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ニコラス・ヴィノクロフが独走!アスタナがワンツー|ツアー・オブ・ジャパン信州飯田

5月19日から26日にかけての8日間・8ステージにわたって開催されているツアー・オブ・ジャパン2024。大会5日目となる23日は長野県飯田市にて5ステージとして綿半信州飯田ステージが開催された。

レースは序盤から1級山岳に指定された山岳賞ポイントを狙おうと、多くの選手がアタックし、最大14名の逃げ集団が形成される。前日の囲み取材でコメントしていた通り、中井唯晶(シマノレーシング)が1回目の山岳賞ポイントを1着で通過し、山岳賞ポイントを加算。2回目の山岳賞ポイントまでに逃げ集団の人数が絞られると、さらにタイム差が縮まったタイミングでニコラス・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)が先頭からアタックし、メイン集団からはベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、ヴィクトワール広島)が単独でブリッジを図る。その後も先頭2名を追おうとメイン集団からも選手が続々と飛び出す中、残り300m前でヴィノクロフがアタックし、そのまま独走でフィニッシュライン前に姿を表す。何度もウィニングポーズを変えながら喜びを爆発させ、ヴィノクロフが綿半信州飯田ステージを制する形となった。

総合争いが本格的に始まる信州飯田ステージ

5月19日から26日にかけての8日間・8ステージにて開催されているツアー・オブ・ジャパン2024(以下、TOJ)。大会5日目となる23日は、長野県飯田市にて第5ステージとして綿半信州飯田ステージが開催された。

1級山岳に指定された山岳賞ポイントまでの上り坂を10回上る信州飯田ステージは、TOJにおいて総合成績争いが本格的に始まるステージとして知られる。

前日の囲み取材の場で山岳賞ジャージを着用するシマノレーシングの中井唯晶が「序盤の山岳賞ポイントを1着で通過し、山岳賞争いを確定的なものにしたい」とコメントを残すなど、山岳賞争いでも重要なステージとなるが、こちらもどのような動きとなるのか注目された。

山岳賞ジャージを確定的なものにしたい中井唯晶が宣言通りの走りを見せる

スタート地点から下り基調の区間となるパレード区間を終えてリアルスタートが切られると、この日もアタック合戦が始まる。1周目には10名弱の選手が先行するものの、ドロップする選手が出るなど安定しない中、メイン集団からライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)がブリッジの動きを見せると、中井も反応。

この動きに数名の選手が追走し、最終的に以下の15名の選手の逃げが形成された。

  • ディラン・ウェストリー(イギリス、セント・パイラン)
  • ヒュー・バックジョーンズ(イギリス、セント・パイラン)
  • ニコラス・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)
  • マックス・ウォーカー(イギリス、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)
  • レオネル・キンテロ・アルテアガ(ベネズエラ、ヴィクトワール広島)
  • 久保田悠介(ヴィクトワール広島)
  • ホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア(スペイン、マトリックスパワータグ)
  • アレクサンドロス・アグロティス(キプロス、マトリックスパワータグ)
  • 入部正太朗(シマノレーシング)
  • 中井唯晶(シマノレーシング)
  • コンフォブ・ティマチャイ(タイ、ルージャイ・インシュアランス)
  • ライアン・カバナ(オーストラリア、キナンレーシングチーム)
  • ルーク・バーンズ(オーストラリア、チームブリッジレーン)
  • 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
  • 今村駿介(日本ナショナルチーム)

3周目に設定された山岳賞ポイントでは、中井が宣言通り1着で通過し、山岳賞ポイントで7点を加算。2着はティマチャイ、3着はキンテロ、4着はトリビオ、5着はバックジョーンズの順で通過。

