28
2位 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島) +0:01
3位 トマ・ルバ(KINAN RACING) +0:07
4位 アール・ネイサン(JCL TEAM UKYO) +0:15
5位 谷 順成(宇都宮ブリッツェン) +0:23
6位 石上雄大(愛三工業レーシング) +0:36

美祢・秋吉台カルスト国際ロードレース

レースカテゴリー:UCI1.2
開催地域:山口県
レース形式:ロードレース 122.8km(30.7kmx4LAP)
中間スプリントポイント:17.7km、81.5km
山岳ポイント:63.8km、95.7km
出場チーム数:国内コンチネンタル11チーム・海外4チーム 地域選抜1チーム
計16チーム(1チーム5名体制)
出走:74人 完走:17人

公式ウェブサイト
https://akiyoshidai-karst.com/

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load