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2024年男女ワールドチーム決定。新スポンサー獲得で体制強化のチームも|ロードレースジャーナル

vol.68 男子ワールドチーム18は変わらず ユンボは「ヴィスマ・リースアバイク」へ名称変更

国内外のロードレース情報を専門的にお届けする連載「ロードレースジャーナル」。このほど、UCI(国際自転車競技連合)より2024年シーズンのUCI男女ワールドチーム、同プロチーム(男子)のライセンス承認が終わったことが発表され、主要レースを走るトップチームの顔触れが固まった。今回は、来季の登録申請を終えたチームに加えて、新規スポンサーの獲得で体制強化を図るチームの動向について解説していく。

UCIワールドチームは18で変わらず

2024年シーズンに向けた男女ワールドチーム、男子プロチームの申請状況・決定までの経緯については、こちらの記事を参照されたい。

ユンボは新スポンサー決定間近か? UCIがワールドチーム申請状況を発表

結果的に、男子はワールドチーム・プロチームともに、申請していたチームはすべてUCIによる承認が得られた形に。2024年シーズンのUCIワールドチームは今年と同じ18チームで確定した。

第2カテゴリーにあたるUCIプロチームでは、オランダ籍のTDT・ユニベットが同コンチネンタルチームから昇格。元選手で、現在は自転車ユーチューバーとして世界的に知られるバス・ティエテマ氏が立ち上げたチーム(自身も昨年9月までは選手登録していた)で、現体制で動き出した昨年は3勝を挙げている。2024年はエリートカテゴリーに上がったばかりの若い選手をメインとしながら、オランダにとどまらず国際色豊かなチームを形成する。

ユニークなバックボーンを持つTDT・ユニベットがUCIプロチームに昇格 ©️ TDT-Unibet Cycling Team

このチームを含め、UCIプロチームは17チームで構成。このうち、今季のUCIチームランキングで上位入りしたロット・デスティニーとイスラエル・プレミアテックは、来シーズンのUCIワールドツアー全レースへの自動招待権を付与。ただ、ロット・デスティニーに関しては、ジロ・デ・イタリア2024年大会を回避するとの報道が出ており、主要レースのいくつかを避けながらシーズンを送る可能性も出ている。

UCIウィメンズワールドチームは、15枠に対して16チームが申請していた。最終的に、今季の主要レースで上位進出を多く果たしていたAGインシュランス・スーダルとセラティツィット・WNTプロサイクリングが、同コンチネンタルチームから昇格。同じく昇格を目指していたラボラル・クチャ・フンダシオン・エウスカディは落選した。

AGインシュランス・スーダルがUCIウィメンズワールドチームに昇格 ©️ A.S.O./Billy Ceusters

2024年 UCIワールドチーム

アルペシン・ドゥクーニンク
アルケア・B&Bホテルズ(2023年シーズン:チーム アルケア・サムシック)
アスタナ・カザクスタン チーム
バーレーン・ヴィクトリアス
ボーラ・ハンスグローエ
コフィディス
デカトロン・AG2Rラモンディアル チーム(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム)
EFエデュケーション・イージーポスト
グルパマ・エフデジ
イネオス・グレナディアーズ
アンテルマルシェ・ワンティ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)
リドル・トレック
モビスター チーム
スーダル・クイックステップ
チーム ディーエスエム・フィルメニッヒ・ポストNL(チーム ディーエスエム・フィルメニッヒ)
チーム ジェイコ・アルウラー
チーム ヴィスマ・リースアバイク(ユンボ・ヴィスマ)
UAEチームエミレーツ

2024年 UCIプロチーム

ビンゴール・WB(ビンゴール・パウェルスソースWB)
ブルゴスBH
カハルラル・セグロスRGA
コラテック(チーム コラテック・セライタリア)
エキポ・ケルンファルマ
エウスカルテル・エウスカディ
イスラエル・プレミアテック
ロット・デスティニー
チーム ポルティ・コメタ(エオーロ・コメタ サイクリングチーム)
Q36.5プロサイクリングチーム
TDT・ユニベット
チーム フランダース・バロワーズ
チーム ノボノルディスク
トタルエネルジー
チューダー プロサイクリングチーム
ウノエックス・モビリティ(ウノエックス・プロサイクリングチーム)
VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ(グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ)