メイン集団先頭はJCL TEAM UKYOが固めてコントール。逃げ集団とメイン集団のタイム差は1分50秒程度まで広がる。

逃げ集団から単独でアタックしたニコラス・ヴィノクロフが信州飯田ステージを制す

4周回目に入ると、徐々にメイン集団がタイム差を縮め始め、5周回目に設定された山岳賞ポイント前後で逃げ集団は分裂。中井も先頭から遅れる中、2回目の山岳賞ポイントはウォーカー、ヴィノクロフ、バーンズ、カバナ、キンテロの順で通過する。先頭が8名となると逃げ集団のペースが上がり、メイン集団とのタイム差は再び広がり、2分30秒を超えるタイム差に。

3回目の山岳賞ポイントが設定された残り3周回を前に、メイン集団とのタイム差が縮まり始める中、3回目の山岳賞ポイントはヴィノクロフ、バーンズ、ウォーカー、キンテロ、カバナの順で通過。

タイム差が1分程度にまで縮まると、逃げ集団からアタックが掛かる。ヴィノクロフ、ウォーカー、カバナ、バックジョーンズ、バーンズの5名が先頭に立つと、メイン集団からもベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、ヴィクトワール広島)が単独で飛び出しを図る。

残り1周に入ると、先頭からヴィノクロフが単独でアタック。さらにヴィノクロフにダイボールが追いつき先頭は2名になるも、残り1km地点では後ろに追走をかける選手やメイン集団も迫る。

残り300mを前にブリッジを仕掛けた選手たちが2名に迫ると、ヴィノクロフが単独でアタック。一気に車間が開く。ヴィノクロフがフィニッシュ前のホームストレートに姿を見せると、優勝を確信し、「トレーニングキャンプでみんなで考えたポーズ」という電話を掛けるポーズで優勝をアピール。フィニッシュラインでも両手を大きく広げ、さらに大きく片手を振って優勝を飾った。2位にはメイン集団からアタックしたダヴィデ・トネアッティ(イタリア、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)が入り、3位には最後まで粘ったダイボールが、4位には石原悠希(シマノレーシング)が入る形となった。

リザルト

第5ステージ・綿半信州飯田ステージ

1位:ニコラス・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム) 3時間2分43秒
2位:ダヴィデ・トネアッティ(イタリア、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム) +3秒
3位:ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、ヴィクトワール広島) 同
4位:石原悠希(シマノレーシング)
5位:ライアン・カバナ(オーストラリア、キナンレーシングチーム) +9秒
6位:アドネ・ファン・エングレン(オランダ、ルージャイ・インシュアランス) 同
7位:クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(エリトリア、トレンガヌサイクリングチーム)
8位:ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、JCL TEAM UKYO)
9位:小林 海(マトリックスパワータグ)
10位:レオネル・キンテロ・アルテアガ(ベネズエラ、ヴィクトワール広島)

綿半信州飯田ステージ終了時点個人総合成績

1位:ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、JCL TEAM UKYO) 12時間4分51秒
2位:アナトリー・ブディアク(ウクライナ、トレンガヌサイクリングチーム) +15秒
3位:カーター・ベトルス(オーストラリア、ルージャイ・インシュアランス) +18秒
4位:ドリュー・モレ(オーストラリア、キナンレーシングチーム) +19秒
5位:ザッカリー・マリッジ(オーストラリア、チームブリッジレーン) +41秒
6位:ニコラス・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム) +1分30秒
7位:ライアン・カバナ(オーストラリア、キナンレーシングチーム) +1分35秒
8位:マックス・ウォーカー(イギリス、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム) +1分37秒
9位:石原悠希(シマノレーシング) +1分43秒
10位:ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、ヴィクトワール広島) +1分44秒

個人総合リーダージャージ:ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、JCL TEAM UKYO)

ポイント賞ジャージ:ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、JCL TEAM UKYO)

山岳賞ジャージ:中井唯晶(シマノレーシング)

新人賞ジャージ:ザッカリー・マリッジ(オーストラリア、チームブリッジレーン)

大会公式サイト https://www.toj.co.jp

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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