2024年 UCIウィメンズワールドチーム

AGインシュランス・スーダル チーム(AGインシュランス・スーダル・クイックステップ)
キャニオン・スラム レーシング
セラティツィット・WNTプロサイクリング
エフデジ・スエズ
フェニックス・ドゥクーニンク
ヒューマンパワードヘルス
リドル・トレック
リブ・アルウラー・ジェイコ(チーム ジェイコ・アルウラーとリブレーシング・エクストラが合併)
モビスター チーム
ローランド(イスラエル・プレミアテック・ローランド)
チーム ディーエスエム・フィルメニッヒ・ポストNL(チーム ディーエスエム・フィルメニッヒ)
チーム SDワークス
チーム ヴィスマ・リースアバイク(ユンボ・ヴィスマ)
UAEチームADQ
ウノエックス・モビリティ(ウノエックス・プロサイクリングチーム)

※カッコ内は2023年のチーム名

新生「ヴィスマ・リースアバイク」は無期限の多額投資でチームを強化

来季の登録リストをご覧のとおり、新スポンサーを獲得しチーム名を大幅に変更しているチームが複数存在する。それにともない運営体制も変わって、一層の戦力強化、レベルアップに期待が膨らんでいる。

最大のトピックは、今季全グランツール制覇の偉業を成し遂げたユンボ・ヴィスマが「ヴィスマ・リースアバイク」(TEAM VISMA | LEASE A BIKE)とチーム名を変える点だ。

プロトン最強のユンボ・ヴィスマは2024年から「ヴィスマ・リースアバイク」の名で活動。大きなパートナーを得てチーム強化を進める © Jumbo – Visma

新たにタイトルスポンサーに名を連ねるリースアバイク社は、同チームが扱うサーヴェロ社と同じポン・ホールディングスの傘下企業。その名のとおり、バイクレンタルのサービスを主な事業とし、オランダやベルギー、ドイツで営業活動を行っている。ポン・ホールディングスは、サーヴェロのほかにキャノンデールなど複数のバイクブランドを傘下にしているほか、チームカーとして採用されるシュコダ社の輸入事業も行っている。

リースアバイク社に話を戻すと、2023年よりチームスポンサーとして参画しており、このたび晴れてタイトルスポンサーに“昇格”した形。それも、スポンサーとしての契約期間は“無期限”だ。一方で、われわれになじんでいたユンボ社はスポンサーから撤退。ノルウェーを本拠とするビジネスソフトウェアやIT事業のブランドであるヴィスマ社がトップスポンサーとなり、同社だけで約1200万ユーロ(約19億円)をチームに投資したとの報道もある。

そのヴィスマ・リースアバイクは、現地12月21日にチームプレゼンテーションを実施。イエロー基調の新たなジャージがお披露目されたほか、総合エースのヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)が来季もツール・ド・フランスを、ワウト・ファンアールト(ベルギー)がロンド・ファン・フラーンデレン、パリ〜ルーベ、ジロ・デ・イタリア、パリ五輪、ブエルタ・ア・エスパーニャ、ロード世界選手権を目指すと発表(両選手のレースプログラムについては後日詳細をお届け予定)。同時に、ヴィンゲゴーは2028年まで、今年のブエルタを制したセップ・クス(アメリカ)が2027年まで、それぞれ契約延長したことも明らかになった。

晴れてお披露目となったユンボ・リースアバイクのジャージ。2024年もイエローの軍団がプロトンを席巻する © Team Jumbo – Visma

フランスの伝統チーム、アージェードゥーゼール・シトロエン チームは「デカトロン・AG2Rラモンディアル チーム」に。デカトロンは、フランスの大型スポーツ用品チェーンで、多くの国で店舗を展開している。

これにともない、これまで扱ってきたBMC社との契約が終了し、デカトロンにおけるバイクブランドであるヴァンリーゼルに切り替わることも決定。機材サポートしていたカンパニョーロも撤退し、コンポーネントはシマノ、ホイールはスイスサイドを採用する。

フランスのスポーツ用品チェーン・デカトロンが加わった「デカトロン・AG2Rラモンディアル チーム」。コーポレートカラーのブルーがあしらわれ、これまでのチームの印象とは大きく変わっている © AG2R Citroën Team

同じくフランスチームのチーム アルケア・サムシックは、フランスのホテルチェーンB&Bが加わり、「アルケア・B&Bホテルズ」に。チーム ディーエスエム・フィルメニッヒには、オランダ・ベルギー・ルクセンブルクをメインに展開する郵便サービス・ポストNL社が参画し、「チーム ディーエスエム・フィルメニッヒ・ポストNL」となる。

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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